ドラッグストアから始まる“地方創生コスメ”。ARGELAN(アルジェラン)が描く、未来につながるオーガニックのかたち

公開日: 2025.12.1

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近年、コスメ業界ではサステナブル志向の高まりとともに、「地域に根ざしたものづくり」への関心が急速に広がっています。その背景には、環境負荷の低減や地域資源の活用、農業支援といった広い課題が存在しますが、実はこれらを包括的に解決しようとするブランドはまだ多くありません。そんな中、ドラッグストアから全国へ広がり続けているオーガニックブランド ARGELAN(アルジェラン) が、静かに、しかし確かなインパクトを持って“地方創生コスメ”という新しいジャンルを切り拓いています。

オーガニックの品質を守りながら、地域の生産者とともに原料を育て、廃棄材を資源として活用し、地域経済の循環まで視野に入れたモノづくり。本記事では、ARGELANがどのように“地域と共にあるコスメ”として独自の価値を生み出しているのか、その深いストーリーを紐解きます。

オーガニックのその先へ。“地域と自然を循環させるコスメ”という発想

ARGELANが誕生したのは2012年。まだ「オーガニック=高価で特別なもの」というイメージが一般的で、ドラッグストアに本格オーガニックがほとんど並んでいなかった時代です。そんな中、ARGELANが目指したのは、「誰もが毎日手に取れる場所で、本物のオーガニックを届けること」。しかしその裏には、単なる自然派志向を超えた、もっと大きなテーマがありました。それが、 “原料が生まれる土地にも光を当て、地域と共にブランドを育てていく”という発想です。
オーガニックコスメは、植物の力によって美しさを引き出すプロダクト。だからこそ、ARGELANは “植物を育てる土地そのもの” に注目し、地方の農業・林業・食品加工産業との連携を深めていったのです。

地方創生①:廃棄される素材に価値を与える「ウンシュウミカン果皮エキス」の物語

ARGELANの取り組みの象徴ともいえるのが、 “廃棄されるはずの素材を美容成分へとアップサイクルする” という発想。その代表例が、ウンシュウミカン果皮エキス です。通常、ジュース工場では大量のミカン果皮が発生し、多くが廃棄されます。


しかしその果皮には、「うるおいをサポートする保湿成分」「肌のキメを整えるフラボノイド」「透明感を与えるビタミン類」など、美容に役立つ成分が豊富に含まれていることがわかっていました。ARGELANは、この地域資源に光を当て、 「廃棄を減らし、地域の価値を高める循環原料」 として活用。


和歌山、愛媛など、柑橘栽培が盛んな地域の農家や加工業者と提携し、生産者の収入支援にもつながる“二次利用の仕組み”を構築しています。2025年にリニューアルしたスキンケア「バウンスグロウ」では、このウンシュウミカン果皮エキスを従来の2倍量配合し、機能性もさらにパワーアップ。


植物の力と地方創生の両方を強化した象徴的アップデートとなりました。

地方創生②:希少植物“榧(カヤ)”の森を育てる、地域共創プロジェクト

ARGELANが支援するもうひとつの取り組みが、「国産の榧(カヤ)の森の再生」 プロジェクトです。榧の実から採れる榧オイルは、保湿力が高く、美容に優れた植物油として注目されています。しかし榧は成長に非常に時間がかかるため、国内の森は減少し、産業としては衰退傾向にありました。そこでARGELANは、地方の林業団体・農園と連携し、「有機栽培の榧の森を育てる」「新たな産業として再び地域に根付かせる」「森林保全につながる循環モデルをつくる」という形でサステナブルな原料調達に取り組んでいます。

国内に1軒のみといわれている榧(カヤ)生産農家


美容原料になる植物は、ただ採取されるだけでなく、「その土地の環境を未来に残す」という役割も担うべきだ。ARGELANのプロジェクトには、そんな強い信念が込められています。榧の種子を圧搾して抽出したオイルには高い保湿力があることから、ヘアケアシリーズに取り入れてきた。この取り組みにより、有機カヤの森は2倍に拡大。

地方創生③:地域農家や一次産業と共に育む、土地の恵みを生かした原料づくり

ARGELANでは、原料の多くを国産由来の植物や地域の一次産業と連携して調達しています。「有機農法で育てられた植物」「食品加工時の副産物を活かしたアップサイクル原料」「森林再生から生まれる植物成分」「廃棄を減らすサステナブル調達」これらはすべて、
「原料を生む土地にも恩返しするコスメを」というARGELANの哲学の表れです。生産者の汗、自然のリズム、地域の文化、それらがすべて、ARGELANの製品の価値として“美しさ”に変換されています。まさに、 “土の匂いのするオーガニック”と言えるブランドです。

地方創生のストーリーが息づく「ARGELAN ハンドセラムクリーム」

こうした思想は、ARGELANのハンドクリームにも深く反映されています。

100%精油の香りで、自然そのままの心地よさ


ウッディ・フローラル・シトラスの3種類の香りは、すべて植物精油のみで調香。
自然の息遣いがそのまま手肌に届くような優しい香り立ちです。

手肌をうるおす植物原料


ウンシュウミカン果皮エキス(地方創生アップサイクル原料)、国産植物オイル など、手肌に必要な水分・油分を補い“守る”設計。

50g 1,650円。誰もが手に取れる“地方創生コスメ”


全国のドラッグストアで買える利便性は、ARGELANならでは。地方創生のストーリーを、誰もが日常で手軽に取り入れられる点は大きな価値です。ハンドクリーム1本の背景に、生産者の努力、捨てられていた素材の再生、森を守る活動が詰まっている――
これこそARGELANの魅力といえるでしょう。

アルジェラン オーガニック ハンドセラムクリーム 各50g ¥1,650(税込)


WOODY(CE/シダーウッド精油※1&パチョリ精油※2)
FLORAL(YL/イランイラン精油※3&スウィートオレンジ精油※4)
CITRUS(BE/ベルガモット精油※5&マジョラム※6)

※1エンピツビャクシン木油(着香成分)
※2 パチョリ葉油(着香成分)※3 イランイラン花油(着香成分)※4 オレンジ果皮油(着香成分)※5 ベルガモット果実油(着香成分)※6 マヨラナ葉油(着香成分)

 化粧品は“地域をつくる産業”へ。ARGELANが提示する新時代のものづくり

ARGELANの地方創生の取り組みは、ただのCSR活動ではありません。地域とともに原料の価値を高め、持続可能な産業につなげ、それを消費者が“購入という行動”で支えるサイクルが成立しています。つまり、ARGELANは「化粧品を通じて地域を元気にする」
という新しい産業モデルを提示しているのです。「廃棄を減らすモノづくり」「地域資源を守る活動」「生産者と共に価値を創る姿勢」「消費者が参加できるサステナブル体験」これらすべてが、ARGELANというブランドを唯一無二の存在へと押し上げています。

https://www.matsukiyococokara-online.com/mkc/argelan/

VEGAN’S LIFE編集部

編集部スタッフ

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学生時代から世界中を旅する中で出会ったヴィーガンライフ。健康のために、ヴィーガン食を取り入れています。 ヴィーガン検定1級/発酵食品マイスター

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