ホールフーズが発表「2025年の食トレンド予測」
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米国自然食品店ホールフーズマーケットは、今回10回目となる「ホールフーズ食のトレンド予測2024」を発表した。消費者、バイヤー、料理専門家ら50人以上のチームが調査したものだ。
ホールフーズ食のトレンド予測2025『TOP10』
1位:International Snacking【スナック菓子のフレーバー多角化】
スナック売場では、各ブランドがポップコーンのような塩味のスナックにグローバルなフレーバーを加えることで、より幅広い消費者に新しいものを試してもらう機会に。各ブランドの文化的ルーツや、子供の頃の懐かしい食の思い出を伝えることで、新たな視点でアプローチできる。チャモイキャンディーのような伝統的なインターナショナルスナック、マンゴースティッキーライスチップスやチリクランチオイルの枝豆とナッツのミックスのような新しい組み合わせのミックスを通じて、消費者に世界の様々な地域を紹介している。
2位:Ever-Adaptable Dumpling【進化型餃子】
餃子は日本国内ではローカライズされており、決して珍しいものではないですが、アメリカでは餃子が人気となり冷凍食品や常温保存可能な製品として、さまざまな売り場で見かけるようになっている。そんな中、アジア系のファウンダーが餃子ブランドを立ち上げるなどし、斬新な餃子の登場も。TikTokやレストランのメニューでも人気となっている。もちろん、ヴィーガン餃子の登場も。
3位:Crunch: Texture of the Moment【カリっと食感】
かりかり・サクサクの食感を朝食、昼食、夕食にプラス。食事を豊かにするための素材として、穀物・グラノーラ・ナッツなどの食感を楽しめる食材を様々な料理に入れる傾向が強まっていくと予想。このトレンドの食感は、デザートや飲み物までにも。ピスタチオをトッピングしたデザートやクレームブリュレエスプレッソマティーのようにぱりぱり食感の飲み物まで。
4位:Hydration Hype【●●ウォーター/水の多様化】
ノンシュガーの炭酸水のブームがおきているが、最近の消費者は、より革新的な形での●●ウォーターを求めている。例えば、 電解質入りアイスキャンディー、スパークリングココナッツウォーター、クロロフィルウォーター、さらにはプロテインウォーターなど、食品・飲料の見本市でこのトレンドを無視することはできない。抗酸化物質と電解質を含むサボテンウォーターや、砂糖や人工着色料入りのスポーツドリンクに対抗したヘルシーな飲料として、この分野では新しいプレーヤーが台頭、進化系ウォーターに注目が集まっている。
5位:Tea’s Time【お茶の時間】
スティック型、パウダータイプ、ウォーターボトル、水出しでお茶が作れるコールドブリューのティーバッグなど、お茶の形状が増えたことによってお茶を楽しむ形が広がっている。デザートやグラノーラのような食べ物のフレーバー(チャイ、アールグレイ、ロンドンフォグ)なども登場!また、植物性のミルクティーやスパークリングティーなど、話題の新製品も相次いでいる。
また、お酒を飲まない人も増えていることから、飲み会の代わりとして大人のティーパーティーにも注目が集まるのでは?と予想している。
6位:Next-Level Compostable【次世代コンポスト】
生ごみを肥料に変えるコンポストが日本においても浸透してきている中で、パッケージ(包装の一部または全部)も堆肥化可能なものが登場してきている。Compostic社などのように、家庭で堆肥化可能な製品で新たな領域に踏み込んでいるブランドも。
チョコレートブランド「Alter Eco」の包紙やビーンズブランド「SIMPLi」のパッケージが肥料化可能。
7位:More-Sustainable Sips【持続可能な一杯】
先進的なアルコールブランドは、環境への影響を減らす取り組みを行っており、再生可能な手法やより環境に低負荷のパッケージングを採用するケースが増えている。例えば、the Sustainable Wine Roundtable (Whole Foods Market創立メンバー)は、2026年までにボトルの重さを25%減らすという目標を掲げている。一方、ビールやウイスキーのブランドは、干ばつに強いフォニオ(西アフリカ原産の「古代発スーパーフード」)や再生農法で育てられたケルンザ(土壌を固定し、栄養素と炭素を送り込むには理想的な植物。多年生で、再生可能な農業に適している)のような原料を採用。
8位:Sourdough Stepped Up(進化するパン酵母)
パンデミックの中、ステイホーム中に自宅で焼ける発酵パンに注目が集まり「サワードウ」の人気が再熱。そのサワードウが進化し、現在は、ピザクラスト、フラットブレッド、ブラウニー、クラッカーなどの進化系サワードウが登場。ホールフーズマーケットベーカリーでは、パンプキンターメリックなど、パンに限らずさまざまな革新的なサワードウの製品が発売されている。
9位:Plant-Based Aquatic Ingredients(植物性の海藻)
ヴィーガンライフを送る方も摂取している方も多いのでは。海藻の人気が続き、より持続可能なタンパク質と栄養素の供給源として入手しやすい水生植物への関心が高まる。海水と淡水の緑葉を使った食品への流れが強まっている。特に海藻は、鉄分、マグネシウム、ヨウ素の含有量が高くことが評価され、飲料やグミなどの形で健康食材として登場。
また、他の葉物野菜よりもタンパク質含有量が高いとして、ウキクサ、水レンズ豆が、寒天(紅藻から作られる植物ベースのゼラチン代替品)は主に繊維質で、消化促進効果が注目されている。
10位:Protein Power-Up(パワーアップのプロテイン)
タンパク質の需要性は引き続き重視されている。しかし、従来のプロテインパウダーだけではなく普段の食事やスナックにプロテインが配合されているものが特に人気を集めている。
https://media.wholefoodsmarket.com/whole-foods-market-forecasts-the-top-10-food-and-beverage-trends-for-2025/