【埼玉・熊谷】「おいしい」の先にある豊かな暮らし。12年愛され続けるヴィーガンカフェ・Raw Souk(ロースーク)
公開日: 2026.7.29
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埼玉県熊谷市にある複合施設「NEWLAND」。
古い建物を生かし、新しい価値を育むこの場所には、オープン以来、多くの人に愛され続けている一軒の店があります。
オーガニック・ローフードやヴィーガンという言葉が、まだ今ほど知られていなかった2014年に誕生した「Raw Souk」です。
「身体にいいものは、おいしくない。」
そんなイメージが当たり前だった時代から、Raw Soukが届け続けてきたのは、我慢する健康食ではありませんでした。
おいしいから食べたくなる。
気づけば身体が整っている。
そして、その選択が自然と環境にもつながっている。
今年12周年を迎えたRaw Soukは、今も変わらず「心地よい暮らしとは何か」を問い続けています。
今回は、代表取締役 原嶋 恵美 氏に、ブランド誕生の背景から商品づくり、そして13年目に描く未来まで、お話を伺いました。
「ヴィーガンだから」ではなく、「おいしいから」
Raw Soukが誕生した2014年。
オーガニック・ローフード・ヴィーガンという言葉は、まだほとんど知られていませんでした。
「まず言葉が伝わらなかったですね。」
原嶋 氏はそう振り返ります。
ヴィーガンとは何か。
ローフードとは何か。
白砂糖を使わない理由。
説明しなければ何も伝わらない時代でした。
だからこそRaw Soukが最初から決めていたことがあります。
それは、ヴィーガンだから選ばれる店にはしないこと。
「おいしい。」
その一言から始まるブランドでありたい。
身体にいいから我慢するのではなく、
また食べたくなるから選ぶ。
Raw Soukは、その価値観を12年間貫いてきました。
「NEWLAND」という場所が教えてくれたこと
Raw Soukが店を構えるのは、埼玉県熊谷市にある複合施設「NEWLAND」。
かつて教習所として使われていた建物をリノベーションし、新しいコミュニティとして生まれ変わった場所です。

初めて訪れる人は、きっと建物の空気感に驚くでしょう。
年月を重ねた木材。
錆びた鉄骨。
風が抜ける高い天井。
どこか懐かしく、それでいて新しい。
この場所には、「古いものを壊して新しくつくる」のではなく、「今ある価値を生かす」という思想があります。
実は、その考え方はRaw Soukの商品づくりにもよく似ています。
素材本来の力を生かす。
余計なものを加えすぎない。
自然の力を信じる。
NEWLANDは、Raw Soukの世界観を映し出す、もう一つのブランドなのかもしれません。
「何を食べるか」より、「どう作るか」
Raw Soukの商品づくりで印象的だったのが、「温度」の話でした。
「ヴィーガンだから」「グルテンフリーだから」ではなく、原嶋 氏が大切にしているのは、調理の温度です。
高温で一気に焼き上げるのではなく、時間をかけて低温で仕上げる。
ロースナックの中には、完成まで数日かかるものもあります。
効率だけを考えれば、もっと簡単な方法はいくらでもあります。
それでも、時間をかける理由がある。
Raw Soukが届けたいのは、単なるヴィーガンスイーツではなく、「身体に無理のない、おいしさ」だからです。
何を使うかだけではなく、どう作るかまで考える。
その積み重ねが、Raw Soukらしい味を生み出しています。
「食べること」は、美容の入り口だった
原嶋 氏は、もともと化粧品業界におり、またスキンケアを学び、自ら石けんをつくっていた時期もあります。
けれど、肌と向き合うなかで気づいたことがありました。
「食事を変えた方が、身体も肌も変わる。」
もちろん化粧品も大切。
でも、その前に毎日の食事がある。
だからRaw Soukの商品は、食べることを通して身体を整えるという考え方を大切にしています。
それは、健康食品を売るということではありません。
毎日の暮らしを、少しずつ心地よくしていくこと。
その積み重ねが、美しさにもつながっていく。
Raw Soukの商品には、そんな想いが込められています。
12年目のその先へ
取材の最後に、「これから挑戦したいこと」を尋ねると、原嶋 氏は少し笑いながらこう話してくれました。
「食だけでは伝えきれないことがあるんです。」
その想いから生まれたのが、新しい拠点「Raw Souk eden 」。
食べることだけではなく、土に触れ、身体を動かし、自然のなかで過ごす時間まで提案する場所です。ブランドが12年間積み重ねてきた「心地よい暮らし」という考え方は、いま一皿の料理を飛び越え、新しい景色へと広がろうとしています。
後編では、その舞台となる「Raw Souk eden 」を訪ねます。
そこには、Raw Soukが思い描く未来の暮らしがありました。
https://www.rawsouk.com/
