【現代人のための精進料理体験】禅と断食と仕事を融合した“禅的ワーケーション”が注目の理由
公開日: 2025.7.7
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現代人の健康志向の高まりや、マインドフルネスへの関心とともに、「精進料理」が再び注目を集めています。そんな中、静岡・浜松にある「やさしい断食道場 龍雲寺禅堂」では、**精進料理を通じて心と体を整える“禅的ワーケーション”**が人気を集めています。開設から数年、ワーケーション目的での滞在者は開設当初の4倍にまで増加。
リピーターも多く、ひとりで、または少人数で静けさを味わいながら、心と仕事を整える時間を求めて訪れています。
一日一食の精進料理がもたらす「静かな集中力」
龍雲寺禅堂の最大の特徴は、一日一食の精進料理。肉や魚、五葷(ごくん)を使わない伝統的なスタイルで、素材本来のうまみを活かした料理が提供されます。料理を担当するのは、かつて天皇陛下の料理番を務めた料理人。
“断食”というと空腹に耐えるイメージがありますが、ここでは「やさしい断食」として、心と身体に負担をかけず、内臓を休ませながらも栄養はしっかり摂れる精進料理が支えとなっています。
一日のスケジュール:規律と自由の絶妙なバランス
06:00 起床
06:30 朝のお勤め(読経)
07:00 坐禅
07:30 法話
08:30 おはようストレッチ(自由参加)
日中 自由時間(仕事・仏教体験・読書・散策など)
17:15 運動教室(自由参加)
18:15 夕食(精進料理)
19:30 夜坐禅
20:00 おやすみストレッチ
21:00 就寝(各自自由時間)
決まっているのは朝と夜だけ。
日中は各自が好きなように仕事をしたり、自然を歩いたり、仏教体験を予約したりと、自由に過ごせます。
「住職のお悩み相談」で、自分と仕事の軸を取り戻す
住職とのお悩み相談の時間
龍雲寺禅堂の特徴のひとつが、住職との自由な対話――いわゆる**“お悩み相談”**の存在。
予約不要・希望者のみで行われるこの対話は、まさに「現代の駆け込み寺」のような位置づけ。
とくにビジネスパーソンに人気があり、
「自分がなぜ働いているのか、初めて言語化できた」
「住職の一言で、人生の方向性が定まった」
といった声も多数寄せられている。
坐禅や断食だけでなく、こうした**“話す瞑想”**のような時間こそが、人生の節目に訪れる人々にとっての最大の価値となっている。
精進料理×禅×テレワークという新しい働き方
完全個室の部屋で集中力が高まる
この施設では、朝と夜に行う坐禅と読経、夕方の運動ストレッチなどに加えて、日中はWi-Fi完備の環境でテレワークが可能。都市から離れた静かな環境で、集中力を高める食事=精進料理を取り入れることで、仕事のパフォーマンス向上にもつながります。
空腹時に分泌されるノルアドレナリンや、脳のエネルギー源となるケトン体が集中力・思考力の向上を促すと、科学的な根拠も注目されています。
精進料理を中心にしたライフスタイルの再構築
夕食は18:15から。これが唯一の食事
現代の食生活はカロリー過多・栄養バランスの偏りが問題視されていますが、**精進料理は「引き算の料理」**とも呼ばれ、素材と向き合い、自分の内面と向き合う時間を生み出します。
この龍雲寺禅堂では、毎日の精進料理が心身のリセットを助け、「自分と向き合う」「自然に感謝する」そんな時間を生み出す貴重な体験として評価されています。
精進料理をもっと身近に。こんな方におすすめ!
- 健康的な食習慣を見直したい
- マインドフルネスに興味がある
- テレワークの環境を変えて集中したい
- 食を通じて内面の変化を体験したい
- 精進料理に興味があるけどハードルが高く感じていた
龍雲寺禅堂では、2泊からの短期滞在プランがあり、初めての方でも安心して参加できます。
アクセスと予約情報
- 施設名:龍雲寺禅堂
- 所在地:静岡県浜松市中央区入野町4702-14
- アクセス:JR浜松駅からバスで約20分
- 宿泊費:1泊14,000円〜(ツインルーム利用・食事込み)
- プログラム内容:坐禅・法話・読経・一日一食の精進料理・自由時間(テレワーク可能)
精進料理で“心を整える”旅へ
単なる宿坊体験でもなく、単なる断食道場でもない。“働きながら整う”という新しい選択肢がここにはあります。精進料理を体験してみたい方、心と体のリセットを求める方にとって、最適な場所です。