米国ベンチャー発!スイカの種でできた植物性ミルク「MILKish」

公開日: 2024.12.18

代替食品

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アメリカのスタートアップ企業「Força Foods」から登場したスイカの種から作った植物性のミルク「MILKish」が登場した。今回は、そちらの魅力と合わせて植物性ミルクの可能性について考えてみる。

photo by official Instagram


2018年にオックスフォード大学の研究者の研究によって発表されたが、植物性ミルクを作るにあたり使用する水の量に問題があった。牛乳1リットルを作るのに必要な水の量は628リットルに対して、植物性ミルクのアーモンドミルク、ライスミルクはどちらも同じ量を作るのにそれぞれ371.5リットルと270リットルが必要だそう。牛乳よりは少ないが、アメリカで圧倒的に人気のあるアーモンドミルクに関しては製造時に必要な水の量についての批判が多かったのも事実。

植物性のミルクを開発すると同時に水問題に取り組むことで環境にも配慮できると考える中で、誕生したのが世界初となるスイカの種から作られたミルク代替品「MILKish」だ。栽培に必要な水の量が、アーモンドよりも99%、オーツ麦よりも72%、大豆よりも53%少なくて済むとのこと。

https://www.greenqueen.com.hk/forca-foods-milkish-watermelon-seed-plant-based-milk-sales/

創設者(ブラジル人研究者のギリェルメ・マイア・シルヴァ氏)の想い

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ブラジル出身で、農業への関心はそこからスタートしました。父の仕事の関係で、タイ、インド、中国、米国などの国を訪れ、農業への愛を深めてきました。カリフォルニア大学デービス校で植物科学を学び、有機農業と持続可能な農業の実践経験を積み、
私たちが育てる食物が環境にどのような影響を与えるかに興味を持ち、植物由来の食品の多くが、アーモンドなどの大量の水を消費する原料に依存していることに気づき、より良い代替品を探し始めました。
そんな中、スイカの種は栄養価が高く、アーモンドよりも多くのタンパク質を含み、抗酸化物質も豊富であるだけでなく、成長に必要な水もアーモンドより 99% 少ないことがわかりました。それ以来、この素晴らしいスーパーフードを使って、最高に美味しくて滑らかでクリーミーな代替ミルクを作るという使命を負ってきました。その結果が MILKish です。

「MILKish」の製品について

現在、2つのフレーバー(オリジナル・バニラ)があり、砂糖ゼロ、タンパク質 2g、1 食あたりわずか 50kcal、カルシウムと必須ビタミンが豊富であることが特徴。原料はスイカの種に合わせて、MCTオイル、ヒマワリ・レシチン、エンドウ豆プロテイン、セルロース・ゲル、天然香料を組み合わせている。グルテンフリー、人口着色料も不使用。

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そのままいただくのはもちろんのこと、スムージーやアサイボウル、グラノーラ、お菓子づくりなどにもおすすめです。ぜひ、国内においてもMILKishが手軽に手に入る時代になると嬉しいですね。

https://forcafoods.com/

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