ホールフーズが発表した「2024年の食トレンド予測」

米国自然食品店ホールフーズマーケットは、今回9回目となる「ホールフーズ食のトレンド予測2024」を発表した。消費者、バイヤー、料理専門家ら50人以上のチームが調査したものだ。

ホールフーズ食のトレンド予測2024『TOP10』

1位：Put the “Plant” Back in “Plant-Based”（「プラントベース」から「プラント」に戻す）

代替肉などのプラントベースに注目が集まっていますが、その一方で配合成分などが複雑化されるなど植物由来のもの以外も配合されており曖昧さもあったように思えます。しかし、今年はシンプル（原点に戻り）植物由来の原材料の訴求が高まると予想している。複雑な代替肉の一方で、キノコ、クルミ、テンペ、豆類を使用した、タンパク質を重視した新しい製品が続々と登場しているので、こちらにも注目が集まりそうです。

2位：Use the Whole Cacao（カカオをまるごと使用）

これまでも、カカオパルプのような副産物の利用は他の国でも何世紀にもわたって行われてきましたが、現在、ブルーストライプスのようなブランドは、カカオ全体にスポットライトを当てています。チョコレートを作る際に、カカオの種を用いますが果肉や皮部分が破棄されることも多く、一方で世界的にみるとカカオの果肉ゼリーやジャム、カカオ・フルーツ・パウダーなどの登場も。

3位：Buckle Up for Buckwheat（そばを楽しみましょう）

土壌の健康をサポートする被覆作物として人気を集めている蕎麦。タンパク質、炭水化物、繊維を含むスーパーフード種子、グルテンフリーな観点からも注目されています。蕎麦そのものはもちろんのこと、クラッカー、パンケーキ、代替ミルクなどの登場も。

4位：Fancy Faux Fish（ファンシーフェイクフィッシュ）

植物ベースのシーフードブランドの中には、本物に匹敵する製品が続々と誕生しています。サーモンの代わりにニンジン、ホタテの代わりにトランペットマシュルーム、巻き寿司やポケボウルには根菜のこんにゃくが登場するなどシーフードの代替製品に注目が集まっています。

5位：Clean & Conserve: Water Stewardship（清潔と節約: 水の管理 ）

水に関する意識が消費者や企業でも高まり、節約・水質改善に注目が集まっています。ライフスタイルブランドなどもドライ シャンプー、シャンプー バー、洗濯洗剤シートなど、水を意識した製品を推進している。

6位：Complex Heat（コンプレックスヒート）

世界的な唐辛子が店頭に並ぶようになり、その傾向はさらに熱くなっています。スコーピオンペッパー、グアヒージョ、ハンガリー産ゴートホーンペッパーなど、生、丸ごと、挽いたもの、または漬け物として販売されており、ボタナソースとチリソースは、全国の調味料売り場に登場するなど注目が集まっています。

7位：Noodle News（麺ニュース）

インスタント麺の進化をあげています。企業努力によって、特定の保存料や旨味調味料を添加しないものが定番に。手軽に麺類が食べられるようになっています。

8位：Little Luxuries（ちょっとした贅沢）

TikTok クリエイターたちが発信する「小さなお菓子文化」が注目され、人々を魅了し企業もその流れに寄り添って個包装のパッケージ製品を発売するなど。予算を超えずに楽しみを追加できる個別のパッケージや、ザ・キッチンのようなアウトレットでは、10ドル以下で見つかる「ちょっとした贅沢品」のリストを定期的に提供している。

9位：Women’s Health: from Taboo to Top of Mind（女性の健康: タブーからトップへ）

今年はソーシャルメディア上で、エストロゲン管理のための生ニンジンサラダ、生理周期ごとのシードサイクリングエネルギーバイトなどの、ホルモン療法のレシピが急速に広まっている。これまで隠されていたライフステージや症状に対処する、生理、妊娠、産後、閉経、さらには睡眠をサポートする製品を製造するブランドが増えています。食品企業のイノベーターは、更年期障害対応のエネルギーバーなど、生理周期の健康のために特別に配合されたバーやスナックを業界の見本市やカンファレンスで紹介しています。女性ケアブランドの Here We Flo は月経慈善団体に毎月寄付を行っています。フェムケアに注目が集まっています。

10位：A Better Boost（より良いブースト ）

カフェイン飲料の進化。キノコやプロバイオティクスなどを加えた新しいコーヒーやエナジードリンクの登場！