ヴィーガンライフにもおすすめ!小麦粉の代わりに「大豆粉(大豆パウダー)」

公開日: 2021.10.20

更新日: 2022.8.30

豆知識

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大豆の栄養をまるごと摂取できる新しい食品として、いま注目が集まっている「大豆粉(大豆パウダー)」。最近ではスーパーなどに置かれることが増えてきているので、見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。大豆粉の特徴や栄養、使い方のポイントなどを解説します。

大豆粉、きな粉、おからパウダー…。どう違う?大豆の粉製品

大豆が原料の粉末といえば、真っ先に浮かぶのは「きな粉」ではないでしょうか。きな粉も大豆粉も大豆を粉末状に加工したものですが、実はその製法に違いがあります。
きな粉は炒った大豆を粉末にしたもので、そのままお餅などにまぶして使ったり、ドリンクに入れて飲んだり加熱せずにいただくのが一般的。対して大豆粉は、生の大豆や失活処理を施した大豆を粉末にしたもので、小麦粉などと同じく加熱が必要な料理に使います。 大豆を原料にした粉類には、そのほかにもおからパウダーや豆乳パウダーなどがありますが、いずれも「大豆をどの段階で粉末にするか」に違いがあります。おからを粉末にしたおからパウダーと大豆粉では、含有している栄養なども異なりますので、目的に合った粉を使用するようにしましょう。

大豆の栄養をまるごと摂取できる!大豆粉の魅力

大豆粉の魅力は、なんといっても大豆の栄養をまるごと摂取できる点にあります。「畑の肉」と呼ばれるほど良質な大豆たんぱくを摂取できるほか、不溶性食物繊維やビタミン、ミネラルなどの栄養もしっかりと摂ることができるのが強みです。また、小麦粉と比較すると糖質含有量はわずか4分の1程度。糖質制限をしている人や、グルテンフリーライフを心がけている人にはぴったりの食品です。

大豆粉は生で食べられる?

大豆粉の多くは、生の大豆を粉末状にしたもの。大豆をはじめ、生の豆類には自然毒が含まれているため、大豆粉も加熱しない状態で摂取するのはNGです。大豆粉の中には、適切な温度で焙煎することで生のままでも摂取できるよう、失活処理が行われたものもありますが、記載がない限り生食は避け、加熱する料理に使用するようにしましょう。

大豆粉を料理に取り入れるポイント

天ぷらや唐揚げの衣に使用したり、お菓子づくりやパンづくりに使ったり…。大豆粉は、小麦粉の置き換えとして活用することができます。 ただし、お菓子やパンづくりに使う場合、大豆粉には小麦粉に含まれるグルテンが含有されていないため、生地がまとまりにくく、思うような仕上がりにならないことが多々あります。お菓子やパンづくりに大豆粉を使う場合は、市販のグルテン粉を添加したり、分量の一部に小麦粉を使ったりすることで扱いやすくなります。 また、大豆粉は小麦粉と比べて脂質の含有量が高いので、お好み焼きやホットケーキなどの生地に使う場合、やや焦げやすいので注意が必要です。低温でじっくりと熱を加えるように焼くとふっくらと仕上がります。

注目の食品「大豆粉(大豆パウダー)」の特徴まとめ

小麦粉や米粉と並ぶ新しい粉類として注目が集まる「大豆粉(大豆パウダー)」。気になる味ですが、高野豆腐やきな粉のような、どこか懐かしい素朴な味わいを楽しむことができます。メーカーによっても味わいや大豆の香りの強さが異なるので、ぜひさまざまなメーカーの大豆粉を食べ比べてみてくださいね。大豆粉を使って、さらにバリエーション豊かな大豆食ライフを楽しみましょう。

VEGAN’S LIFE編集部

編集部スタッフ

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学生時代から世界中を旅する中で出会ったヴィーガンライフ。健康のために、ヴィーガン食を取り入れています。 ヴィーガン検定1級/発酵食品マイスター

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