美容成分の定番「CICA」の、その先へ。SKIN1004がマダガスカル産センテラを科学し続ける理由

公開日: 2026.9.14

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肌を穏やかに整える成分として、韓国コスメをきっかけに日本でも定番化した「CICA」。
今では多くのスキンケア製品で目にするようになりましたが、その原料となるセンテラ(ツボクサ)が「どこで育ったのか」「どのような成分を含んでいるのか」まで意識したことがある人は、まだ多くないかもしれません。


そんなセンテラというひとつの植物を、長年にわたり研究し続けてきた韓国スキンケアブランドが「SKIN1004(スキンワンオーオーフォー)」です。


SKIN1004が追求してきたのは、単に「センテラを配合する」ことではありません。

どこのセンテラなのか。
その中に、どんな活性成分が含まれているのか。
そして、その力をどう肌へ届けるのか。

自然の中に答えを見つけ、その可能性を科学的に研究・検証し、現代の肌に必要なソリューションへと形にする。SKIN1004は、この考え方を「Natural Derma」という方向性へ発展させています。

その研究の原点となったのが、マダガスカル産センテラです。
そして2026年8月、長年にわたるセンテラ研究の次のステップとして誕生したのが「センテラ TECAライン」。


CICAの、その先に何があるのか。マダガスカルという産地、センテラ研究から生まれた「CENTELLA TECA™」、ヴィーガンという選択、そしてSKIN1004が見据える「Skin Longevity」まで、植物と科学から生まれるこれからのスキンケアを紐解きます。

なぜ、世界中のセンテラから「マダガスカル」を選んだのか

SKIN1004にとって、センテラは単なる人気美容成分ではありません。
ブランドの出発点にあったのは、肌が敏感に傾いたときに多くのものを足すのではなく、肌が本来の健やかで心地よい状態を取り戻せるようサポートしたい、という考えでした。

そこで着目したのが、古くから肌を穏やかに整えるために用いられてきたセンテラです。しかし、SKIN1004が考えたのは「センテラを配合すればいい」ということではありませんでした。

センテラは同じ植物であっても、生育環境や産地、収穫時期などによって活性成分の構成や含有量が変わります。そこでSKIN1004は、7地域のツボクサの比較研究を行った。その結果、マダガスカル産のオーガニックツボクサは主要な活性成分を高いレベルで含み、肌を穏やかに整えることに加え、抗酸化、肌バリア、保湿、弾力など、幅広い領域で可能性を示したといいます。つまりマダガスカルを選んだ理由は、単に希少な土地で育つ植物だからではありません。

「どこで育った植物なのか」までを研究対象にする。それがSKIN1004のセンテラ研究の始まりでした。

マダガスカルの暮らしとともにある植物

センテラは、マダガスカルでは化粧品のためだけに存在する植物ではありません。
自然群落に自生し、古くから現地住民によって採取されてきました。現在では医薬品・化粧品産業の需要拡大に伴い、主要な天然植物資源のひとつとなり、採取地域では多くの住民がその仕事に携わっています。特に女性の採取者にとって重要な副収入源となることもあるといいます。

一部地域では「Talapetraka」と呼ばれ、暮らしの中で活用されてきた植物でもあります。
だからこそSKIN1004は、マダガスカル産というストーリーだけを切り取るのではなく、自然資源としての価値や現地との関わりも重視しています。センテラが自然資源であることを踏まえ、自然の回復サイクルに配慮した持続可能な収穫と、体系的な原料管理にも取り組んでいるといいます。

さらに、センテラの栽培・採取工程にはG.A.C.P.基準(Good Agricultural and Collection Practices)を採用。今回のTECAラインには、ECOCERT認証を取得したマダガスカル産オーガニックツボクサを使用している。収穫シーズンや基準を管理し、収穫後は研究所やグローバル試験機関を通して品質を検証しているそうです。

「CICAを配合する」から、「センテラを科学する」へ

CICAが多くの化粧品に使われるようになった今、SKIN1004の研究はさらに先へ進んでいます。
ブランドが今、重要だと考えているのは、「センテラが入っているか」ではなく、「どのセンテラなのか」。さらに、「どの活性成分がどれだけ含まれているのか」「どのように抽出し、肌へ届けるのか」ということ。

産地ごとのツボクサの違いを比較し、主要活性成分を分析する。さらに精製・濃縮・デリバリー技術まで研究することで、自然原料が持つ可能性をより精緻に理解し、製品へ落とし込んでいます。

研究チームにとって大きな転換点となったのも、産地別のツボクサを実際に比較した研究でした。同じCentella Asiaticaでも、産地によって主要活性成分の含有量などに違いが見られたことから、研究の視点は、「センテラをどれだけ配合するか」から、「センテラの中のどの成分に着目し、その可能性をどう肌へ届けるか」へ。

この問いが、次のセンテラ研究「CENTELLA TECA™」へとつながっていきます。

センテラ研究の先にたどり着いた「TECA」とは?

一般的なセンテラエキスが、センテラに含まれるさまざまな有用成分を幅広く含むものだとすれば、TECAは、その中でも主要な活性成分にフォーカスしたもの。

SKIN1004が着目したのが、アシアチコシド、マデカシン酸、アシアチン、マデカッソシドという4つの成分です。そして、マダガスカル産センテラが持つ原料としての強みと、長年のセンテラ研究で蓄積してきた技術を掛け合わせて生まれたのが、独自成分「CENTELLA TECA™」。

その出発点にあったのは、「同じセンテラでも、すべてが同じではない」という考えでした。良質なツボクサを選ぶだけではなく、そこから主要な活性成分を選別し、精製・濃縮。

一般的なTECAの主要成分に加えて、抽出が難しいマデカッソシドまで安定的に確保し、4つの主要なセンテラ活性成分をひとつに。さらに、活性成分を均一に届けるため、平均約74nmまで微細化する工程にも研究を重ねています。

「最大50倍」が意味するのは、配合量ではなく抽出効率

センテラTECAラインで目を引くのが「最大50倍」という数字。
ただし、これは単純に「センテラを50倍配合した」という意味ではありません。

SKIN1004が着目しているのは、原料全体の量ではなく、その中に主要な活性成分がどれだけ存在するかという「活性密度」です。比較試験では、CENTELLA TECA™独自の抽出工程によって、一般的な熱水抽出法と比較し、主要TECA活性成分の抽出効率を最大50倍まで高められることを確認したといいます。

一方で、ただ高濃度にすればいいとは考えていません。実際の製品では、必要な活性成分を確保しながら、肌への刺激可能性、処方の安定性、使用感、デリバリー効率まで考慮し、製品ごとに配合量を設計しています。

「植物をたくさん入れる」のではなく、植物の中にある可能性を見極め、必要なものをどう引き出すか。
ここにもSKIN1004の研究姿勢が表れています。

2026年8月、日本上陸。「センテラ TECAライン」

こうした研究の先に誕生したのが、2026年8月26日に日本で発売された「センテラ TECAライン」です。


今回SKIN1004が着目したのは、「繰り返す肌荒れ・ゆらぎ」。

皮脂が気になる一方で内側は乾燥している。普段は問題がなくても、わずかな環境変化で敏感に傾く。一度落ち着いても、また同じ悩みを繰り返す。現代人の肌はひとつの原因ではなく、水分・油分バランスの変化や紫外線、乾燥など、複数の外的ストレスを継続的に受けています。

だからこそ、肌が揺らいだ後に整えるだけではなく、日頃から肌コンディションの土台をケアし、変化や刺激を受けても揺らぎにくい肌状態を目指す。

SKIN1004は、この考え方を「Skin Longevity Care」としています。

「整える・届ける・保つ」。3ステップで考える肌コンディション

センテラ TECAラインは、トナー、セラム、クリームの3製品。それぞれを単体の商品としてではなく、「肌を整える → 必要な活性成分を集中的に届ける → コンディションを安定的に保つ」というひとつのルーティンとして設計しています。


センテラ TECA スージングトナーは、最初のステップで肌を心地よく整え、不足した水分を補う「Skin Prep」の役割。


センテラ TECAセラムは、ラインのコアアイテム。CENTELLA TECA™とツボクサPDRNを中心に設計されています。


そしてセンテラ TECA クリームは、最後に水分・油分・pHなどの肌バランスを整え、肌コンディションを保つ役割を担います。高機能だからといって、スキンケアを複雑にしない。毎日無理なく続けられることも、ライン設計で大切にしたポイントです。

ヴィーガンは「目的」ではなく、製品をつくるための基準

VEGAN’S LIFEがもうひとつ注目したのが、SKIN1004のヴィーガンに対する考え方です。SKIN1004にとってヴィーガンは、独立したトレンドではなく、良質な自然由来原料を研究してきたブランドが自然に広げてきた「製品設計基準のひとつ」。


製品に必要な機能を実現するために、本当に動物由来原料が必要なのか。同じ目的をより責任ある方法で実現できるのであれば、植物由来・非動物性原料を優先的に検討する。

しかし、それは「ヴィーガンだから機能や使用感を諦める」という意味ではありません。
肌に必要な機能や心地よい使用感の基準を維持しながら、原料選択の幅を広げることを大切にしています。

ヴィーガン処方では、動物由来原料をただ取り除くだけでは十分ではありません。
保湿、粘度、乳化安定性、肌に触れたときの感触など、それまで原料が担っていた役割を理解したうえで、植物由来原料やバイオ技術を活用した素材などによって処方そのものを再設計する必要があります。

今回のセンテラ TECAライン3製品に共通して採用されているツボクサPDRNも、こうした方向性の中で設計された成分だといいます。なお、センテラ TECAライン3製品はいずれも動物由来成分を使用せずに開発されていますが、VEGAN SOCIETY認証は取得していません。認証の有無だけではなく、何を選び、どのようにつくっているのか。その背景まで知ることも、ヴィーガンコスメを選ぶひとつの視点になりそうです。

SKIN1004が考える「Clean Beauty」とは

ヴィーガンと同様に、SKIN1004が掲げているのが「Clean Beauty」です。ここでも、単に特定の成分を排除することを「Clean」と定義しているわけではありません。肌に必要なものは十分に取り入れ、不要なものは減らす。そして、原料がどこから来て、どのように管理され、製品になるのかというプロセスまで責任を持って考える。

センテラについても、G.A.C.P.基準に基づいて管理された原料を使用し、TECAラインではECOCERT認証を取得したマダガスカル産オーガニックツボクサを採用。さらに、収穫後の品質検証、主要活性成分の研究、精製・濃縮まで、製品に配合されるまでのプロセスを管理しています。

植物由来だから、それだけでサステナブルとは限りません。どこから来た植物なのか。どのように採取されているのか。そして、その資源を未来にも残していけるのか。植物を使うブランドだからこそ、その背景まで考える。それがSKIN1004の考えるClean Beautyです。

CICAの、その先へ。目指すのは「Skin Longevity」

長年センテラを研究してきたSKIN1004ですが、目標は「センテラだけを繰り返し使うブランド」になることではないといいます。

センテラ研究を通して培ってきた、
・良質な自然原料を見つける。
・科学的に検証する。
・主要な活性成分を精緻に抽出する。
・現代人の肌悩みに合ったソリューションへと形にする。

という研究アプローチを、今後はほかの自然由来素材にも広げていく考えです。

そして、SKIN1004が考えるこれからの健やかな肌とは、単に「今、何の問題もない肌」ではありません。外部環境が変化し、小さな刺激が繰り返されても、自らバランスを取り戻し、健やかな状態を長く保てる肌。問題が起きてから対処するだけではなく、日頃から肌コンディションの土台を整えていく。その先にあるのが、SKIN1004が着目する「Skin Longevity」という考え方です。

美容成分の定番となった「CICA」。
その次にあるのは、新しいトレンド成分を探すことだけではないのかもしれません。
ひとつの植物を、産地から見つめる。その中にある成分を知る。科学の力で可能性を引き出す。そして、肌だけではなく、その植物が育つ環境や背景にも目を向ける。

「CICAの、その先へ」。
マダガスカルのセンテラから始まったSKIN1004の研究は、これからのスキンケアを「何が入っているか」だけではなく、「その成分がどこから来て、どうつくられたのか」まで含めて選ぶという、新しい視点を与えてくれそうです。

服部めぐみ

VEGAN’S LIFE編集長

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ヴィーガン検定1級/発酵食品マイスター。美容・食・サステナブル領域を専門とするエディター。生産者やブランドの哲学を伝える取材・編集を行う。「未来に残したい価値を、読者の心に残るコンテンツへ。」をテーマに、プラントベースを軸とした新しいライフスタイルを発信している。

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