パラリンピックの元競泳選手「一ノ瀬メイさん」が実践するヴィーガンライフ

公開日: 2022.11.14

更新日: 2022.11.16

インタビュー

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お洒落で疲れない、環境配慮型フラットシューズブランド『wf(ダブリューエフ)』を展開する株式会社クロシェさんが主宰するトークイベントに参加してきました。


ゲストで登場された一ノ瀬メイさんはヴィーガンライフを送っていることを公表され、水泳界から引退後、ヴィーガンアスリートを主体に構成されたアスリート組織Vegengers(べジンジャーズ)との一員として、野菜に可能性を見出し、持続可能な未来の為に日々様々な形で情報発信を行っています。

ヴィーガンライフを選択しようと思っている方に役立つ情報が盛り沢山だと思いますので、シェアさせていただきます。

一ノ瀬メイさんについて

1997年京都府生まれ。1歳半から水泳を始め、史上最年少13歳でアジア大会に出場。2016リオデジャネイロパラリンピックでは8種目に出場し、現在も7種目の日本記録を保持。現役引退後は障害やヴィーガンに関する情報を積極的に共有し、自分や社会、地球にとって心地の良い生き方を体現・発信している。2022年7月にはパラ陸上デビューも果たした。

ヴィーガンを始めたきっかけ

2019年より、水泳の練習拠点をオーストラリアに移して生活をしていました。2020年に入り、新型コロナウイルスの影響でオーストラリアでは完全ロックダウンの日々が続いていました。
練習場へ出かけることがままならず、なんだかモヤモヤしている時に、コーチからの言葉が私の行動を変えました。

「こんな時こそ、人間性を磨け!人間力なくして競技力向上なし」

ロックダウン中に、いろんな世界に触れることができると思い、ひたすらNetflixを観ている時に出会った映画が環境問題のドキュメンタリー映画である「COWSPIRACY」とスポーツ栄養学の真実についての「The Game Changers」でした。環境問題や気候変動について関心が膨らみ、色々と学ぶにつれて「ヴィーガン」というライフスタイルを選択することになりました。

現状に満足せず、自分の足りないものを埋めるために「もっと欲しい」と求めすぎることによって、その気持ちが、環境問題や気候変動をはじめ、貧困や格差などの資本主義社会が抱えるさまざまな問題を引き起こしているのだと思っています。

ヴィーガンになって、周りからの反響は?

オーストラリアのルームメイトの中にはベジタリアンやヴィーガンがいたので、「今日からヴィーガンを始めてみる」といった時の反応は、ウェルカム~って感じでしたね。

“日本でのヴィーガンライフって大変じゃない?”と聞かれることも多いのですが、私の住んでいる京都では全く不便と感じることはありません。また、“ヴィーガン食って高いよね?”って言われることも多いですが、ヴィーガンライフを送るにあたり何を重視して食事をするのか?を考え生活していくとそんなことはありません。

代替加工食品に頼ると少し高くなりますが、ビールとポテチだけでもヴィーガンです(笑)
ただ、カラダのことを考え、たんぱく源をどのように摂っていくか?を考えることはとても大切なことです。

日本には、納豆・豆腐・厚揚げなど豆類のたんぱく源が豊富です。精進料理もヴィーガンですが、日本に昔からある素晴らしい文化ですよね。「ヴィーガン=特別なものを作らないといけない」というイメージがどうしてもあるようですが、ボロネーゼを作る場合、ひき肉部分を豆類にしてみたり、肉じゃがも厚揚げを使い肉じゃが風にしてアレンジを楽しむことで実験のように楽しむことをおすすめします!

ヴィーガンで気を付けていること

ヴィーガンに対するイメージが人それぞれだと思いますので、自分がヴィーガンのことを常に説明できる状態にいることを意識しています。例えば栄養学のことや環境問題のことなど。そのため、日々情報収集など欠かせません。アスリート時代、コーチからはお肉は食べた方が良いと言われました。しかし、記録を更新続けることで「何食べているかわからないけど、そのままいこう!」と言っていただき、ヴィーガンを続けていました。

現在は、ヴィーガンアスリートを主体に構成されたアスリート組織Vegengers(べジンジャーズ)との一員として、野菜に可能性を見出し、持続可能な未来の為に日々様々な形で情報発信を行っています。


https://www.instagram.com/vegengers/

ベジンジャーズのメンバーの一人が、日本のプラントベースアスリートを題材としたドキュメンタリーを撮ることが決定となり、現在映画製作にむけて様々な発信を行っています。ぜひ、皆さんもチェックしてみてください。

お気に入りのお店

京阪「出町柳駅」から徒歩8分のところにある「apelila」(アペリラ)です。(下鴨神社近く)
自家製酵母を使ったヴィーガンのパンや焼菓子、ランチなどが楽しめる人気のベーカリーカフェ。

photo by official instagram

パン教室を運営されていたオーナーさんが自家製酵母でパンを作っている際に、乳製品が酵母や素材の味を消してしまうと感じたことがきっかけで動物性食材不使用で仕上げたのがアぺリアのパンや焼き菓子の誕生秘話だそう。

今のシーズン注目なのが、ヴィーガンのシュトーレン。甘さも控えめだそうですが、 酵母のおかげで香りが豊かで発酵の旨みを楽しめるそう。お取り寄せ可能ですので、チェックしてみてください。

photo by official instagram

20年間育てている酵母、京都市産全粒粉(自家製粉)を使用し甘さ控えめで作ったアペリラシュトーレン。

○ドライフルーツ
○チョコチップ
○オートミール(グルテンフリー)の3種類。

ご予約は店頭またはDMで、電話では受付していないそうなのでご注意ください。
オンラインショップ もオープンしておりますので、遠方の方はこちらのご利用が便利かと思います。

https://apelila.theshop.jp/items/35442747

https://www.youtube.com/channel/UCuJKq5LFDAzKK2M5CAU-NmA/featured

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