食べられない人にも“当たり前の美味しい”を/札幌発CHaT VEGAN & GLUTEN FREEの挑戦
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「アレルギーがあるから」「グルテンフリーの生活をしているから」「ヴィーガンだから」——そんな理由で、ケーキや焼き菓子を我慢した経験はありませんか?
2017年創業。北海道・札幌を拠点に展開する「CHaT VEGAN & GLUTEN FREE(チャット ヴィーガン&グルテンフリー)」は、「誰もが安心して食べられるスイーツ」を届けるブランドです。乳製品・卵・小麦・白砂糖を使わず、体にも心にもやさしい、そして“ちゃんと美味しい”お菓子を提供しています。
創業者であり代表を務める柴田愛里沙さんは、自身も幼少期からアレルギー体質に悩まされてきたそうです。小麦や卵を食べられないことで、家族と一緒にパンやパスタを囲むことができなかった体験が、今のブランドの原点です。
創業者・代表の柴田愛里沙さん自身が幼少期からアレルギーに悩み、「普通にパンやパスタを家族と同じように食べられなかった」経験を持つことから、このブランドの根幹に「制限のある人にも当たり前の“美味しい”を届けたい」という強い信念があります。
制限がある人も、ない人も、一緒に楽しめるスイーツを
大学進学を機に一人暮らしを始めた柴田さんは、「卵や小麦を抜いた生活」を取り入れ、体調が改善された一方で、「ケーキや焼き菓子が食べたい」という想いを抱えるようになりました。自ら試作を繰り返し、実験感覚でお菓子づくりに没頭。そんな彼女のスイーツを食べた友人たちからは、「乳製品を控えていたから嬉しい」「ゼラチンが食べられないから助かる」といった声が多く届き、「これは私だけの悩みではない」と気づいたと言います。
その後、広告代理店への就職、デザイン会社での勤務を経て、北海道にUターン。2021年、念願だった自身のブランド「CHaT」を立ち上げました。
CHaTのスイーツとは?こだわり抜いた素材と優しい味わい
あんバタースコーンもヴィーガン&グルテンフリー
CHaTのスイーツはすべて、ヴィーガン(動物性不使用)かつグルテンフリー(小麦不使用)で作られています。北海道産の米粉やオーガニック素材を使用し、白砂糖ではなく、てんさい糖やメープルシロップなど、体にやさしい甘味料を採用。見た目にも美しいスイーツは、プレゼントやギフトとしても人気です。
クッキー缶やパウンドケーキ、スコーン、ガトーショコラ、生ケーキなど、豊富なラインナップを展開しており、「アレルギー対応のスイーツ=味気ない」というイメージを覆す、しっかりとした風味と食感が特徴です。
さらに、特定原材料等28品目の不使用にも配慮しており、小さなお子様やアレルギーのある方にも安心して楽しんでいただけるよう工夫されています。
実店舗とオンライン、全国に広がる“やさしさ”の輪
CHaTは現在、札幌・円山本店と札幌三越に実店舗を構えており、道内外から多くの来店者が訪れているそう。また、公式オンラインショップでは全国発送に対応しており、冷凍スイーツとしてご家庭でも楽しめるようになっています。
季節限定商品や催事出店など、展開の幅も広がっており、「ヴィーガンスイーツのお取り寄せ」「グルテンフリースイーツ 通販」といったキーワードで検索されることも増えているそう。
CHaTが描く未来:「食べられない」から「一緒に食べられる」へ
柴田さんがルーツであるドイツを訪れた際、現地にはグルテンフリーやヴィーガンの製品がごく自然に店頭に並んでいることに驚いたそうです。「自分が食べたいものを、我慢せずに楽しめる社会であってほしい」
その想いが、CHaTというブランドに込められています。ヴィーガンやグルテンフリーは、制限ではなく「選択肢」。誰かの健康や信条、体質に寄り添うスイーツのあり方が、ここにはあります。この秋、福岡県福岡市の「岩田屋本店」に実店舗出店予定。来春には福岡市内でグルテンフリーカフェをオープン。
みなさんも、CHaTのスイーツを通して「やさしい選択」を体験してみませんか?オンラインショップや札幌の店舗で、きっと“特別じゃないのに特別な”ひとときが待っています。
https://chatsweets.jp/