日本でも注目高まる菜食!未来に役立つ「Vegan(ビーガン)検定」とは!?

公開日: 2022.4.20

更新日: 2022.8.30

インタビュー

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日本でも「ヴィーガン」に関する検索数が右肩上がりと言われています。ベジタリアン、マクロビオティックス、プラントベースなどの菜食を中心とした食生活から日本ではここ数年「健康」「地球環境」「食糧問題」「動物福祉」などといった入口からヴィーガンライフに興味関心を持つ方が少しずつ増えてきていると言われています。 欧米などと比較すると実践者が少ない日本では、食品数、飲食店での対応などが整っていないのも事実です。また、情報を発信する側も受け取る側もヴィーガンやその他のベジタリアンなどについて、背景や基礎知識、特徴を理解し、ニーズを組んだ上でのコミュニケーションを行うことによってよりヴィーガンライフが快適になると思っています。 ヴィーガンの基礎知識および特徴を学び、健康・美容との関係、国内・外に増えるそのニーズを捉え、飲食店や食関連の現場で円滑に対応できる人材を養成・認定する「Vegan検定」という資格があるのをご存じでしょうか。 今回は、Vegan検定実行委員会 代表の岩溪寛司(Kanji Iwatani)氏にビーガン検定について詳しく伺いました。

Vegan検定実行委員会 代表の岩溪寛司(Kanji Iwatani)氏

https://vegelifestylist.com/

岩溪寛司氏について

2006年に音楽を志して京都より上京してきました。その当時、不摂生が続きおなかの調子が常に悪い状態でした。そして、若いけど疲れていたんですよね。そこで、ジャンクフードを食べない生活をしたら身体がラクになり、その後ラクトオブベジタリアンの生活へ。

岩溪氏のバンド時代

当時、ポール・マッカートニー氏を中心に「ミート・フリー・マンデー」のキャンペーンが開始され、それを気に完全ヴィーガンの生活がスタートしました。気づいたら、バンドのメンバーも全員ヴィーガンに。 その後を現在の活動につながるNPOを設立し、音楽活動と並行して精力的に活動するが、2012年に音楽活動を終えました。現在は、株式会社みんなのごはん 代表取締役 CEO 最高経営責任者をしています。

株式会社みんなのごはんについて

食の主義が違っても、「誰一人取り残されることなく」同じテーブルで「洗練された食事」を体験できる社会の実現を目指し、4つの分野で事業を展開しています。
  1. 商品企画・メニュー開発
  2. ベジタリアン市場に特化したマーケティング
  3. イベントプロデュース
  4. 専門家派遣・セミナー、講演依頼
これまでに、様々な分野でヴィーガン・ベジタリアンに関する事業をサポートさせていただいておりますが、皆さんが身近に感じていただけるプロジェクトの一つとしては、日本航空株式会社様と共同開発させていただいた「ベジタリアン向けのスペシャルミール」。2015年6月1日より国際線機内食として提供を開始しました。同ミールは菜食だけで調整しているが、ソイミート、こんにゃくを使ったハンバーグ、ベジタブルデミグラスソースなど、独自の食材やソースを活用し、「味わい・彩り・食感」全てにこだわり「美味しさ」を追求した特別食(スペシャルミール)と大変好評いただきました。 株式会社みんなのごはん x 日本航空株式会社 | 大手×スタートアップの提携事例 | Innovation Leaders Summit (ils.tokyo)

ビーガン検定について

7年前に、ベジライフスタイリスト検定としてスタートしました。当時はヴィーガンという言葉も日本ではほとんど見かけることがなかったと思います。実際に、自分がヴィーガンになった時に偏った情報しかなく、正しい情報をつかむのに時間がかかり、かなり苦労しました。そこで、ヴィーガンライフを気軽に選択できるような環境を作りたい。という思いから、ヴィーガンの正しい知識や情報を持つプロフェッショナルな人を輩出することを目指しています。 現在、ビーガン検定PROと1級・2級のコースのご用意があります。 ビーガン検定PROでは既に1級を取得した方が更に学びや経験を活かし、自身の活動に留まらず更なる人材の育成にご関心がある方が取得できるコースです。 尚、検定取得講座は、ヴィーガンやベジタリアンになるための講座ではありません。ベジライフ(菜食中心の食生活)の基礎知識および特徴を学び、国内外に増えるそのニーズを捉え、飲食店や食関連の現場で円滑に対応できるよう、その知識を評価する検定です。健康的で、サスティナブルな食スタイルとして期待されるヴィーガン、べジを快適に実践しやすい環境を広めることを目指し、ビーガン検定実行員会が認定、主催しています。

ビーガン検定受験後の反応

―――ビーガン検定を受験し、どんなことに役立っているという声が多いですか。 2級の場合、身近な方にヴィーガンをどのように説明したらいいか?悩んでいる方にもおすすめです。ヴィーガンの基礎知識をライトに学ぶための講座になっています。 1級の場合、レストランのメニュー開発担当者、料理教室の先生、メディア関係者、食品メーカーの商品企画・PR担当者様などにも受験いただいています。2級よりビジネスで活かしたいという方が多いです。 基礎知識を学んだことで、情報発信することに自信がもてるようになった」「記事の内容に信頼感がプラスされる」との声も頂いております。また、商品開発を担当されている方は、「ヴィーガンメニューの企画立案する際に、主観ではなく論理的に物事を提案できるようになり、キャリアに箔がつきました」との声をいただいています。

VEGANLIFE編集部員が受験してみての感想

VEGANLIFE編集部のスタッフもビーガン検定1級にチャレンジしました。2月から3回のリモート講座を受け、4月にオンラインにて本受験。 実際に受けてみて感じたことは、どんな背景があり世界中でベジタリアン・ヴィーガンが注目され、実践される方がいるのか。背景を知ることで、これまで抱いていたヴィーガンのイメージがガラリと変わりました。 特に歴史的背景を知ることで、現代に置き換えた時に自分たちがこのキレイな地球の中で1日でも長く平和に生活をしていくために実践しなければならないことが明確になりました。 決して、ヴィーガンになることがゴールではありません。そして、ヴィーガンライフが必ずしもその方のライフスタイルに合うとも言い切れません。できる人ができることを少しずつ続けることで良いと思っています。そんな考えを発見させてくれる検定でした。 健康と環境に関心はあるけど 毎日は難しいと思っている方、週1ゆるヴィーガンの基礎知識を磨くためにもおすすめです。 画像:岩渓氏 構成・テキスト:服部めぐみ

VEGAN’S LIFE編集部

編集部スタッフ

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学生時代から世界中を旅する中で出会ったヴィーガンライフ。健康のために、ヴィーガン食を取り入れています。 ヴィーガン検定1級/発酵食品マイスター

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