ヴィーガンだから、では選ばない。ヴィーガングルメグラマー・あろえちゃんの“おいしい”の基準

公開日: 2026.10.19

インタビュー

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ヴィーガンやプラントベースの商品を目にする機会が少しずつ増える中で、「実際においしいのはどれ?」「何を基準に選べばいい?」と迷うこともあります。今回お話を伺ったのは、ヴィーガン界で注目されるヴィーガングルメグラマーとして発信を続ける、あろえちゃんです。

ヴィーガングルメグラマー あろえちゃん


これまでさまざまなヴィーガンフードやプラントベース商品に触れてきた彼女が大切にしているのは、「ヴィーガンであること」だけではありません。食べたら幸せな気持ちになれそうか、素材や原材料に納得できるか、作り手のこだわりや愛情が伝わってくるか、そして何より、自分自身が本当においしいと思えるか。数多くの食に触れてきたからこそ見えてきた、あろえちゃんの“おいしい”の基準と、口コミを見るときに大切にしていることを聞きました。

一番大切なのは、「ときめくかどうか」

今、商品を選ぶときに一番大切にしているのは、自分が「ときめくかどうか」だと話すあろえちゃん。食べ物であれば、「これを食べたら幸せな気持ちになれそう」と心から思えるかどうかを大事にしています。


ヴィーガン、オーガニック、無添加など、商品を選ぶときに確認できる情報はたくさんありますが、条件を満たしているだけでは、必ずしも「食べたい」にはつながりません。最後に自分の気持ちが動くかどうか。それが、あろえちゃんのもの選びの出発点です。

作り手のこだわりが見える商品に惹かれる

これまでたくさんの商品やお店を見てきた中で、「いい商品だな」と感じるものにはひとつの共通点があるといいます。それは、ホームページやInstagramなどを通して、その商品へのこだわりが消費者にも分かりやすく、丁寧に伝えられていることです。

有機野菜の定期BOX(坂の途中)


どんな原材料を使っているのか、なぜその製法を選んだのか、どんな思いで商品を作っているのか。そうした背景がきちんと言葉になっていると、商品そのものだけではなく、作り手の愛情まで伝わってくるそうです。
ヴィーガンであることはもちろんひとつの特徴ですが、それだけではなく、「なぜこの商品を作ったのか」まで感じられるものに惹かれる。あろえちゃんにとって、商品のおいしさと作り手の姿勢は、別々のものではないのかもしれません。

ヴィーガンであること以外に、見るようになったこと

最近は、添加物が使われているかどうかや、オーガニックであるかどうかもよくチェックしています。特に野菜については、オーガニックのもののおいしさが好きだといいます。

以前と比べると、大手メーカーからもプラントベース商品が出るようになり、以前より目にする機会は増えてきました。ただ、選択肢が十分に多いとはまだ言い切れず、商品によっては添加物が多く使われていることも気になるそうです。
だからこそ、「ヴィーガンだから選ぶ」のではなく、その中身まで見る。素材そのものの良さを活かした、シンプルな原材料の商品がもっと増えてほしいと感じています。

毎日気をつける。でも、外食は楽しむ

添加物を意識しているからといって、すべての食事を厳しく管理しているわけではありません。スーパーでの日常の買い物や、ネットでヴィーガンのおやつを購入するときなど、普段口にするものはなるべく添加物の少ないものを選ぶ一方で、外食ではあまり気にしすぎず、その店ならではのおいしさを素直に楽しむようにしています。

外食は、添加物を気にせず心がときめくものを選ぶ


毎日のことは無理なく気をつける。でも、外食の楽しさまでルールで縛らない。そのバランスも、食を長く楽しむために大切にしていることのひとつです。

口コミは「何が書いてあるか」だけでなく、「誰が書いているか」

あろえちゃんの回答で特に印象的だったのが、口コミを見るときに「誰が書いているか」もかなり重視していることです。
自分が以前おいしいと思ったものを、その人もおいしいと感じている。好きな飲食店が同じ。普段からヴィーガンのお菓子をよく食べている。添加物の味があまり好きではない。そうした情報から、「この人とは味覚や価値観が近そう」と感じると、その人の口コミを参考にするようになります。

反対に、こってりした味が好きな人や、普段の食の好みが自分と大きく違う人の「おいしい」は、参考程度に見ることもあるそうです。
評価の点数や「おいしかった」という一言だけではなく、誰が、どんな好みを持っていて、どんな基準でそう感じたのか。口コミにその人の背景が見えることで、自分にとって参考になる情報なのかを判断しやすくなります。

「高くても欲しい」と思うのは、そこでしか出会えないもの

少し価格が高くても買いたくなるのは、希少性を感じる商品です。その場所でしか買えないものや、なかなか出会えないもの。さらに、口コミで話題になっていたり、信頼している人が「過去一おいしい」と紹介していたりすると、思わず気になってしまうといいます。

手作りの味噌を作っている様子


価格だけで判断するのではなく、「この体験はここでしかできない」と思えるかどうか。商品を手に入れることだけではなく、出会う楽しさや特別感まで含めて価値を感じています。

「想像以上」に出会えるから、プラントベースはおもしろい

最近、想像していた以上によかった商品として挙げてくれたのが、ZENBのゼンブスパゲティです。リニューアルによって豆の風味が以前より控えめになり、さらに食べやすくなったことに驚いたそうです。

最近食べておいしかったもの


ヴィーガンの食生活では、タンパク質をどう摂るかを意識することもありますが、スパゲッティそのものからタンパク質を摂れる点も気に入っています。

プラントベースの商品はまだまだ選択肢が限られる場面もありますが、その中でも、「想像していたよりおいしい」「こんな商品があるんだ」と感じる出会いは確実にあります。そうした瞬間こそ、あろえちゃんがヴィーガングルメを探し続ける楽しさなのかもしれません。

口コミで一番大切なのは、正直であること

あろえちゃん自身が&kittoで口コミを書くとき、一番大切にしたいのは「本当においしいと思ったかどうか」を正直に伝えることです。
商品の魅力を伝えたいからといって、良いことだけを書くのではなく、自分が実際に食べて感じたことを、そのまま届ける。その先にいる人が商品を購入したときに、「買ってよかった」と思えるような、等身大の感想を届けたいと考えています。

過去1のヴィーガンチュロス


口コミは、商品を褒めるためのものではなく、誰かが自分に合うものを選ぶための材料です。だからこそ、きれいな言葉よりも、実際に食べた人の正直さが大切なのだと思います。

まだ知られていない“いいもの”を見つけたい

これから&kittoで紹介していきたいのは、作り手のこだわりや愛情が伝わる商品です。小さなお店やブランドの中には、素材選びから丁寧に作られているのに、まだ多くの人に知られていない商品があると感じています。

食材にこだわったレストランの食事


そんな商品を見つけ、自分が実際に食べた感想と一緒に伝えることで、その魅力をもっと多くの人に届けたい。あろえちゃんが目指しているのは、単に「おいしい商品を紹介する人」ではなく、商品を作る人の思いを知り、それを食べる人へ届けることです。
作り手と食べる人をつなぐこと。ヴィーガングルメグラマーとしてたくさんの食に触れてきたからこそ持っている“選ぶ目”と、食べた人としての正直な感覚。その両方を通して、&kittoでもまだ知られていないプラントベースの魅力を届けてくれそうです。

PROFILE

あろえちゃん https://www.instagram.com/aroechan_veganfood/
ヴィーガン界で注目されるヴィーガングルメグラマーとして、ヴィーガン・プラントベースの食やお店について発信。2026年10月よりKITTOISTとして活動。商品を選ぶときは「ときめくかどうか」「本当においしいか」を大切にしながら、原材料や添加物、オーガニック、作り手のこだわりにも目を向けている。口コミでは等身大の正直な感想を届け、まだ知られていない商品と食べる人をつなぐことを目指している。

服部めぐみ

VEGAN’S LIFE編集長

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ヴィーガン検定1級/発酵食品マイスター。美容・食・サステナブル領域を専門とするエディター。生産者やブランドの哲学を伝える取材・編集を行う。「未来に残したい価値を、読者の心に残るコンテンツへ。」をテーマに、プラントベースを軸とした新しいライフスタイルを発信している。

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