母のがん闘病から生まれた、徳島発「TABBY ICE CREAM」。“おいしい”を諦めないアイスが3周年
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乳製品・卵・小麦・白砂糖・食品添加物を使わず、植物性素材からつくられる徳島発の「TABBY ICE CREAM(タビーアイスクリーム)」が、2026年8月12日に創業3周年を迎えました。ブランドの原点にあるのは、代表・神例早紀さんの母親のがん闘病です。食べることが難しくなったときにも、心からおいしいと思えるものを届けたい。姉妹の切実な思いから始まった小さな工房は今、病院や空港、美術館へと届け先を広げています。
母に、もっとおいしいアイスを食べてもらいたかった

姉妹で立ち上げたTABBY ICE CREAM。代表・神例早紀 氏(左)と姉・川野舞 氏(右)
TABBY ICE CREAMを立ち上げたのは、オーナーパティシエの神例早紀さんと、姉の川野舞さん。きっかけは、母親のがん闘病でした。
食べることが次第に難しくなるなか、母親が最期まで口にしていたもののひとつがアイスクリームだったといいます。
毎年恒例だった家族での雪遊び。母と笑い合う、幼少期の神例早紀 氏と姉・川野舞 氏
少しでも食べてもらえるものを探す一方で、原材料に納得できる商品は味に満足できず、おいしいと感じる商品は原材料が気になる。その両方をかなえる選択肢が、当時はなかなか見つかりませんでした。
「それなら、パティシエである自分がつくろう」。母親を亡くした後、その思いを姉妹で形にし、2023年8月12日、徳島県鳴門市でTABBY ICE CREAMを創業しました。
“食べられるもの”ではなく、“食べたいもの”を
TABBY ICE CREAMは、乳製品・卵・小麦・白砂糖・食品添加物を使用せず、有機植物性ミルクをベースにつくられています。商品を監修するのは、がん病態栄養専門管理栄養士の曹祐子さん。鳴門市の工房で、一つひとつ手づくりされています。
「GIRAFFES JAPAN RED SHIKOKU 2025」ファイナリストとして、TABBY ICE CREAMの事業と目指す未来を発表するオーナーパティシエ・神例早紀 氏
味づくりを担う神例早紀さんは、大阪のホテルでパティシエとして修業した後、神戸のフレンチレストランで料理にも携わってきました。その経験を生かし、植物性であることや使用しない原材料を“我慢の理由”にせず、口どけや香り、食べた後の余韻まで丁寧に設計しています。大切にしているのは、食への配慮だけで選ばれるのではなく、純粋に「おいしいから食べたい」と思ってもらえること。食の制限がある人も、食材にこだわる人も、その家族や友人も、同じアイスを一緒に楽しめることを目指しています。
53種類に込めた、一人ひとりの「好き」に応える思い
これまでに開発したフレーバーは全53種類。数の多さを競うためではなく、体調や好みが異なる一人ひとりに、食べたいと思える味を見つけてもらうためです。現在は季節や仕込みの状況に合わせ、その中から約15種類を展開しています。
No.1「自家製チョコレート」 チョコレートそのものを手づくりし、濃厚な口どけに仕上げた定番フレーバー
定番の「自家製チョコレート」は、チョコレートそのものから手づくりした濃厚な味わい。季節限定では、桃のソルベとアーモンドミルクアイス、ラズベリーソースを重ねた「アーモンドミルク ピーチ&ベリー」など、素材の組み合わせを楽しめるフレーバーも登場しています。
No.51「アーモンドミルク ピーチ&ベリー」 桃のソルベとアーモンドミルクアイスクリーム、ラズベリーソースを重ねた季節限定フレーバー
価格は1個95ml、550〜600円(税込・直売所および公式オンラインストア価格)。販売時期や取り扱う味は、仕込み状況によって異なります。
鳴門の小さな工房から、病院、空港、美術館へ
創業当初は鳴門市の直売所と公式オンラインストアから始まったTABBY ICE CREAM。現在は、徳島大学病院西病棟11階の食堂「オリーブキッチン」、大塚国際美術館、徳島阿波おどり空港へと販売場所を広げています。徳島県外では、岐阜県のがん予防滞在型リトリート施設「リボーン洞戸」でも取り扱われています。
徳島で生まれた証として、オリジナルカップには「MADE IN TOKUSHIMA」の文字を。手に取る瞬間から楽しめるよう、パッケージにもTABBY ICE CREAMの世界観を込めています。
ブランド名の「TABBY」には、「旅」という言葉の響きも重ねられています。遠くへ出かけることが難しい日にも、素材の香りや味わいを通して、小さな旅を感じてもらいたい。母親に届けたかったアイスは、今、人から人へ、場所から場所へと少しずつ旅を続けています。
4年目は、全国の病院やがん関連施設へ

徳島阿波おどり空港の売り場。『旅に、とっておきの徳島を。』を掲げ、季節限定を含む7種類のフレーバーを展開しています。
4年目に目指すのは、全国の病院や院内食堂・売店、がん患者を支える施設へ、TABBY ICE CREAMを届けることです。現在は小さな工房で手づくりしているため、製造できる数には限りがあります。素材とおいしさを守りながら安定して届けられるよう、今後は製造体制の拡充と新たな拠点の整備を進める予定です。将来的には、航空機内での採用も目指しています。
食べることに制限や不安があるときにも、おいしいものを選ぶ楽しみまで手放さなくていい。TABBY ICE CREAMの一杯には、姉妹が母親に届けたかった思いと、その思いをより多くの人へつなげていく意志が込められています。
ブランド情報
ブランド名:TABBY ICE CREAM(タビーアイスクリーム)
所在地:徳島県鳴門市
公式オンラインストア:https://tabby2023.com/
公式Instagram:https://www.instagram.com/tabby_icecream/
※「日本初」は、2023年8月の創業時点で、日本国内で販売されていたアイスクリーム商品のうち、乳製品・卵・小麦・白砂糖・食品添加物を使用せず、がん病態栄養専門管理栄養士が監修する商品として。2026年7月、TABBY ICE CREAMによる公開情報調査。



