韓国コスメd'Alba(ダルバ)が“飲む美容”へ踏み出した理由

公開日: 2026.9.2

インタビュー

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別ブランド「Veganery(ヴィーガナリー)」に込めた、全成分ヴィーガンという新しい基準
取材回答者:Veganery 事業室 チーム長 ビョン・ソンヒョクさん/Veganery 日本チーム マネージャー ユ・チェリンさん

日本で韓国コスメブランドとして知名度を高めてきたd'Alba(ダルバ)。そのd'Albaが次に見つめたのは、肌に塗る美容の先にある、体の内側からのビューティーだった。こうして誕生したのが、ヴィーガン・インナービューティーブランド「Veganery(ヴィーガナリー)」だ。


ただし、これは単にd'Albaの名を冠したサプリメントラインではない。主原料だけでなく、副原料や剤形までヴィーガン基準で設計するために、あえて独立したブランドとして立ち上げられた。d'Albaから受け継いだ美容への視点と、Veganery独自のこだわり。その両方を、日本でどう届けようとしているのかを伺った。

日本で知られるd'Alba、その次のビューティーへ

韓国発のスキンケアブランドd'Albaは、日本でも広く知られる韓国コスメブランドの一つとして存在感を高めてきた。スキンケアを通じてd'Albaを知り、その品質やブランドの姿勢に信頼を寄せる人も少なくない。Veganeryは、そうして築かれた“肌に塗る美容”の世界を、食や生活習慣まで広げようとする試みから始まった。

ブランドが考えたのは、美容を肌の表面だけで完結させないこと。外側からのスキンケアに加えて、毎日何を摂り、どう暮らすかまでを一つのビューティールーティンとして捉えたい。そこでd'Albaは、サプリメントを含むインナービューティーの領域へ踏み出した。

「ビューティーは肌に塗るだけで完成するものではなく、毎日食べて生活する習慣までつながってこそ完成するもの。Veganeryでは、体の内側からつながるデイリービューティールーティンをつくりたいと考えました。」
— ビョン・ソンヒョクさん

なぜ「d'Albaのサプリ」ではなく、Veganeryなのか

d'Albaにはすでに日本での認知がある。それでも、インナービューティー製品をd'Albaの一商品群として加えるのではなく、あえて「Veganery」という別の名前を掲げた。理由は、ヴィーガンを一部商品の特徴ではなく、これから開発する製品すべてに通じる原則にするためだ。

「単にd'Albaのインナービューティーラインをつくるのではなく、『ヴィーガン』という一つの明確な製品開発基準を持ったブランドが必要だと判断しました。」
— ビョン・ソンヒョクさん

日本ではまず、d'Albaから生まれた“飲む美容”として関心を持ってもらう。その入口から、主原料だけにとどまらないVeganery独自の製品基準へ理解を広げていくことが、ブランドの次の課題となる。d'Albaの知名度に寄りかかるのではなく、その信頼を起点に、Veganeryという新しいブランドの価値を伝えていきたいという考えだ。

最初に着目したのが、インナービューティーの代表的な素材でありながら、多くが魚などの動物に由来するコラーゲンだった。既存の素材をそのまま置き換えるのではなく、植物性の視点から別の選択肢をつくる。その挑戦が、Veganeryの方向を決めることになった。

知名度の先に届けたい、“全成分ヴィーガン”

サプリメントや健康食品は、機能性の主原料だけでできているわけではない。たとえば、カプセルに使われるゼラチン、ゼリーのゲル化剤、タブレットのコーティング、香料や色素。主原料の由来だけを見ていると、こうした副原料や剤形に含まれる動物由来成分を見落とす可能性がある。

「機能性の主原料だけが植物性という意味ではありません。味や剤形をつくる副原料まで、製品全体の原材料をヴィーガン基準で確認し、設計しています。」
— ビョン・ソンヒョクさん

Veganeryでは、原料供給会社と製造会社を通じて原料の由来や関連資料を確認し、製品ごとに認証範囲を管理している。日本で案内する6製品すべてが「V-LABEL VEGAN MARK」の認証対象で、副原料や剤形を含む全成分をヴィーガン基準で設計しているという。

つまり、“全成分ヴィーガン”は動物由来成分を抜く作業だけではない。ゼラチンを使わないなら、どう固めるのか。動物由来のコーティングを使わないなら、剤形をどう成立させるのか。除外する原料の一つひとつが、製品全体を組み直す開発課題になる。

動物性コラーゲンとは異なる、植物由来ペプチドという選択

そもそも、なぜ美容の分野でコラーゲンが注目されているのだろう。

コラーゲンは、肌の内側にある真皮の構造を支え、ハリや弾力に関わるたんぱく質の一つ。年齢や紫外線などの影響によって量や状態が変化することから、インナービューティーの分野でも広く注目されてきた。

一般的なコラーゲンサプリメントの多くは、魚や豚などの動物由来。そこでVeganeryが選んだのは、動物性コラーゲンをそのまま置き換えるのではなく、植物由来ペプチドという別のアプローチだった。

ペプチドラインに採用されているVC-H1®は、ハイビスカスなどの植物に含まれるたんぱく質を、酵素の力で細かく分解した植物由来の原料だ。ペプチドとは、たんぱく質を構成するアミノ酸がいくつかつながったもの。VC-H1®は、複数のアミノ酸を単に混ぜ合わせたものではなく、3つのアミノ酸がひとまとまりになった「トリペプチド」という構造を持ち、分子も小さく整えられている。植物からコラーゲンそのものを抽出したものではなく、植物由来の低分子ペプチドを美容習慣に取り入れるために開発された素材である。

「『植物からコラーゲンを得た』というより、動物性コラーゲンの代わりに、植物由来ペプチドという新しい選択肢を提案したいと考えています。」
— ビョン・ソンヒョクさん

植物性にする大きなメリットは、ヴィーガンや動物由来原料を避けたい人にも、インナービューティーの選択肢を広げられることにある。さらにブランドが着目したのは、魚由来コラーゲン特有のにおいや口に残る感覚が苦手で、続けにくさを感じる人がいることだった。VeganeryではVC-H1®を採用し、シャインマスカット風味の液状やゼリーに仕上げることで、原料の由来だけでなく、毎日無理なく続けられる味や形まで設計している。植物性だから動物性より優れていると単純に比べるのではなく、それぞれの価値観や生活スタイルに合った美容習慣を選べるようにすること。それが、このラインの大きな特徴だ。

我慢して摂るものにしないための味と形

毎日摂るものだからこそ、原料の由来だけでなく、味、食感、持ち運びやすさも大切になる。Veganeryは、液状、ゼリー、タブレットなど複数の形を用意。液状やゼリーの商品にはシャインマスカットの風味を取り入れ、生活の中で無理なく続けられることを大切にした。

「どんなに良い製品でも、味がなかったり、摂取が不便だったりすると毎日続けるのは難しい。味・食感・携帯性・摂取の利便性までを、製品の重要な機能の一つと捉えています。」
— ビョン・ソンヒョクさん

目的と続け方で選べる、3つのライン

現在、日本で展開するのは、ダイエット、植物性ペプチド、マルチビタミン&ビューティーの3ライン・全6製品。それぞれの配合成分と剤形、取り入れ方を紹介する。

ダイエットライン

食事や体型管理を意識する人に向けたライン。食物繊維などを配合したゼリーと、緑茶カテキンやビタミン類を配合したタブレットの2種類から、形や摂取するタイミングに合わせて選べる。

ダイエットゼリー


設計:難消化性マルトデキストリン4,200mg、ガルシニアカンボジア抽出物750mgを配合したゼリータイプ。
摂取目安:1日1回、1包。食事の30分前に、よく噛んで摂取。
商品ページ:ダイエットゼリー

健康ダイエットスリムサポート


設計:緑茶カテキン300mgに加え、ビタミンC・D、パントテン酸、亜鉛などを配合したタブレットタイプ。
摂取目安:1日1回、1包(2粒)。食事の30分後に水と一緒に摂取。
商品ページ:健康ダイエットスリムサポート

植物性ペプチドライン

肌のハリやうるおいを意識したインナービューティーを取り入れたい人に向けたライン。VC-H1®(植物性トリペプチド)の含有量と剤形から選べる3製品で、いずれもヒアルロン酸120mgを配合している。同じ目的のラインのため、同時に重ねず、1日1製品を選ぶ。

植物性コラーゲンペプチド ファーストショット 2,000mg


特徴:13mlの液状スティック。まずは気軽にルーティン化したい人へ。
摂取目安:1日1包、好きなタイミングに。
商品ページ:植物性コラーゲンペプチド ファーストショット 2,000mg

植物性コラーゲンペプチド ゼリー 3,270mg


特徴:20gのゼリータイプ。おやつのような食感で続けたい人へ。
摂取目安:1日1包、好きなタイミングに。
商品ページ:植物性コラーゲンペプチド ゼリー 3,270mg

植物性コラーゲンペプチド アンプル 5,000mg


特徴:30mlのボトルタイプ。シリーズで最も高い含有量を選びたい人へ。
摂取目安:1日1本、好きなタイミングに。
商品ページ:植物性コラーゲンペプチド アンプル 5,000mg

マルチビタミン&ビューティー


毎日の栄養バランスと美容習慣を一度に取り入れたい人に向けた商品。液状部分と2粒のタブレットを組み合わせた二層構造で、ビタミン11種、ミネラル7種、鉄に加え、液状部分にヒアルロン酸240mgを配合している。
摂取目安:1日1本、好きなタイミングに。
商品ページ:マルチビタミン&ビューティー

組み合わせについて

ブランドは、同一ライン内では1日1製品を選び、複数を重ねないよう案内している。異なるラインを組み合わせる場合も、各商品の摂取目安と原材料を確認し、服薬中・治療中、妊娠・授乳中、アレルギーがある場合などは、医師や専門家へ相談ください。

飲むダルバから広がる、ヴィーガン美容食品という新しい選択肢

日本のユーザーから届くのは、d'Albaへの信頼をそのままインナービューティーへつなげる声だという。親しみを込めた愛称は「飲むダルバ」。まずは、すでに知られているd'Albaから生まれた製品として手に取り、その先でVeganeryの全成分ヴィーガンという基準を知る。この流れは、日本でブランドの認知を広げるうえでも大切な入口になりそうだ。

実際に、スキンケアで外側を、Veganeryで内側をケアするという取り入れ方も生まれている。ブランドを横断しながら、d'Albaが築いてきた美容への信頼を、毎日の食習慣へつなげているのだ。

使い方も一つではない。ブランドには、ゼリーを凍らせて夏のおやつのように楽しむ、液状のファーストショットやアンプルを炭酸水や水に混ぜる、ゼリーをバッグに入れて外出先で摂るといった声が届いている。製品が生活に合わせてアレンジされる姿は、Veganeryが目指してきた自然に手が伸びるデイリールーティンそのものだ。

d'AlbaとVeganeryが広げる、美容の選択肢

Veganeryが日本で目指すのは、d'Albaのサプリメントとして一時的に注目されることではない。d'Albaがスキンケアの選択肢を広げてきたように、Veganeryは、食べる美容にも原料と製品全体の基準を見て選ぶという習慣を根づかせようとしている。

そのために大切なのは、ヴィーガンであることだけを理由に、何かを我慢して選んでもらわないこと。味、品質、利便性に魅力があり、そのうえで原料の由来や製品全体の設計にも納得できる。そんな選択肢を増やすことだ。

「消費者が既存の製品を諦めてヴィーガンを選ぶのではなく、『同じ条件なら自然にヴィーガンを選べる製品』をつくることが、ブランドと業界の役割だと考えています。」
— ビョン・ソンヒョクさん

d'Albaの知名度を入口に、Veganeryという名前と、その背景にある全成分ヴィーガンの考え方を日本へ届ける。Veganeryが提案するのは、サプリメントの新商品というよりも、食べる美容を選ぶときの新しいものさしかもしれない。

服部めぐみ

VEGAN’S LIFE編集長

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ヴィーガン検定1級/発酵食品マイスター。美容・食・サステナブル領域を専門とするエディター。生産者やブランドの哲学を伝える取材・編集を行う。「未来に残したい価値を、読者の心に残るコンテンツへ。」をテーマに、プラントベースを軸とした新しいライフスタイルを発信している。

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