銀座レカンの技術から生まれた「réaliser(レアリゼ)」——パティシエ竹内理恵が描く“罪悪感のないスイーツ”

公開日: 2026.3.19

ニュース

特集

share

フランス料理の名店・銀座レカンでスイーツ監修を務めるパティシエ、竹内理恵氏が、新たなブランド「réaliser(レアリゼ)」を立ち上げる。長年にわたり培ってきた技術と感性を背景に、 “罪悪感のないスイーツ”という新たな価値を提案するブランドだ。


将来的には、2027年初頭に愛知県内の日本庭園にて、デザートコース専門店の開業も予定しているという。その第一歩としてスタートするのが、焼き菓子を中心としたECでの展開。
レストランクオリティのスイーツを、より日常に近いかたちで届ける試みとして注目されている。

銀座レカンが築いてきた“本物の味”

東京・銀座に店を構える銀座レカンは、長年にわたりフランス料理の伝統と技術を守り続けてきた名店だ。華やかさの中にある繊細さ、一皿ごとに感じられる完成度の高さ。その根底にあるのは、素材の扱い方や味の重ね方といった、積み重ねられた技術と感覚である。竹内氏は、そんな環境の中でスイーツという分野を通じて“おいしさの本質”と向き合ってきた。

ブランド誕生のきっかけとなった違和感

レアリゼ誕生の背景には、日々お客様と接する中で感じた、ある違和感があったという。
「甘いものは好きだけれど、できれば控えたい」多くの人がそう口にする現実。
本来、スイーツは人を幸せにする存在であるはずなのに、食べることにどこか罪悪感が伴っている。
その矛盾に対して、プロとして新たな答えを提示したい。その想いが、ブランド立ち上げへとつながった。

竹内理恵 コメント

ケーキ屋として働いていた頃、健康学の講義を受けたことがきっかけで、精製糖や精製小麦の健康リスクを知りました。 それまで「美味しく美しく作ること」ばかりを考えていた私にとって、それはとても衝撃的な出来事でした。自分が作るお菓子が誰かの病気のリスクになる可能性がある。その事実に向き合ったとき、「罪悪感なく食べられるお菓子」を作りたいと思うようになりました。甘いものが好きなのに、健康や美容のために我慢している人はたくさんいます。レアリゼでは、そんな人たちが安心して楽しめるお菓子を届けたいと思っています。健康とお菓子という、これまで結びつきにくかった分野をつなぐブランドにしていきたいと考えています。

「réaliser(レアリゼ)」に込めた意味


ブランド名の「réaliser」は、フランス語で“実現する”を意味する。おいしさとやさしさの両立。
それは簡単なことではないが、あえてその難しさに向き合い、かたちにすること。その意思が、この名前には込められている。

“罪悪感のないスイーツ”という新しい選択

潤菓(雫型サブレ)塩カカオ

潤菓(雫型サブレ)天日塩


レアリゼが提案するのは、単なるヘルシースイーツではない。目指しているのは、「食べたあとに後悔しないスイーツ」である。体に負担をかけにくい設計でありながら、しっかりと満足感のある味わい。どちらか一方ではなく、 両方を成立させること。その実現には、銀座レカンで培われた技術が大きく活かされている。“制限があるからおいしくない”のではなく、 “制限があってもおいしく仕上げる”。その発想の転換こそが、このブランドの核だ。

ヴィーガンスイーツとの共通点

この考え方は、近年広がりを見せているヴィーガンスイーツとも共鳴する。
動物性原料の使用を控えることや、体への負担を軽減する設計など、“やさしい選択”をベースにした食のあり方は、多くの支持を集めている。レアリゼはヴィーガン専門ブランドではないものの、「無理をしない選択を日常に取り入れる」という点において、同じ潮流の中に位置づけられるだろう。

ECから始まる、新しい届け方

今回の立ち上げでは、焼き菓子を中心としたEC販売からスタートする。これは、レストランという特別な空間に限らず、より多くの人の日常にスイーツを届けたいという考えからだ。自宅でのひとときや、ちょっとしたギフトとして。
気負わず手に取れる形でありながら、クオリティはそのままに。そのバランスもまた、レアリゼの特徴と言える。

日本庭園でのデザートコース構想

さらに今後は、2027年初頭に愛知県内の日本庭園にて、デザートコース専門店の開業も予定している。
四季の移ろいを感じながら、一皿一皿を味わう体験。そこでは、単なるスイーツではなく、 “時間ごと味わうデザート”が提供されることになるだろう。ECとレストラン、異なる形で展開される両軸が、ブランドの世界観をより深く伝えていく。

スイーツの価値は、これからどう変わるのか

銀座レカンという伝統あるレストランの技術と、現代の価値観への問いから生まれたレアリゼ。それは、スイーツの役割そのものを見直す試みでもある。我慢するものではなく、日常の中で自然に選ばれるものへ。その変化は、私たちの食との向き合い方を少しずつ変えていくはずだ。

まとめ

パティシエ・竹内理恵氏が手がける「réaliser(レアリゼ)」は、技術と思想の両方から生まれたブランドである。
“罪悪感のないスイーツ”という提案は、これからの時代における新しいスタンダードになるかもしれない。今後も、編集部ではこうした“やさしい選択肢”を丁寧に届けていきたいと思う。

VEGAN’S LIFE編集部

編集部スタッフ

  • Twitter
  • Instagram

学生時代から世界中を旅する中で出会ったヴィーガンライフ。健康のために、ヴィーガン食を取り入れています。 ヴィーガン検定1級/発酵食品マイスター

関連コンテンツ

Article一覧へ戻る