SNSで話題のヴィーガンクッキー「ovgo Baker（オブゴベイカー）」で未来のために“ちょっといいこと”を。

公開日: 2022.12.5

ヴィーガンクッキーやマフィンなどの焼き菓子を展開するブランド「ovgo Baker（オブゴベイカー）」。2020年に東京・青山のファーマーズマーケットからデビューし、瞬く間に美味しいヴィーガンスイーツとして注目されるブランドへ。今回、ブランド創設者「溝渕由樹（Yuki Mizobuchi）」さんに、開発秘話やブランドとして目指していきたい未来について伺った。

ブランド創設者「溝渕由樹（Yuki Mizobuchi）」さん

「ovgo Baker（オブゴベイカー）」誕生秘話ついて教えてください。

大学時代海外へ留学、その後商社、食品メーカーを経てブランドを作りました。商社から食品メーカーに転職する前の有給休暇中にアメリカや南米で出会ったヴィーガンライフ。

ヴィーガンライフを選択する人達の中には、食糧・社会問題、環境負荷の観点から「菜食」を選択する人がいて、私が昔から関心があった分野に紐づいていました。しかし、日本では「社会・環境問題として菜食を選択する」といった考えは浸透しているどころか、知られてない。日本で根付かせるには時間がかかるだろうし、一人で様々な問題解決をしていくにはハードルが高いと実感しました。何から手をつけようかと考えていた時に、昔から大好きなアメリカンベイクを通して、食料問題・環境問題の解決の糸口にならないかと始めたのが「ovgo Baker（オブゴベイカー）」です。

https://ovgobaker.com/

乳製品を使用せず、ほかの食材に置き換え楽しみながら試行錯誤し完成したベイクドクッキーは、ファーマーズマーケットで完売する度に、自信がつきました。

製品を作る際に意識していること、苦労したことは。

ヴィーガンクッキーだからヴィーガンの人だけが食べるのではなくて、『おいしいからこのクッキーを食べたい』って思ってもらえることを大切にしています。また、ヴィーガン製品である以上、社会や環境にやさしいことやできる限りオーガニックや自然栽培または国産の食材を選び、一つ一つ丁寧にモノづくりをしています。自分たちが必ず食べて美味しいと思うものでなければ絶対に出さないと決めています。

製品を作るにあたり苦労した点は、ヴィーガン製品に欠かせない、コクや食感です。色々な工夫を取り入れていますので、そのあたりを感じて頂けたら嬉しいです。

「ovgo Baker（オブゴベイカー）」を通して実現していきたい未来について教えてください。

バターやミルクなどの乳製品は植物性の食材よりも生産の過程において環境への負荷が高いと言われており、現在社会課題となっている気候変動の第3位である食品業界の中でも、畜産業による環境負荷は高いと考えらえています。その一因として、畜産業の中心となる牛の飼育では、放牧のために必要な土地の確保のための森林伐採や、大量の水の使用、牛から出る排泄物による汚染や牛のゲップに含まれるメタンガスも温暖化に影響を与えていることが挙げられています。少しでもお肉を食べることや牛乳・乳製品を控えて植物性に移行し、畜産業の生産量を減らすことで、日々進行する気候変動に貢献することができると言われています。環境問題だけでなく、畜産業は食料問題や貧困問題にも影響を与えると言われており、ovgo Bakerではおいしいクッキーを通じてこういった社会のさまざまな課題を考えるきっかけに繋がればという想いをもってプランベースのクッキーの販売しています。

そして、プラントベースをいかに身近なものにできるかを考えています。日本においてもヴィーガンについて興味をもってもらえる機会を作っていき、いろんな人が自分のペースや体調に考慮して手軽に無理なくヴィーガンライフを送れるよう様々な取り組みを考えています。日本では、ヴィーガンやサスティナブルは難しい、我慢しないといけないというイメージが先行してしまい、少しハードルが高くなってしまっているように思えます。

楽しく続けているような機会を「おいしい」「かわいい」「おしゃれ」「身体にも社会にも良いという」軸で発信していけたら良いなと思っています。

―――ありがとうございました。

「ovgo Baker（オブゴベイカー）」では、2022年10月26日（日）より、サブスクリプションサービス「ovgo Baker EVERY DAY」を開始。毎月一度ovgo Bakerのグルテンフリーオートミールクッキーやグラノーラをお届け。朝ご飯やおやつ、軽食などさまざまなライフスタイルに合わせて楽しめる3つのプランが登場！