サステイナブルライフクリエーター前本美結さんに聞いた!始める前に知っておきたいヴィーガンライフついて
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インドネシアのインターナショナルスクールで出会った人、学生時代に学んだトピックスにより、地球環境や社会問題に関心をもち2016年ヴィーガンライフを選択。無理しないヴィーガンライフのすすめについて「サステイナブルライフクリエーター 前本美結さん」に伺いました。
サステイナブルライフクリエーター 前本美結(Miyu Maemoto)さん
講演活動・ライター・ウェブデザイナー、エシカルツアー企画・ヴィーガンオプションの飲食店への導入事業・コミュニティカフェのマネージャーと幅広く活動する中で、フリーランスモデルも行っており、「100年後に残って欲しい物」のみに関わっている。
前本美結(Miyu Maemoto)さん自身について教えてください。
親の仕事の都合で、海外で生活することがあり高校時代はインドネシアのインターナショナルスクールに通っていました。インターナショナル スクールに通っている頃
そこでは、色々な国籍の方がいたこともあり異文化に触れることも多かったのですが、授業のトピックで環境問題について扱われることがありました。中でも、印象的だったトピックがオランウータンの生息地である熱帯の森の急速な消失によって、絶滅の危機に瀕していることでした。森林伐採による地形のなだらかな平地にある森林では、樹木を大きく育て、材木として伐採され、海外へも多く輸出されています。その他、パーム油生産のためのアブラヤシ大規模プランテーションの開発などによって、そこに息づいていた生きものたちを追いやっている現状を知りました。
現在のオランウータンの生息地は、ボルネオ島では東北部と西南部に分断され、スマトラ島でも北西部の小さな地域にしか残っていないと言われています。
近年では、日本国内でもニュースになるような大規模な森林火災や豪雨などによる人的・住家被害などがあり、これはエルニーニョ現象のような異常気象や、熱帯林を農地や人工林へ変えるための火入れなどによるものと考えられています。
これらの問題は日本ではほとんど報道されていないと思いますが、同じ地球上で起きていることを無視せざるを得ない気持ちが高くなり、大学では国際問題やグローバル社会で活躍するために必要な教養を付けるために上智大学総合グローバル学科へ進学しました。
美結さんがヴィーガンになったきっかけは?
インドネシアの高校時代の友人と恩師がヴィーガンを始めたことがきっかけで、ヴィーガンを知りました。当時は、ヴィーガンが何かということも知らなかったですし、もちろん強要されることも一切なかったです。 でも同じ学校で時間を過ごすうちに段々とヴィーガンについての色々な情報を知っていき、食を通して気候変動問題や温暖化の原因ついて考えることが増え、初めてヴィーガンという言葉を知って1年ほど経ってから周りの他の友人も徐々に菜食に移行していったんです。 その時期(高校三年生の序盤)に私もお肉・乳製品・卵を食べるのをやめました。仲良かった友人グループの半分以上はお肉を食べなくなっていましたね。 そんなこともあり、友人・先生たちとみんなで週一ヴィーガンランチパーティを始めました。持ち寄りでいろいろなジャンルのヴィーガンの食事をすることで意外と色々なものが食べられることもわかりましたし、100%ヴィーガンではなくてもヴィーガンの食事をすることを自分も、周りも抵抗なく楽しくやれていましたね。 その後大学のために日本に帰ってきてからは魚介類も食べるのをやめたので、現在はヴィーガンを始めて6年目(お肉をやめて7年)になります。美結さんがヴィーガンを伝えるときに気を付けていることは?
強要しないことと、完璧を求めないことです。私の目的はヴィーガン人口を増やすことではないので、お肉の摂取量を減らすことが何につながっているのか?を私なりの言葉で伝えることを大切にしています。 地球温暖化がすすむと、どんなことが起きるのかや、持続可能な社会にするためには2050年までに食からのCO2の排出を75%はカットしないといけないということ、そのためにできることとしての食の選択についてを発信しています。過去に実施したイベントの様子
私たちは未来の前借りをしていることを真剣にとらえないといけないと思っています。地球上に住む人たちが行動に移さないと、この地球に住めなくなると言われている現実を自分ごとに置き換えてみてほしいです。
普段より『少しずつ、毎日の生活の選択を優しいものに』というコンセプトのもと、ヴィーガンや環境問題、サステイナブル、エシカルに関する情報をSNSなどでも発信していますので、よろしければご参考になさってください。