肉も魚も卵も乳製品も一切口にしない完全菜食主義者であるヴィーガン。では、ヴィーガンは普段どのような食事を摂っているのでしょうか。
ヴィーガン食材で楽しめる?世界各国の料理
ヴィーガン料理といっても、そのルールは「肉、魚、卵、乳製品、はちみつを使わない」ということだけ。和食やフレンチ、イタリアン、中華のように決まったスタイルがあるわけではありません。
では、ヴィーガン食材を使った料理ではどんなものを楽しめるのでしょうか。・和食(日本食)
たとえば、ヴィーガンにも対応できるメニューが多い和食。ご飯は白米も雑穀米もOKですし、納豆や豆腐や高野豆腐は高たんぱくでヴィーガンにも人気の食材です。
気を付けなければいけないのが出汁。昆布出汁であればOKですが、かつお出汁の場合は魚由来の出汁ということで摂取することができません。
外食では出汁がネックになるケースが多いため、注意が必要です。・中華料理
回鍋肉や青椒肉絲、棒棒鶏など、肉を使った料理が多い中華料理。麺には卵が入っているのが一般的ですので、ヴィーガン流に楽しむには大豆由来のベジミートや豆腐を上手に活用するなど工夫が必要です。
一方で台湾では台湾素食(スーシー)と呼ばれるヴィーガン料理がブーム。台湾は総人口の1割がベジタリアンと言われているベジタリアンの先進国。全素(チェンスー)と呼ばれる動物性食品不使用のメニューも多く、「ヴィーガンでも外食を楽しめる!」と旅行先としても人気を集めています。・イタリア料理
スパゲティ(パスタ)やピザなど、ベジタリアンやヴィーガンにも対応したメニューをカスタムしやすいことで人気のイタリアン。野菜オンリーでつくるパスタであればヴィーガンでも楽しめますし、ピザならマリナーラ(チーズをのせないトマトソースのピザ)にどっさりと野菜をのせていただくなど、楽しみやすいのが嬉しい特徴です。
とはいえ、外食では和食と同様出汁(ブロード)がネックになりやすいので注意しましょう。・インド料理
住民の4割がベジタリアンというインド。宗教上の理由でベジタリアンが多いため、インド料理には肉の代わりに豆類を使った料理が多く、ヴィーガンが楽しみやすい料理といえます。外食でも、ヴィーガン対応メニューやベジタリアン対応メニューを用意しているところが多いのも嬉しいポイントです。外食のハードルが下がるかも。続々と増えるヴィーガン対応レストラン
まだまだヴィーガンへの理解が少ない日本。宗教の都合で肉食に制限がある国や欧米諸国ではレストランにヴィーガンメニューが用意されていることも多く、スーパーマーケットには必ずといっていいほどベジタリアンやヴィーガン向けのコーナーがありますが、日本ではそうはいかないのが実情です。
とはいえ、国外からの旅行客受け入れに躍起になっている今の日本。食の配慮が必要な観光客にも対応できるよう、ヴィーガンやベジタリアンにも対応したメニューを用意するレストランは少しずつ増えつつあります。
2020年7月には人気コーヒーチェーンコメダ珈琲店が新業態である「KOMEDA is」を東銀座にオープン。米粉を使ったパンケーキやヴィーガン仕様のバーガーにサンドイッチ、さらにはソイミートの唐揚げなど、メニューはすべてヴィーガン対応というから驚きです。【まとめ】ヴィーガンって何を食べたらいい?
以前は、自炊するのも外食するのもなかなかヴィーガンの対応している商品や飲食店がありませんでした。ここ数年SDGsや新型コロナウィルスの影響もあり食に対して健康志向、免疫力アップなどを理由に大手企業がヴィーガン商品を次々と開発しいろいろ選択肢ができるようになりました。
レシピ本やヴィーガン対応の情報サイトなども多く登場していますので、いろいろ参考にヴィーガンライフを楽しんでください。