ヴィーガン料理に使える調味料「黒糖」の使い方
公開日: 2023.7.11
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ヴィーガン男子のYumaです。
今回は、ヴィーガンOKの甘味料「黒糖」のおすすめの使い方やコツなどをご紹介します。
白砂糖(精製糖)に慣れていると、黒糖のコクや旨味を「クセが強い」と感じる方も多いのではないでしょうか。
ビタミンやミネラルを多く含む黒糖は、使い方次第ではヴィーガンの強い味方になってくれます。黒糖の特徴を知っておくと、お菓子作りはもちろん、日々の料理にも大活躍してくれると思います。
黒糖ができるまで
一般的な「砂糖」は「サトウキビ」を原料としています。
その中でも黒糖は、サトウキビを圧搾して出た原液から不純物を取り除いて加熱、その後冷やして完成というシンプルな製法で完成します。黒糖になる前の原液を精製すると、その精製方法や精製度合いによってグラニュー糖やキビ糖、三温糖などへと変わっていきます。ちなみに、砂糖の製造において「精製する」とは原料から糖分以外(糖蜜)を取り除いていくことで、糖蜜を除いた砂糖を「分蜜糖」と言い、黒糖のように糖蜜を含む砂糖は「含蜜糖」と呼びます。
キビ糖について
精製途中の原料をそのまま煮詰めたもので、黒糖と同じく糖蜜を含む含蜜糖に分類されます。
含蜜糖ではあるものの、製造過程で精製の工程が一部含まれることから、ヴィーガンの中には「精製の工程で骨炭など動物性原料の使用がある可能性」から、白砂糖など精製糖と同様にキビ糖の使用を控える方もいます。
黒糖の使い方
上記の黒糖の製造法で触れたように、精製糖では取り除かれてしまう様々な栄養素が黒糖にはたくさん含まれています。そのためコクと複雑な甘みは、単調になりがちなヴィーガン料理にぴったりです。
お菓子作りはもちろん、味のはっきりした料理や、味に深みを持たせたいときなどに使うのがおすすめです。
黒糖のおすすめの組み合わせ
カレー×黒糖
カレー粉からカレーを作る際には砂糖を使うことも多いと思います。そんなときに黒糖を使ってみて下さい。味の複雑性が増すのはもちろん、スパイスやハーブでは出せない深みが出てヴィーガンでも満足の味に仕上がります。
トマト×黒糖
トマト煮込みやトマトソースなどの甘みの補填に黒糖を使うとコクが出てトマトの旨味をより感じることが出来ます。トマトと赤ワインを煮込んで作るハヤシライスソースやビーフシチュー風の煮込み料理にも黒糖がおすすめ。味に丸みが生まれて優しい味わいに。
スパイス×黒糖
カレーに限らず、その他のスパイス料理やスパイスを使った焼き菓子、甘さのあるスパイスティーを作る際にも、黒糖がおすすめです。クッキーやチャイなどの甘味料に黒糖を使えば濃厚な味わいに。
発酵調味料×黒糖
旨味の強い発酵調味料はヴィーガンにとってありがたい存在です。それらに黒糖を掛け合わせることで、より満足感のある味に仕上げることが出来ます。
醤油ベースの香味だれに黒糖を使うと、薬味の爽やかさに負けないコクのあるソースを作ることが出来ます。
バルサミコ酢と黒糖を合わせてソースを作れば濃厚な旨味が広がります。ローストした野菜との相性抜群です。
ヴィーガン料理に使用する黒糖は、粉末タイプがおすすめ
黒糖は塊のものが多いですが、普段遣いには粉末タイプがおすすめです。使用量の調整がしやすく、溶けるのも早いが特徴です。
粉末タイプのものでもかなり溶けにくい結晶が混在している場合があるので、焼き菓子の生地などに混ぜ込む際は予め溶かしておくか、ふるってから使うことをおすすめします。