「比べない場所で生きる」ヨガ・スパオーナー/KITTOIST・土田さんがたどり着いた、自然に寄り添う暮らし

公開日: 2026.4.23

インタビュー

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「もっと頑張らなきゃ」「何かを手に入れなきゃ」
そうやって“何者かになること”を求め続ける日々に、少し疲れてしまったことはありませんか?

KITTOIST 土田さん(@kerikerispayoga)


和歌山県・有田川で、ヨガ・スパ・ときどきBarを営む土田さん。
自然に寄り添う暮らしを自ら実践しながら、その心地よさを訪れる人たちに届けています。そんな土田さんは、&kittoのアンバサダーとして活動する「KITTOIST」の一人でもあります。自身のリアルな体験や選択を言葉にして伝える存在として、「試してみたいけど、あと一歩踏み出せない」誰かの背中をそっと押しています。かつては、“競争や評価の中で生きること”に違和感を抱いていたという彼女。

比べる必要のない世界で生きる。その選択の先にあったのは、思っていたよりもずっとシンプルで、穏やかな暮らしでした。

「比べない世界」をつくりたかった

「学校や社会では、“どう勝つか”“どう評価されるか”を学んできた気がします。でも、競争やルールのない場所でどう生きるかは、誰も教えてくれなかった」そんな違和感の中で出会ったのが、自然の中で過ごす時間でした。

自然の中には、優劣も評価もありません。ただ、それぞれが、そのまま存在しているだけ。
「その感覚を知ったときに、“こういう場所が身近にあったらいいな”と思ったんです」
そうして生まれたのが、和歌山県・有田川にある、ヨガ・スパ・Barがひとつにつながる空間です。

ヨガスペース

スパトリートメントルーム

フットソーク

Bar


植物を「肌から取り入れる」「香る」「飲む」。
異なる体験がひとつに巡るこの場所は、訪れる人が自分の内側に戻るきっかけとなっています。ここを訪れるのは、「自分の中にある自然治癒力を、もう一度信じてみたい」そんな想いを持った人たちです。

食と向き合うことで、体は変わる

もともと肌トラブルを感じやすい体質だった土田さん。その経験が、食との向き合い方を変えていきました。
「肌に触れるものの成分を知るうちに、“口にするものはどうなんだろう?”と自然に意識が向くようになりました」
さらに印象的だったのは、ある病院での出来事。

問診票に並んでいた「タバコ・酒・牛乳」という項目を見たとき、ふと疑問が浮かびます。

“これは本当に、自分に必要なものなんだろうか?”
そこから始まったのは、「正解」を選ぶのではなく、 “自分の体にとって必要かどうか”で選ぶという視点でした。その変化は、体にもあらわれます。食後の胃の不快感が減り、消化がスムーズに。気づけば、日常の一つひとつの動きが軽くなっていました。

「食事を時短しない」ことが、いちばん効率的

現在の暮らしは、とてもシンプルです。
朝は7時に起き、白米と味噌汁を中心とした朝食をとる。

日中はスパのセッションを行い、夜は家族とゆったり過ごす。
食卓には、旬の野菜や発酵食品が並びます。


庭で採れたハーブはお茶にして、日常的に取り入れているそうです。
そんな中で印象的なのが、食との向き合い方。

販売中のハーブティーリーフ


「“タイパ”と言われる時代ですが、食事を時短しないことが、結果的にいちばん効率的だと感じています」
忙しいと削りたくなる“食べる時間”。

でも、その時間を丁寧に過ごすことが、心と体のコンディションを整えてくれる。外食もまた、「時間を省くため」ではなく「本当に美味しいものを味わうため」に選んでいるといいます。

整えるとは、“足すこと”ではない

「整える」という言葉について聞くと、こんな答えが返ってきました。

何かを足すことでも、変えることでもない。自分の内側から自然に湧き上がってくる感覚を、ただ見つめること。
無理にコントロールしようとするのではなく、本来の状態に戻ろうとする力を信じること。

それが、土田さんにとっての“整える”ということでした。

また、心と体のバランスについても、こんな考えを持っています。

一つの価値観にとどまるのではなく、あえて異なる世界にも触れること。

両方の端を知ることで、自分の中心に戻る感覚を大切にしているといいます。

続けるコツは、「頑張らないこと」

プラントベースやヨガを続ける上で、大切にしていること。
それは、とてもシンプルでした。

「食べたいと思ったものは、我慢せずにいただきます」

無理に制限するのではなく、少しずつ選択を変えていく。
その積み重ねが、体の変化につながっていきます。

「“もし美味しかったら”“もし心地よかったら”それくらいの軽い感覚で試してみるのがちょうどいいと思います」

頑張ることではなく、楽しむこと。それが、続けるためのいちばんのコツでした。

誰かの一言が、未来を変える

最後に、&kittoについてこう語ってくれました。

「“試してみたいけど、あと一歩踏み出せない”そんなときに、誰かのリアルな一言が背中を押してくれると思います」

実際に体験した人の言葉には、温度があります。その“生きた声”が、新しい選択のきっかけになる。

「プラントベースにも、いろんな選択肢がある。それを知ることで、体にも心にも、そして環境にも、少しずついい未来が広がっていくと思います」

「何を得たか」より、「どう感じたか」

何かを手に入れること。何者かになること。それを追い求めていた日々の先で、土田さんがたどり着いた答え。
それは、「何を得たか」ではなく、「どう感じたか」。

同じ出来事でも、感じ方は人それぞれ。
だからこそ、自分の内側に目を向けることが大切なのかもしれません。
比べる必要のない場所で、ただ自分として生きる。そのシンプルな選択が、本当の心地よさにつながっているのかもしれません。

VEGAN’S LIFE編集部

編集部スタッフ

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学生時代から世界中を旅する中で出会ったヴィーガンライフ。健康のために、ヴィーガン食を取り入れています。 ヴィーガン検定1級/発酵食品マイスター

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