バレエダンサーが選択した、ヴィーガンライフの失敗と玄米菜食メインのライフスタイルに移行したわけ
公開日: 2022.11.24
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幼い頃から踊ることが大好きで、8歳の頃には国際バレエコンクールに出場しファイナリストに選ばれるなどの功績を残す。その後、高校卒業後に、ルーマニアのバレエ団での活動を得てエジプトのカイロ国立オペラバレエ団に入団。その頃から、ベジタリアン・プラントベースのライフスタイルを選択するようになったプロのバレエダンサー「井上真美子」さんに、ヴィーガンライフの失敗と玄米菜食メインのライフスタイルに移行したわけを伺った。
Mamiko Inoue
―――Mamikoさんご自身について
18歳の時、オーストラリアで行われたアデリンジェネ国際バレエコンクールに出場し、ファイナリストの一人に選ばれました。2017年~ルーマニアのシビウ州立バレエ団での活動を経て、エジプトのカイロ国立オペラバレエ団に入団。現在は、一時帰国しバレエを幼少期から習ったスタジオで指導・広報、オーディションに向けてレッスンに励んでいます。
―――菜食について興味を持ったきっかけは?
元々健康のために玄米食を中心に生活をしていましたが、プロのバレエダンサーとして海外へ渡った際に、同じダンサーの中にベジタリアンの方が多く、ベジタリアンでも筋力を落とすことなく踊れること、生活ができることに関心が高まり色々と調べていく中で、健康のために始めた菜食でしたが、畜産の「現状」と「気候変動の関係」を知り、環境面や動物愛護のために菜食を選択するようになりました。一時期は、厳格なヴィーガンライフを送っていたこともあります。
―――SNSなどで身体によい菜食レシピを発信しようと思ったわけ。
菜食中心の生活を続けるにあたり、“栄養失調にならないためには?”“菜食でもバレエを続けることができるのか?”と考えたときに、まずは栄養学を学ぼうと思い文献やレシピを探すにあたり色々と調べたのですが、日本語での情報、簡単に手に入る材料で作れるレシピがなかなか見つからず苦労しました。
そんな時に海外は菜食が普及しているためレシピに関する情報が沢山あり、海外のレシピを日本で手に入る材料で作ってみたら、日本の菜食を始めようと思っている方に役立つかもしれないと思ったのと、私自身も菜食の生活を続ける中で身体に感じる変化があり(カラダが軽くなった、精神面でイライラが減った)体質改善の面でも多くのメリットを感じたので、多くの人に知ってもらえたらいいなと思い発信することにしました。
―――どんなレシピに反響がありましたか?
米粉のキャロットケーキ
お豆腐のカツ
ヴィーガン鰻丼
かぼちゃのチーズケーキ
レシピにつきましては、Mamikoさんのインスタグラムにて詳細が掲載されていますので、ぜひそちらを参考にされてみてくださいね。
https://www.instagram.com/mami.veg_/
―――情報発信で気を付けていることはありますか。
菜食やヴィーガンに関してのイメージは人それぞれ違うと思いますし、あって良いと思います。しかし、発信する情報を見ていただいた方がハッピーになれない情報は、私の本望とは違ってしまうので、そのあたり配慮しています。
“美味しそう” “健康に良いんだ”と思ってもらえるような情報を発信することを常に心掛けています。
菜食、ヴィーガンライフを過ごすにあたり、ポジティブなイメージを発信できることで、より多くの方に
「ヴィーガンライフとは?菜食とは?」を良い意味で知ってもらえるのでは?と思っています。
―――厳格なヴィーガンから、玄米菜食へ移行した理由。
現在生まれ育った広島県で生活しているのですが、私の住んでいる地域では外食をする際に気軽に食べられるヴィーガンメニューの用意があるお店がありません。
海外から戻ってきたばかりの頃、友人と外食する際に選択肢がないことが原因で友人を困らせてしまったことがありました。そのため、外食ではヴィーガンの選択肢を外し、友人と食事を楽しむことを優先に過ごしています。
―――Mamikoさんにとってずばり食事とは。
食べたもので、身体はできています。
食事はココロとカラダを作るものと同時に、生活の中での楽しみの一つ。人生において、楽しむことって大事だと思います。そのため、ヴィーガンであること、動物愛護だからやらないといけないと義務的に縛ってしまうと楽しむことを忘れてしまいがち。楽しむことをベースに、一人一人ができることを考え、ヴィーガン・グルテンフリーが無理なくできる環境を広めていきたいですね。
―――ありがとうございました。