なぜ韓国で「ヴィーガンコスメ」が続々?K-Beautyの新潮流と注目のヘアケア「ALLMASIL」

公開日: 2026.10.28

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新しい美容成分やユニークな処方、トレンド感のあるパッケージなど、次々と新しい美容の楽しみ方を提案してきた韓国コスメ。そんなK-Beautyを見ていると、ここ数年、目にする機会が増えているキーワードがあります。それが「ヴィーガン」です。

スキンケアやメイクアップだけでなく、その流れはヘアケアにも。韓国では、動物由来原料を使わないことを掲げながら、使い心地や機能性にもこだわるブランドが続々と登場しています。
なぜ今、韓国のビューティー市場で「ヴィーガン」が広がっているのでしょうか。
その背景を紐解きながら、日本でも展開を広げる韓国発ヴィーガン・プレミアムヘアケアブランド「ALLMASIL(オールマシル)」を紹介します。

世界へ広がるK-Beauty。ヴィーガンは「海外で選ばれるための価値」に

韓国コスメは、今やアジアだけのトレンドではありません。
韓国食品医薬品安全処によると、2025年の韓国の化粧品輸出額は114億ドルと過去最高を記録。前年から11.8%増加し、韓国は世界第2位の化粧品輸出国となりました。

輸出先を見ると、1位はアメリカの22億ドル、2位が中国の20億ドル、そして3位が日本の11億ドル。K-Beautyが世界市場を前提とした産業へと成長していることがわかります。
そして、海外市場で化粧品を選ぶ際に重視されるようになっているのが、単なる「効果」や「価格」だけではない価値です。

原料はどこから来ているのか。動物実験は行われていないか。環境への負荷はどうなのか。
特に若い世代を中心に、ヴィーガン、クルエルティフリー、持続可能なパッケージなどを含め、商品の背景まで見て選ぶ「コンシャスビューティー」の考え方が世界的に広がっています。

例えば米国の大手ビューティーリテーラーUlta Beautyでは、「クリーン成分」「動物実験反対」「ヴィーガン」「サステナブルなパッケージ」「社会還元」といった基準を設けた「Conscious Beauty」プログラムを展開。KOTRAも、米国市場ではこうした倫理的・環境的な要素が、商品の信頼につながる重要な要素になっていると発表しています。

つまり、海外展開を加速させる韓国ブランドにとって、「ヴィーガン」は一部の消費者だけに向けたニッチなカテゴリーではなく、グローバル市場でブランドの価値を伝えるひとつの方法になりつつあるのです。

「ヴィーガンだから選ぶ」から、「良いコスメがヴィーガンだった」へ

韓国のヴィーガンコスメを見ていて感じるもうひとつの変化があります。
それは、「ヴィーガンであること」だけを前面に押し出すのではなく、美容アイテムとしての機能性やテクスチャー、香り、デザインなどをきちんと追求した商品が増えていること。

これは、K-Beautyがこれまで得意としてきた商品開発とも相性のよい考え方です。
新しい成分や処方を取り入れながら、消費者のニーズをスピーディーに商品へ反映し、手に取りたくなる世界観まで含めて提案する。そこに、ヴィーガンやクルエルティフリーといった価値観が自然に組み込まれるようになってきています。

海外市場でも、単に「ヴィーガン認証がある」だけではなく、商品の機能性や成分の透明性、持続可能性、ブランドの思想まで含めて評価される傾向が見られます。2026年にKOTRAがまとめたスイスのヴィーガン化粧品市場についても、ヴィーガン認証に加え、肌への効果、成分の透明性、サステナブルなパッケージ、ブランド哲学などを組み合わせた商品設計が求められているとしています。

「ヴィーガンだから美容の楽しさを我慢する」のではなく、
「使ってみたいと思ったコスメが、実はヴィーガンだった」。

そんな選び方ができる商品が増えていることも、韓国ヴィーガンコスメが広がる理由のひとつなのかもしれません。

ヴィーガンの波は、スキンケアからヘアケアへ

ヴィーガンコスメと聞くと、スキンケアやメイクアップを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし最近では、シャンプーやトリートメントなどのヘアケアにもその選択肢が広がっています。

そこで注目したいのが、韓国発のヴィーガン・プレミアムヘアケアブランド「ALLMASIL(オールマシル)」です。
ALLMASILは、動物性原料を使用しないヴィーガンコスメブランドとして、頭皮と髪を健やかに保つことを重視したヘアケアアイテムを展開しています。
ブランドによると、製品はヴィーガン処方で製造され、フランスのヴィーガン認証機関「EVE VEGAN」の認証基準のもと、管理された製造体制で生産されています。ブランド名の「マシル」は、韓国語で散歩に出かけるようなニュアンスを持つ言葉。日常の中で心地よく取り入れられるヘアケア体験を提案しています。

20種のアミノ酸×10種のタンパク質。ダメージ毛を集中ケア

ALLMASILを象徴するアイテムのひとつが「10プレミアムリペアヘアマスク」。

10プレミアムリペアヘアマスク(300mL)3,250円(税込)


20種類のアミノ酸と10種類のタンパク質を毛髪補修・保湿成分として配合し、ダメージを受けた髪のキューティクルをケアします。さらに、ツバキ油やアルガンオイルなどの植物性オイル、プロテオグリカンを配合。パサつきや乾燥が気になる髪に、ハリやコシ、ツヤを与える集中ケアアイテム。

特徴的なのが、糸を引くような弾力のあるテクスチャー。髪一本一本へ密着させながらケアするという、韓国ヘアケアらしいユニークさも感じられます。

洗い流さない「プロテインシルクヘアエッセンス」

忙しい朝や、ドライヤー前のケアとして取り入れやすいのが「9 プロテインシルクヘアエッセンス」。

9 プロテインシルクヘアエッセンス(200mL) 3,100円(税込)


こちらも20種類のアミノ酸と10種類のタンパク質を毛髪補修成分として配合した、洗い流さないタイプのヘアエッセンスです。
ドライヤーやヘアアイロンなどの熱から髪を保護しながら、乾燥による切れ毛を防ぐ設計になっています。
ヴィーガンヘアケアというと「植物由来成分」を中心にしたナチュラルなイメージを持ちがちですが、ALLMASILは、熱ダメージや毛髪補修といった具体的な髪悩みにアプローチしているところも特徴です。

わずか8秒。韓国らしい「タイパ美容」も

もうひとつ気になるのが、「8秒タイムエナジーヘアマスク」。

8秒タイムエナジーヘアマスク(100mL) 2,900円(税込)


髪になじませて約8秒でケアが完了するというウォータートリートメントで、液体状のテクスチャーが水と反応し、温感のあるクリーム状へと変化します。
じっくり時間をかけてケアするのではなく、短時間でも日常に取り入れやすい。
スキンケアでもパッドやスティック美容液など、「手軽さ」と「機能性」を両立したアイテムを生み出してきたK-Beauty。その発想がヘアケアにも広がっていることを感じさせるアイテムです。

毎日のシャンプーにもヴィーガンという選択肢を

デイリーケアとして展開されているのが「5サロンヘアCMCシャンプー」。

5サロンヘアCMCシャンプー(300mL) 3,050円(税込)


17種類のアミノ酸複合体を配合し、髪を洗いながらしなやかな状態へ整えるシャンプー。セラミドや植物性オイルなども配合し、髪と頭皮の水分・油分バランスを考えた処方。

「ヴィーガンだから使う」のではなく、「ダメージケアをしたい」「使いやすいヘアケアが欲しい」「香りや使用感にもこだわりたい」
そんな美容ニーズから商品を探した先に、ヴィーガンという選択肢がある。
ALLMASILは、現在の韓国ヴィーガンコスメの方向性を象徴するブランドのひとつといえそうです。

日本でも広がる、韓国ヴィーガンビューティー

ALLMASILは現在、日本でも展開を拡大しています。
2026年12月27日まで、東京・渋谷で開催されている体験型ポップアップストア「Qoo10 サンプルハウス」に出展。実際にプロダクトを手に取り、試せる機会があります。また、Qoo10公式ショップでは、2026年11月1日から11月6日まで開催される「メガポ」に参加予定。オンラインとオフラインの両方から、日本での認知拡大を進めています。

2025年には韓国の化粧品輸出額が世界第2位となり、日本は韓国化粧品にとって3番目に大きな輸出市場となりました。
これから日本で出会う韓国コスメの中でも、「ヴィーガン」という表示を目にする機会はさらに増えていくのではないでしょうか。

ヴィーガンコスメは「ヴィーガンの人だけ」のものではない

ヴィーガンコスメを選ぶ人のすべてが、食生活までヴィーガンというわけではありません。動物由来の原料をできるだけ避けたい人。ブランドの姿勢に共感する人。環境や製造背景を意識して商品を選びたい人。そして単純に、「使ってみたいコスメがヴィーガンだった」という人。

入口はさまざまです。
だからこそ、これからのヴィーガンコスメは、「誰かのための特別なコスメ」ではなく、美容を楽しむ人にとっての選択肢のひとつになっていくのかもしれません。機能性やデザイン、楽しさを諦めず、そのうえで動物や環境への配慮も選べる。ALLMASILをはじめとする韓国ヴィーガンコスメの広がりは、そんなビューティーの未来を少しずつ身近なものにしています。

服部めぐみ

VEGAN’S LIFE編集長

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ヴィーガン検定1級/発酵食品マイスター。美容・食・サステナブル領域を専門とするエディター。生産者やブランドの哲学を伝える取材・編集を行う。「未来に残したい価値を、読者の心に残るコンテンツへ。」をテーマに、プラントベースを軸とした新しいライフスタイルを発信している。

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