【下田バイヤーが解説】いまサプリで注目の“きのこ製品”とは?美容・健康に選ばれる理由

公開日: 2026.4.5

インタビュー

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近年、健康志向の高まりとともに注目を集めている「きのこ」。世界では、高タンパク質、ビタミン、抗酸化物質などを豊富に含む栄養価の高い食品として注目されています。近年のウェルネス志向の高まりから、日本のきのこ市場は2025年に44億8,800万米ドル規模に達し、今後も市場が着実に拡大し、2034年には72億1,400万米ドルに到達すると予測されています。(参照/株式会社マーケットリサーチセンター

「Biople」と「コスメキッチン」のバイヤーを務める下田裕華さん


日本では美容や腸内環境へのアプローチが期待される食材として、きのこを日常に取り入れる人が増えています。その背景として、プラントベースフードへの関心拡大、食品分野だけでなく医療や化粧品用途でのきのこ需要の増加、さらに機能性食品市場の拡大が挙げられます。今回は、「きのこ(マッシュルーム)※」をテーマにマッシュビューティーラボの「Biople」と「コスメキッチン」のバイヤーを務める下田裕華さんに、きのこ製品の最新トレンドを伺いました。※海外では『マッシュルーム=きのこ』の総称のため並列記載。

きのこが注目されている理由

最近、きのこへの注目度が高まっている印象がありますが、背景はどのように見ていますか?


下田バイヤー:
「ひとつは腸活・菌活ブームが長く続いていること、次に“手軽に健康習慣を取り入れられる”点が大きいと思います。きのこは低カロリーで食物繊維が豊富なので、スープに炒め物にと日常の食事に取り入れやすいんですよね。とくにプラントベース志向の方とも相性がよいです」

編集部:なるほど、無理なく続けられる点が支持されているんですね。

注目食材① ハナビラタケ|“食べるビタミンD”

編集部:なかでも注目している食材はありますか?

写真:ビタミンDが豊富で近年スーパーにも並ぶようになった「森の環」のハナビラタケ


下田バイヤー:
「ハナビラタケに注目しています。幻のきのこと呼ばれているほど希少でしたが栽培技術の向上により、最近ではスーパーでも見かけるようになりました。きのこのなかでもビタミンDが豊富で、コロナ禍、免疫対策として一気に認知が広がりました。さらに骨粗鬆症やメンタルにもアプローチできる点が女性の関心を集めています。東京慈恵会医科大学によるとなんと日本人の98%はビタミンD不足だそうです。その理由のひとつに、美白信仰により日焼け止めをしっかり塗るひとが増え、本来紫外線を浴びることで生成されるビタミンDが不足してしまうこと。ハナビラタケの国内シェアトップの森の環さんの、ビタミンDを前面に打ち出した「食べるビタミンD®」は、日本初の特許を取得して世界からオファーが後を絶たないそう

編集部:よかれと思って行う毎日のUVケアがビタミンD不足を招いていたとは驚きですね。

下田バイヤー:
「そうなんです。ハナビラタケはコリコリ感とクセのない上品な旨みが特徴でどんな料理にも合うので、“習慣化しやすいウェルネス食”という点も魅力ですね」

注目食材② マイタケ・きのこミックス|日常使いしやすい万能食材

編集部:ほかにもおすすめはありますか?

株式会社SUSANORが手掛ける「島根県産の希少性の高いマイタケ」

下田バイヤー:
「きのこ鍋人気も定着しましたね。マイタケや複数のきのこをミックスした商品は、日常の食事に取り入れやすくておすすめです。炒め物やスープに使うだけで、旨味も栄養もプラスできます」

編集部:「プラントベースでも満足感が出そうですね。」

下田バイヤー:
「そうですね。“物足りなさを感じにくい”のもポイントです」

きのこは「飲む」ものへ? 機能性食材へ前進

下田バイヤー:
「きのこと言えば、何を思い浮かべますか?」
シイタケやしめじのような出汁の食材、炊き込みご飯やお鍋、あるいはトリュフや松茸のような特別な食材を想像する方も多いと思います。ただ、ここ最近、私の中できのこの捉え方が大きく変わりました。きのこは“食べるもの”から、“飲むもの”へと進化していると感じています。

数年前、日本できのこ鍋が流行した際に、私も何度か体験しました。奥行きのある味わいや豊かな香りに、「きのこは本当に魅力的な食材だ」とあらためて実感したのを覚えています。しかし当時のきのこは、あくまで料理の一部としての“食材”という位置づけでした。

一方で現在は、世界的にプラントベース志向が広がる中で、きのこの役割が大きく変わりつつあります。スープやドリンク、パウダーといった形で取り入れられ、“機能性素材”として再評価されているのです。きのこは今、サプリメント的に「栄養を摂るために取り入れるもの」として、新しいステージに進んでいると感じています。

きのこは、“食べる”から“摂る”時代へ。バイヤーの注目点

下田バイヤー:

きのこが「食べるもの」から「摂るもの」へと変化している流れは、確実に広がっています。一方で、バイヤーとしては少し立ち止まって考えたいポイントもあります。もともと“食材”だったきのこを、あえて粉末やドリンクといった形で摂る必要があるのか。効率よく栄養を取り入れるという意味では非常に合理的ですが、その一方で、素材本来の形から少しずつ離れている感覚もあります。

プラントベース市場の拡大とともに、加工技術によって価値を高める流れは今後さらに加速していくと思います。ただ、その中で「機能性」だけを追い求めるのではなく、素材そのものの力や背景をどう捉えるかも重要だと感じています。

日常の食事の中で自然に取り入れるのか、あるいは目的に応じて効率的に“摂る”のか。どちらが良いという話ではなく、それぞれのライフスタイルに合わせて選択していくことが大切です。だからこそ私は、商品を見るときに「どれだけ機能があるか」だけでなく、 “どのように日常に取り入れられるか”という視点を重視しています。

日本発のきのこが、世界を動かしている

下田バイヤー:

きのこのトレンドは、一見すると海外発のように見えますが、実際には日本やアジアで培われてきた食文化や知見が、形を変えて世界に広がっているものだと感じています。私自身、ロサンゼルスで開催されたナチュラルプロダクツエキスポに参加した後、日本の展示会でアガリスク専門の企業と出会いました。

その企業はブラジル産の露地栽培アガリスクを扱いながら、日本国内で長年にわたり研究が積み重ねられており、抜け毛やホルモンバランス、冷え、コンディション管理、美容など、さまざまな領域での可能性が示されていました。海外では“新しい機能性素材”として注目されているきのこですが、その背景には、日本をはじめとしたアジアの知見がしっかりと存在しています。そうした文脈を踏まえると、きのこは単なるトレンドではなく、これからのウェルネスを支える基盤のひとつになっていく存在だとあらためて実感しています。

下田バイヤーおすすめ|取り入れやすいきのこ商品

編集部:実際に選ぶなら、どんな商品がおすすめでしょうか?

下田バイヤー:
「ライフスタイルに合わせて選ぶのがよいと思います」

おすすめ① 右から:乾燥ハナビラタケ(切株、花弁)20g× 3袋 ¥1000(税込)、DDハナビラ 50g 6袋 ¥778(税込) 乾燥ハナビラタケ粉末 20g×3袋¥3240(税込)森の環


富山県の「森の環」とは健康博覧会で知り合いました。代表の春日さんから伺う世界のきのこ事情はアメリカで見たことと一致していたし、私のきのこ愛も伝わって数分で意気投合! 春日社長いわく「一部のきのこは量産化されてしまい、昔のような香りや栄養が失われつつある。だがしかし、海外は違う。本物を理解してくれている。このハナビラダケは世界から認められている」と。
日本のきのこが海外に輸出され珍重されている。日本のきのこが、世界のプラントベース市場を支えているとも言えるのです。

製品について


おすすめ② だいじょうぶなもの 国産きくらげビタミンD ¥2,700 (税込)/Biople


免疫や骨、メンタルに関係のあるビタミンDは、なんと人種によって摂る量が違うそうです。日本人はちゃんとお日様を浴びてビタミンDを形成したほうがよいのですが、日本人の9割以上は圧倒的に足りていないと聞きます。不足すると骨粗鬆症や目のくぼみ、鼻の形の変形と骨の形成に関係するそうで、年齢とともに意識しておきたいビタミンです。この商品は山口県産の有機キクラゲをまるごとパウダーにしてあります。腸管でのカルシウムの吸収を促進し、骨の形成を助けるプラントベースのビタミンDサプリメント。一般的なビタミンDサプリメントは動物性の商品がほとんど。その中でキクラゲ100%という商品ははじめて出合いました。そんな奇跡の商品、買うべしです!

製品について

おすすめ③ だいじょうぶなもの 植物発酵エキス5本入りトライアル ¥540 (税込)/Biople


とにかくおいしいんです。朝の空腹時によい栄養を摂りたいというときにおすすめですね。有機生シイタケのほか、34種類のオーガニック野菜と果物の皮や種、根や葉などまるごとをじっくり発酵させた生発酵エキス。自然に囲まれた滋賀県比叡山の麓にある発酵工場で、ひとつひとつ手作業で樽に入れ、クラシック音楽を聞かせながらじっくりと熟成させたエキスは、水やオリゴ糖など添加物を一切使用せず、加熱することなく抽出された自然の恵みそのもの。

製品について

おすすめ④ 龍舞茶(30包) ¥5400(税込)/SUSANOR


島根県産の希少性の高いマイタケと緑茶を掛け合わせ、毎日のお茶タイムに取り入れやすいマッシュルーム茶です。市販の緑茶にコクを増した感じの味わいだから家族全員が飲みやすいと思います。お茶なら生活習慣に取り入れやすく、生活習慣病の予防に日々貢献できますね。

製品について

おすすめ⑤:オリジナル・アダプトラテ 12g 295円(税込)、360g 8,400円(税込)/アダプトラテ

アダプトゲン(Adaptogens)ということばを最近耳にしませんか? この言葉自体は約70年前に生まれました。心身のストレスに対する適応力や抵抗力を高め、ホメオスタシス(恒常性)を整える天然のハーブや生薬の総称のことを指します。
近年、さらにアダプトゲンハーブという造語が生まれ、広く知られるようになりつつあります。ひとことで表現すると気持ちを落ち着かせたり、気分転換させたりするハーブのこと。数あるハーブ(植物)の中でもきのこはかなりアダプトゲンハーブとして優秀なので、調べるとほとんどがきのこなんです。
アダプトゲンなアイテムとして、輸入ブランドの中でも非常に印象的な一品がこちら。じわじわと注目を集めているマッシュルームコーヒーの先駆的存在「アダプトラテ」です。仕事中のコーヒータイムを、ただの習慣ではなく“自分を整える時間”へと変えてくれます。フレーバーも複数あり、ホッとするおいしさも魅力です。正直「マッシュルームをコーヒーに入れる」という発想には驚きました。この組み合わせを考えた人は本当にすごいと思います。ちなみにブランド創業者のSeanとSophieは9年間ヴィーガンライフを継続しているそうです。

製品について


おすすめ⑥ アガリスクKA21 キングアガリクス100 60袋入り(1.5g×30袋×2箱)¥51,840(税込)/東栄新薬


ひとことで表現するなら「すっぽんのプラントベースバージョン」。活力みなぎる毎日を送るために。気力もそうですが、記憶減退やカルシウム不足からくる骨の形成や足のこわばりに。足の先から頭上までこれひとつで事足りるかも? なんて感じています。

製品について

おすすめ⑥ 美ルート1本(320mg×120粒)¥14,040(税込)/東栄新薬

アガリクスに美容成分を加えて更年期の不調にフィットさせたアイテム。男性の更年期障害にも適しているためパートナーと習慣にしても。ミネラルやアミノ酸配合で美肌効果も期待できますね。


製品について

下田バイヤーが注目する、新星マッシュルーム

シイタケ、マイタケ、シメジ、エノキなど、日常的なきのこももちろん大好きです。ただ、バイヤーという職業柄、まだ広く知られていない“次に来るきのこ”に自然と惹かれてしまいます。現在、特に注目しているのは以下のきのこです。

・ライオンズメイン(ヤマブシタケ)
思考のクリアさや集中力へのアプローチが期待され、近年注目度が高まっている存在。
・チャーガ(カバノアナタケ)
抗酸化領域での評価が高く、コンディションケアや休息の質に関心のある方から支持を集めています。
・アガリスク
長年研究が進んでいるきのこで、日々のコンディション維持やエイジングケアの観点からも注目されています。
・シロキクラゲ
“食べる美容食”とも言われる存在。潤いを意識したケアや、内側からのコンディションづくりに取り入れられています。
・ターキーテール
海外での研究も進んでおり、日常の健康管理を支える素材として関心が高まっています。これらのきのこは、いずれもプラントベースの文脈の中で再評価され、単なる“食材”ではなく、日々のコンディションを整える存在として取り入れられています。

まとめ|きのこは“続けられる美容・健康習慣”

編集部:最後に、これからきのこ製品を積極的に取り入れたい方へメッセージをお願いします。

下田バイヤー:
まずは気になる商品を1つ試してみるのがおすすめです。きのこは日常に取り入れやすい食材なので、無理なく続けることで変化を実感しやすいと思います。きのこ食品は、「頑張らなくても続けられる」ことが最大の魅力。美容や健康を意識しながら、日常の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。

鵜飼恭子

&kitto編集長

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美容誌MAQUIAの編集者を経て、美容ジャーナリスト。10代に正しい美容を早期に伝えるイベント「TBZティーンビューティゼミ」主催。香り診断(嗅覚反応分析士)で心身バランスを可視化するサービスやセミナーを企業や大学、医療機関で行う。子どもの頃は帰宅してまず「かつおぶし削り」のお手伝い。お菓子や味噌など食をはじめ、衣服やインテリアなども母の手づくりで育つ。その反動で20代の食生活は乱れるが、出産を機に見直す。日本フェムテックマイスター協会評議員、嗅覚反応分析アンバサダー、MBA(経営管理修士)

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