白タンポポ胎座培養エキスとは?Talitha Koumが3年かけて独自成分を生み出すまで
公開日: 2026.8.4
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前編では、14歳の頃から敏感肌に悩み続けた創業者チェ・ムンソン氏が、妊娠中に母から勧められた「白タンポポ」との出会いをきっかけに、韓国ヴィーガンスキンケアブランド「Talitha Koum(タリダクム)」を立ち上げるまでのストーリーをご紹介しました。
では、その白タンポポは、なぜブランドを代表する成分になったのでしょうか。
答えは、一つの植物を信じ、流行ではなく研究を選び続けた開発者たちの姿勢にありました。
一年のうち、わずか一か月だけ花を咲かせる希少な白タンポポ。その可能性を追い求め、3年間にわたって数百回もの研究を重ねた末に誕生したのが、ブランド独自成分「白タンポポ胎座培養エキス」です。
今回は、その開発の裏側と、Talitha Koumが大切にしているものづくりの哲学に迫ります。
一年のうち、わずか一か月だけ花を咲かせる白タンポポ
ブランドの原点となった白タンポポは、『東医宝鑑』にも記されている植物です。
韓国では古くから親しまれてきた一方で、一年のうち花を咲かせる期間はわずか一か月ほど。希少性が高く、美容原料として広く活用されてきた植物ではありません。それでもTalitha Koumは、この植物が持つ可能性に着目しました。
原料となる白タンポポは、USDAオーガニック認証を取得した韓国・全羅北道淳昌(スンチャン)で自ら栽培しています。収穫後はフリーズドライ製法によって抽出物をつくり、植物本来の力をできる限り活かした原料づくりを行っています。一般的な整肌成分が日常的な肌コンディションを整えることに重点を置くのに対し、白タンポポは、乾燥や外部刺激によって敏感になりやすい肌を健やかに整えることに着目した原料です。
創業者自身がその存在を知ったのは、妊娠中に薬が使えなかった時期。母から勧められた白タンポポとの出会いが、やがてブランドを代表する研究へとつながっていきました。
ヴィーガンだからこそ、植物の力を科学する
Talitha Koumは、ヴィーガンスキンケアブランドです。
だからこそ、植物由来でありながら、機能性にも妥協しないことを目指してきました。
そのためにたどり着いたのが、植物細胞培養技術です。
ブランドでは、白タンポポを二つの方法で活用しています。
一つは、自社栽培した白タンポポをフリーズドライ製法で抽出した植物エキス。そしてもう一つが、植物の生命エネルギーが凝縮されている「胎座」から細胞を採取し、培養して生まれた「白タンポポ胎座培養エキス」です。この成分は、白タンポポの胎座から培養・抽出された植物由来の整肌成分で、肌にうるおいを与え、乾燥や外部刺激によるゆらぎ、くすみなどにアプローチすることを目的に開発されました。
自然由来成分は、栽培環境や気候によって有用成分の含有量にばらつきが生じることがあります。しかし、胎座細胞を無菌環境で培養する植物細胞培養技術を用いることで、有用成分を標準化し、安定した品質で生産することが可能になります。さらに、原料となる植物を大量に採取する必要がないため、環境への負荷を抑えられることも、この技術を採用した理由の一つです。
ヴィーガンブランドとして、植物の恵みを最大限に活かしながら、自然環境にも配慮する。その考え方は、原料選びだけでなく、研究開発にも一貫して息づいています。
3年間、数百回の研究。その先に生まれた独自成分
「白タンポポ胎座培養エキス」は、一朝一夕で生まれた成分ではありません。世界で初めてこの成分を開発するまでに要した時間は3年。その間、数百回にも及ぶ研究と検証が繰り返されました。時間も労力もかかる開発でしたが、ブランドには譲れない信念がありました。
「効果が明確に検証されていないものは製品にしない。」
どれほど魅力的なストーリーがあっても、実際の有用性が確認できなければ、製品として届けることはできない。その考えのもと、一つひとつの実験を積み重ね、納得できる結果が得られるまで検証を続けてきたといいます。その姿勢は、原料選びにも表れています。
Talitha Koumでは、有用性が臨床的に確認された原料を採用すること、そして国や地域に関係なく、同じ品質で安定供給できることを重視しています。
また、敏感肌ほど複数の成分を組み合わせることで刺激につながる「交差反応」のリスクがあると考え、核となる成分を活かしながら不要な添加物をできる限り減らすという処方設計を大切にしています。機能性と肌へのやさしさを両立すること。それが、Talitha Koumのものづくりの基準です。
白タンポポ研究の、その先へ
ブランドの挑戦は、ここで終わりではありません。
これからのスキンケアは、遺伝子解析やマイクロバイオームデータなどを活用し、一人ひとりの肌環境に合わせたパーソナライズドケアへ進化していくと考えています。
Talitha Koumも、これまで積み重ねてきた白タンポポ研究を基盤に、より精度の高いスキンケア研究へ挑戦していく予定です。韓国ならではの植物原料を、先進的な科学技術によって再解釈し、世界へ届けるグローバル・ヴィーガン・バイオブランドへ。その未来に向けた研究は、今も続いています。
編集後記
前編では、一人の女性が敏感肌に悩み、白タンポポと出会った物語を伺いました。そして後編では、その想いが研究となり、3年間・数百回もの検証を経て、一つの独自成分へと形になった歩みをご紹介しました。
流行する成分を追いかけるのではなく、一つの植物を信じ、その可能性を科学の力で引き出していく。Talitha Koumのものづくりから感じたのは、「ヴィーガン」という言葉の先にある、誠実な研究開発への姿勢でした。ブランドが大切にしているのは、美しさを届けることだけではありません。肌にも、自然にも誠実であること。その積み重ねが、「白タンポポ胎座培養エキス」という世界初の独自成分を生み出した理由なのだと感じました。


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