日本企業でついに実現！植物性100%の卵「UMAMI EGG（ヴィーガンエッグ）」誕生のきっかけとは

“ONE TABLEで未来を創る”をテーマに活動するUMAMI UNITED JAPAN株式会社 代表取締役 山﨑寛斗（Hiroto Yamazaki）さんに、植物性100%、アレルギー28品目対応の「UMAMI EGG」誕生のきっかけや今後の展望などについて伺いました。

山﨑さんについて教えてください。

タイのバンコクで育ち、大学在学中に北京へ語学留学。中国語マスター後に日本に戻り、訪日外国人向けの観光ガイドを始めました。ガイドを行う中でハラール、ベジタリアン、ヴィーガンなどといった食の主義が違った方々が来日する際に日本では連れていける場所がほとんどないことに気づかされました。

またその頃、卒論研究中であった私はフードダイバーシティ株式会社の前身であるハラールメディアジャパン株式会社にインターンとして携わり、その中で食の主義に合わせた情報発信をすることで日本の魅力を伝え、困っている人を助けることをビジョンにおき、その頃出会ったマレーシア人留学生たちと一緒にSNSで日本の魅力を発信していました。




その後、大学卒業と同時にインターンでお世話になった会社にそのまま所属し社内ベンチャーで起業。起業中に、プラントベースの第一人者との出会いがきっかけで「日本と世界をプラントベースで繋ぐ、日本各地で魅力的なものを発掘し世界に発信したい！」という思いがより強まり、現在は植物性の卵「UMAMI　EGG」の開発に注力しています。

UMAMI　UNITEDについて教えてください。

「UMAMI　UNITED」では、「おいしいからプラントベースを選ぶ。おいしいからONE TABLEで一緒に食べられる。おいしいから続けられる。」という連鎖を意識して、持続可能な未来のため、日本の「UMAMI」 に着目しました。

日本のUMAMIで「プラントベースをもっとおいしく」をコンセプトに掲げ、日本人がもつ〝うまみ“に注目し、古くから伝わる日本の技術や食材を用いてプラントベースフードを日本から世界へ展開することを目指し、第1弾として2022年2月に「UMAMI　EGG（プラントベースの卵）」、4月にはベーカリー用としても使用できる「UMAMI　EGG 2.0」をローンチしました。

UMAMI EGG とは。

まず、食材で“卵”に注目した理由は、日本において卵の代替食品を手に入れることがなかなか難しいのと、だからといって卵を使用してない製品を探すことが難しいくらい、主食からスイーツまで様々な製品の中で欠かせない原料になっているのが現状ですよね。卵が与えるインパクトを考えると、食の主義の違いによって困っている人だけでなく、アレルギーで悩んでいる方の問題も同時に解決できるのではないか？と思い、会社のミッションでもある「ONE TABLE」の実現に向けて商品開発をスタートしました。

UMAMI EGGの主原料には日本ならではの食材である「こんにゃく粉」や「にがり」を使用し、こんにゃくの弾力性や豆腐の割れる食感をベースに卵らしさを表現しています。おいしさの秘密は独自に開発された「きくらげ旨味パウダー」です。発酵技術を応用して作られた麹菌などの酵素を利用してうまみを引き出すことに成功しました。


＜原材料＞
こんにゃく粉（国産）、タピオカスターチ、ニュートリショナルイースト、かぼちゃ 粉末、みかん粉末、岩塩、きくらげ旨味パウダー、にんじん粉末 / ゲル化剤 （アルギン酸ナトリウム、カラギナン、ローカストビーンガム）、硫酸カルシウム、塩化マグネシウム

UMAMI EGG　2.0は、「学校給食のおやつとして使いたい」「卵アレルギーフリーのケーキに使いたい」という声から、ベーカリーにも対応できるようパワーアップし今年4月にデビューしました。



お菓子作りに欠かせない卵の役割である「つなぎ」「硬さの調整」などをUMAMI EGG　2.0を使用することで、卵不使用で作るのが難しかった「フレンチトースト」「シュークリーム」なども簡単に作ることが可能です。

その他、植物性ミルクと①混ぜる②加熱する③冷やすの3ステップでできる「らくぷりんミックス」も好評をいただいております。アレルギーなどでプリンを食べることができなかった方にもぜひ試していただきたいです。



umami egg
https://umamiunited-ec.com/products/umami-egg

らくぷりんミックス
https://umamiunited-ec.com/products/pudding-home

これだけは譲れない、商品開発や事業の運営ポリシーとは

日本独自の食材・文化を大切にしています。ユニークな視点を持つことを忘れずに、また食感や旨味、繊細さを大切にする日本人独特の感覚を重視しています。
そのため、酵素を活用したUMAMIパウダーを独自で開発し製品に取り入れている他、本来なら捨ててしまう野菜の活用、農地の有効活用および再エネの普及を目的として全国的に広がっているソーラーシェアリング（営農型太陽光発電）の空きスペースで作られている「きくらげ」を使用するなどエシカルな視点も大切に運営しています。

ぜひ、沢山の方に食の主義が違ってもアレルギーの有無に関わらず、みんなが一緒に食べられるワンテーブルな社会を実現できればと思っています。

----ありがとうございました。

世界中から注目が集まる「植物性の卵（プラントベースエッグ）」。日本ならではのUMAMI文化がプラスされた「UMAMI EGG」は、世界中の人たちを笑顔にする製品になると信じています。