食卓を分けない、という選択。 プラントベースでつくる「野菜のごほうび」のカレーと麻婆豆腐
公開日: 2026.1.21
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プラントベースでつくる「野菜のごほうび」のカレーと麻婆豆腐
「今日は、みんな同じものを食べられるね。」その一言が、特別な意味を持つ家庭は少なくありません。アレルギー、食の価値観、ヴィーガンやプラントベースという選択。現代の食卓は、知らず知らずのうちに“分かれて”しまうことがあります。そんな日常の違和感に、静かに向き合うところから生まれたのが、プラントベース食品シリーズ 「野菜のごほうび」 です。
「誰かだけ別のごはん」にしないために
このシリーズを手がけたのは、福岡に拠点を置くクロレラ工業株式会社。同社が長年大切にしてきたのは、「制限がある人のための特別食」をつくることではなく、最初から“みんなが食べられる”食事を用意することでした。その思想は、家庭用のレトルト食品だけでなく、教育の現場でも実践されています。
兵庫県姫路市・もく保育園での「One Table Day」
兵庫県姫路市にあるもく保育園では、 「からだ・心・脳の三位一体の教育で、子どもの成長を総合的にサポートする」というコンセプトのもと、さまざまな取り組みが行われています。
One Table Dayの様子 ©2023.Nobutaka Takeuchi
そのひとつが、月に一度のヴィーガン給食の日「One Table Day」 です。通常、保育園では誤食や事故を防ぐため、食物アレルギーのある子どもは別のテーブルで給食を取ることがあります。安全のためとはいえ、子どもが孤立感を覚えたり、先生方が常に神経を張り巡らせる状況が生まれていました。
そんな中で転機となったのが、『mochotto with CHLORELLA』シリーズの監修も務めるヴィーガンレストラン「菜道」シェフ・楠本氏との出会いでした。動物性食材を使わないヴィーガン給食であれば、主要な食物アレルギーのおよそ7割に対応できる。
その事実を知ったことで、「ヴィーガン給食なら、アレルギーのある子もない子もみんなで同じテーブルを囲めるのではないか」
という発想が生まれ、「One Table Day」が始まったのです。
栄養面を支える、筑後産クロレラという存在
一方で、植物性食材のみの食事には、栄養面の課題があることも事実です。そこで One Table Day では、たんぱく質、ビタミンD、ビタミンB12などを含む筑後産クロレラが活用されています。
筑後産クロレラを練りこんだ麺を使用した「きのこのミートソースパスタ」 ©2023.Nobutaka Takeuchi
「みんなで同じ食事を、同じ食卓で囲む」という理想を、安心と栄養の両面から支える存在。クロレラは、表に出すぎることなく、その役割を静かに果たしています。
カレーも、麻婆豆腐も。日常の定番をプラントベースで
こうした考え方が、家庭の食卓に向けて形になったのが「野菜のごほうび」シリーズです。
ラインナップの中心は、カレー と 麻婆豆腐。どちらも特別な料理ではなく、「今日は何にしよう?」と迷ったときに自然に選ばれる日常の定番メニューです。あえて“非日常”ではなく、日常の料理をプラントベースで置き換える。そこに、作り手の誠実な姿勢が表れています。
やさしさだけで終わらせない、味づくり
子ども向け、アレルギー配慮、動物性原材料不使用。条件だけを見ると、味はどうしても控えめになると思われがちです。
それでも「野菜のごほうび」は、やさしさの中に、きちんと“おいしさ”がある。
野菜の甘みや旨味を丁寧に引き出し、そこにクロレラのコクが重なることで、子どもも大人も満足できる味わいに仕上げられています。特に麻婆豆腐は、辛さに頼らず、旨味で満足感をつくる設計。「子ども向け」ではなく、“家族全員向け”の料理であることが伝わってきます。
プラントベースは、制限ではなく“橋”になる
「野菜のごほうび」や One Table Day に共通しているのは、プラントベースを制限ではなく、違いをつなぐための“橋”として捉えていることです。ヴィーガンかどうか、アレルギーがあるかどうか、そうした前提を一度脇に置き、ただ「同じ料理を食べる」という体験を大切にする。その積み重ねが、食卓の空気を、少しずつ変えていくのかもしれません。
編集部コラムまとめ
分けないごはんは、思っている以上にあたたかい。「野菜のごほうび」は、流行としてのプラントベースではなく、暮らしに根づく選択肢としてのプラントベースを示してくれました。カレーも、麻婆豆腐も。同じ食卓を囲むための一皿として。それは、いちばん身近で、いちばんやさしいサステナブルなのかもしれません。


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