地球にも身体にも優しいヴィーガン専門のベーカリー「Te cor gentil」。オープンから現在に至るまでの取り組みと商品開発について

公開日: 2024.3.26

インタビュー

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2022年10月に東京の麻布十番に誕生した 「Te cor gentil」。オーナー自身が動物愛護や環境の観点からお肉を食べるのをやめたことをきっかけに「地球に優しく、動物に優しく、私たちの身体にも優しく」をコンセプトに生まれたヴィーガン専門のベーカリー。「Te cor gentil」はフランス語で「terre(地球)」と「corps(身体)」と「gentil(優しく)」を組み合わせた造語だそう。

店名から環境や健康に配慮したことがわかる店舗には、卵や乳製品、動物性の材料を使用しないこだわりのパンが並び、そうしたパンを求めて連日多くの人が訪れている。今回は店長の四宮氏にオープンから現在に至るまでのお店の取り組みや商品開発について伺った。

四宮氏は『テコールジャンティ』に勤めるまで大阪のヴィーガンカフェで働いており、オーナーから本店舗オープンのことを聞いてメンバーに加わったという。四宮氏含めスタッフは、ヴィーガンやベジタリアンなど環境や健康に対して意識の高い人々が働いているそう。

パンを作る上で苦労している点は何ですか 

商品開発は苦労の連続でした。特に名物のクロワッサンは植物性の材料不使用でも通常のパンに負けないような味わいやサクサクの食感など、満足のいく仕上がりになるまでに約一年がかかりました。どのパンも製作には試行錯誤していますが、クロワッサンはバターを使用したものと差異なくつくるという点で最も苦労した商品ですね。


販売商品の決め方や商品をつくる上で工夫した点を教えてください。

販売商品はスタッフで試食をし、意見を出し合いながら決めています。ヴィーガンのパンであることが最大のこだわりですが、それ以外には添加物の少ない材料を使ったり、ヴィジュアルも華やかで見栄えの良いものをつくるように心がけています。 


工夫した点としては惣菜パンをメニューに入れ、数を増やしたことです。オープン当初はなかった惣菜パンを商品に入れたことで味のバリエーションも増えましたし、食べ応えもあり満足感があると言う意見も多くいただいています。

オープンから1年余りが経過して日々の業務で感じたことやそれにより新たに取り組んだことはありますか。

ヴィーガンへの関心の高まりはもちろん、アレルギーのために当店を利用されるお客様も増えています。卵・牛乳・バターといった食材を一切使用していないパン屋は都内でもまだ珍しいため、これらの食材を控えているお客様の需要はヴィーガン同様に高まっていると感じています。 

現在当店では、パンの全国発送(※サイトは文末に記載)を行なっています。これにより実際に来店できなくても、多くの方に商品を食べてもらうことができるようになりました。全国発送開始後、注文も日々増えており、需要も感じています。 


しかし、課題もあります。アレルギーの方の多さを感じる一方、そうしたお客様の中にナッツアレルギーの方が多いことを知りました。卵・牛乳・バターは不使用ですが、店舗では具材としてナッツを、牛乳のかわりにアーモンドミルクの使用をしています。そのため、今後はナッツアレルギーのお客様のためにナッツ不使用の商品も増やしていきたいと考えています。

四宮さん自身やお店の今後の目標を教えてください。

お店で言うと、オーナーは2024年内にヴィーガンカフェをつくることを考えています。他にも、今後は各地に店舗展開を広げていくことを構想しています。 


個人的には、お店の知名度を上げることが目標です。ご近所の方でも、いまだに当店のことを知らない方が多く、まだまだ知名度としては弱いと感じています。社会や健康のことを考えていることはもちろん、味にも妥協しないこだわりのパンなので、ぜひ多くの方に知ってほしいです。

Te cor gentil 

東京都港区麻布十番2-18-8 グランルーブル麻布十番 1F 

営業時間:水-金10-18, 土日10-17 

定休日:月曜日、火曜日 

公式Instagram:tecorgentil


https://sacri.jp/stores

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