肉や魚、卵といった動物性たんぱく質を使わないヴィーガン料理。淡泊な味わいになりやすいヴィーガン料理だからこそ、味の立て役者としての調味料の活用がとても大切です。
今回は、ヴィーガン料理づくりに活用したい、常備しておくべき調味料をご紹介します。
ヴィーガン料理では、動物性由来のコンソメやかつお出し入りのめんつゆなど、市販されている調味料の多くを使うことができません。そのためヴィーガン料理ビギナーの方は、「味つけがワンパターンになってしまう…」と悩んでしまう人が多いもの。ヴィーガン料理をよりおいしく楽しむには、使える調味料を覚えておくのがポイントです。ヴィーガン料理におすすめの調味料と選ぶポイントをご紹介します。
醤油
醤油の原材料は大豆、小麦、塩。JAS規格では醤油に動物性たんぱく質などの添加は認められていないため、「醤油」と記載があるものなら基本的に使用OKです。
無添加なものにこだわりたい場合は、より原材料がシンプルなものを選ぶのがいいでしょう。味噌
旨味成分が豊富な味噌はヴィーガン料理と付き合っていく上でぜひ味方につけておきたい調味料のひとつ。米や豆、麦などを原料にした麹と大豆、塩が主な原材料です。
注意したいのは、出汁などが添加された味噌を避けること。最近では、出汁いらずで味噌汁が作れるかつお出汁入りの味噌も多く見かけますが、これらはヴィーガンNGなので注意が必要です。酢
うまみ成分が多い酢はヴィーガン料理にも重宝する調味料。かつおなどの出汁が使われた「出汁酢」などは使えませんが、ほとんどの酢はヴィーガンのものが多いと言えます。甘味料
白砂糖そのものに動物性たんぱく質は含まれていないものの、精製する過程で牛骨を使用することが多いため、白砂糖ではなくてんさい糖や黒砂糖を選びます。またヴィーガンでははちみつは使わないため、アガベシロップやメープルシロップなど代用できるシロップを常備しておくと便利です。ケチャップ、ソース
ケチャップの原材料はトマトと玉ねぎ、砂糖、香辛料、にんにく、酢、食塩など。動物性のものを使っていないものがほとんどなので比較的使いやすい調味料です。ソースの場合、種類によってはかつお粉末などが入っている場合があるので、よく表示を見て購入する必要があります。マヨネーズ
卵を使用しているマヨネーズはヴィーガンNGですが、最近では豆乳などをベースとしたヴィーガン対応のマヨネーズも手に入るようになりました。料理の味にコクを出してくれるので、植物性の材料のみで作られたヴィーガンマヨネーズは1本常備しておくと重宝します。香辛料
ヴィーガン料理で外せないのが味と香りにアクセントをつけてくれる香辛料の存在です。香辛料と一口にいっても膨大な種類がありますが、まずはカレーづくりに欠かせないスパイスミックス「ガラムマサラ」や「クミン」などを用意しておきましょう。
お好みに合わせて食欲をそそるスパイスを見つけるのが大切です。醤油麹、塩麹など
ヴィーガン料理をよりおいしく楽しむなら、発酵食品を取り入れるのもおすすめです。醤油麹や塩麹、甘酒などはうまみ成分が豊富に含まれているため、ヴィーガン料理の味に深みを出してくれます。麹特有の味が苦手でなければ、ぜひ取り入れてみてくださいね。【ヴィーガン調味料まとめ】
制限が多い…と思いきや、使える調味料は意外にも多く、味のバリエーションも楽しめるヴィーガン料理。調味料を上手に活用できるようになれば、ヴィーガン料理の魅力はさらに深まります。まずは使える調味料を知り、味のバリエーションを広げながら楽しくヴィーガン料理を付き合っていきたいですね。