アムリターラ創業者インタビュー【第2章】|認証より、本質を。「本当にいいもの」を追求するものづくり

公開日: 2026.7.29

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第2章|認証より、本質を。
アムリターラが貫く「本当にいいもの」の基準
「オーガニック」という言葉が広く知られるようになった今、商品を選ぶ基準として「認証マーク」を目にする機会も増えました。しかし、アムリターラでは創業当初から、「認証を取得すること」をゴールにはしてきませんでした。ブランドが何より大切にしてきたのは、認証の有無ではなく、「本当に肌と身体にとってよいものか」という本質です。そこには、18年にわたり積み重ねてきた、ものづくりへの哲学がありました。

「認証を取ること」が目的ではありません。

日本初の本格オーガニックコスメづくりに挑戦したアムリターラ。


その経験があったからこそ、勝田 氏は「認証だけでは測れない価値」があることを実感してきたといいます。

「認証を取ろうと思えば取れるんです。でも、認証ありきになってしまうと、本当に応援したい日本の小さな農家さんの原料が使えなくなることがあるんです。」

海外のオーガニック認証を取得するには、多くの費用や膨大な書類、厳しい管理体制が必要になります。それは大規模な農園であれば対応できても、日本各地で昔ながらの農法を守り続ける小さな生産者にとっては、大きな負担となることも少なくありません。

梅に人生をかけた生産者さんが宮崎県都城で半世紀にわたり農薬を使わずに育て上げた、古来種~在来種の梅を無添加で仕上げた梅食品。酸っぱいだけでは決して無い、身体がよろこぶおいしさ。深みがあるシソの味は一度食べたら梅干しの概念がかわるはず。


「有機栽培で丁寧に育てていても、認証を取得していないというだけで使えなくなる。それは違うと思ったんです。」

だからこそアムリターラでは、認証マークだけを見るのではなく、実際に生産者を訪ね、その土地や栽培方法、人柄に触れ、自ら納得したものだけを選んでいます。

効率が優先され、発酵や熟成の時間まで短縮される時代だからこそ。蔵付き麹菌とかめ壺で、時間を惜しまず丁寧に育てる。その積み重ねが、身体にやさしく、奥行きのある味わいを生み出す。


ブランドが信じているのは、「誰が、どんな想いでつくっているか」。それこそが、本当のオーガニックだと考えているからです。

「肌に必要ないものは、できる限り使わない。」

アムリターラの商品づくりを支えるもう一つの考え方があります。それは、「肌に必要ないものは、できる限り使わない」ということ。例えば、防腐剤。一般的な化粧品では品質を安定させるために使用されることが多い成分ですが、アムリターラでは植物由来のエキスなど自然の力を生かしながら、防腐剤への依存をできる限り減らしています。

「流通のためには必要でも、肌にとって必要とは限らないものがあります。」

その選択は決して簡単なものではありません。保存期間は短くなり、商品の管理にも手間がかかります。それでもブランドは、その手間を惜しみません。商品によっては温度管理を徹底し、クール便で届けるものもあります。

「肌のため」を優先した結果です。
「面倒でも、コストがかかっても、やっぱり肌にとっていい選択を続けたいんです。」

効率だけを考えれば、もっと簡単な方法はいくらでもあります。それでも創業以来変わらないのは、「自分自身が安心して使いたいと思えるものだけを届ける」という姿勢です。

バリア機能を守るために

勝田さんがもう一つ大切にしているのが、「肌本来の力」を守ることです。


その考え方は、乳化剤の選び方にも表れています。

「肌のバリア機能を壊したくないんです。」

だからこそ、アムリターラでは自然界にも存在するレシチンなど、できる限り肌への負担が少ない成分を採用しています。もちろん、その分、処方づくりは難しくなります。使用できる原料は限られ、開発には時間も手間もかかります。それでも、「肌のため」という基準だけは変わることがありません。この積み重ねが、敏感肌の方をはじめ、多くの愛用者から支持されてきた理由でもあります。

「面倒だからこそ、やり続ける。」

18年間、ブランドを続けてきて感じること。それは、本当にいいものづくりほど、効率とは正反対の場所にあるということでした。生産者を訪ねること、原料を一つずつ確かめること、品質を守るために温度管理を徹底すること、時間もコストもかかります。それでも勝田 氏は、迷いなくこう話します。

「流通のためには便利でも、人や肌のためには必要ないものがあります。だから、私たちは肌にとっていいと思えることを選び続けたい。それだけなんです。」

その言葉には、創業から18年間変わることのないアムリターラの哲学が凝縮されていました。認証という見える価値よりも、本当に人の役に立つ見えない価値を選び続けること。それこそが、アムリターラが考える「本物のものづくり」なのです。

次回予告|第3章「日本の食文化を未来へつなぐ。」

アムリターラが届けているのは、化粧品だけではありません。
味噌、醤油、梅干し、発酵食品──。
そこには、日本各地で昔ながらの製法を守り続ける職人や生産者との出会いがありました。第3章では、「本物を未来へ残したい」という想いから始まった、食のものづくりについてお届けします。

服部めぐみ

VEGAN’S LIFE編集長

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ヴィーガン検定1級/発酵食品マイスター。美容・食・サステナブル領域を専門とするエディター。生産者やブランドの哲学を伝える取材・編集を行う。「未来に残したい価値を、読者の心に残るコンテンツへ。」をテーマに、プラントベースを軸とした新しいライフスタイルを発信している。

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