美容もアニマルフリーへ。日本で買えるヴィーガンコスメたち

公開日: 2020.12.9

更新日: 2022.8.15

特集

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ヴィーガンとして動物を消費しない生活を送るなら、口にする物以外にも目を向けていきたいものです。そこで今回は、アニマルフリー美容を実現するヴィーガンコスメの定義や、ヴィーガンにおすすめのコスメブランドなどをご紹介していきます。

まずは知っておきたい。“ヴィーガンコスメ”の定義って?

ヴィーガンコスメと呼べるコスメの条件は大きく分けてふたつあります。まずは「動物性成分が入っていないこと」、そして「動物実験を行っていないこと」の2点です。 ヴィーガンとして動物を消費しない暮らしを実現している人が多いアメリカでは、動物性成分を使用していないコスメに「VEGAN FRIENDLY(ヴィーガンフレンドリー)」マークが入っていたり、動物実験をしていないコスメに「cruelty free(クルエルティフリー)」マークが入っていたり…と、わかりやすく表示されていることがあります。 では、こういった表示がなければ動物性成分が入っているということなのでしょうか。答えはNOです。特にマークがない場合でも、動物実験をせず、植物由来成分のみで作られているコスメはたくさんあります。大切なのはきちんと成分を確認して購入することなのです。

どこを見ればいいの?ヴィーガンコスメの見分け方

日本のコスメは特にヴィーガン向けに作られているわけではないため、豚由来のエキスやはちみつ、蜜蝋などを含んでいるケースが多く、残念ながら国産ブランドの多くはヴィーガン対応コスメとは呼べません。また、植物由来をうたっているコスメであっても、微量の動物性成分を含んでいるものも多く、成分表を見ながらきちんと判断する必要があります。 たとえば保湿成分として有名なグリセリンやスクワラン。グリセリンは動物性油脂、スクワランは深海鮫の肝油が原材料なので、これらが入っているものはヴィーガンコスメとは呼べません。ですがココナッツオイルなどを使って作られた植物性グリセリンや、小麦胚芽やオリーブなどを原料につくられた植物性スクワランなども開発されているため、パッケージの表示だけでは動物性成分で作られているかどうかの見分けがつかないものが多々あるのが実情です。 このように、ヴィーガン文化が一般的ではない日本では、成分表を見ながらヴィーガンコスメを探し当てるのはなかなかに難しいものなのです。 国内でヴィーガンコスメを手に入れる場合は、ヴィーガン対応されていると明記されているものを買うのが無難です。

国内で買える!ヴィーガンコスメブランド4選

続いて、日本語対応サイトでの通販や国内での直営店展開など、国内で手に入りやすいヴィーガンコスメをご紹介します。

1.HURRAW! Balm(ハーロウ!バーム)

アメリカ発の100%ヴィーガン対応コスメブランドです。その名のとおり保湿効果が高いバーム商品が多いのですが、リップやチーク、アイシャドウなどマルチに使える「マルチルミナイザー」も人気です。

2.LUSH(ラッシュ)

国内にも店舗が多いLUSHはイギリス発のコスメブランドです。全体の7割ほどの商品がヴィーガンコスメで、区別がつけられるよう対応商品にはすべてVeganマークの表示があります。ヘアケアやボディケア、スキンケア商品が充実しています。

3.ZAO(ザオ)

フランス発のZAOは、ファンデーションやフェイスパウダー、リップ、ネイルまですべてのコスメをヴィーガン対応で展開しているコスメブランド。肌への快適さを追求しているので、素肌感が残るナチュラルなメイクをしたい人にぴったりのブランドです。また、バンブー(竹)で作られたコスメケースは、つい並べて飾っておきたくなるかわいさが特徴ですね。

4.MiMC(エムアイエムシー)

MiMCは国産のオーガニックコスメブランドです。取扱品のすべてがヴィーガン対応ではないものの、ヴィーガン対応のコスメが豊富に取り揃えられています。コスメ誌でもピックアップされたミネラルパウダーもうれしいヴィーガン対応です。

日本で購入可能なヴィーガンコスメまとめ

まだまだヴィーガン文化が普及していない日本ですが、MiMCのような日本発のコスメブランドがヴィーガン対応アイテムをリリースするなど、ヴィーガン対応のコスメの取り扱いは増えつつあります。ヴィーガンとして生きるのなら、ヘアケアやスキンケア、メイクアイテムなど、毎日使用するコスメでも動物のことを考えていきたいですね。

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