ヴィーガンでもお酒は飲める?ヴィーガンに人気のおすすめ商品リストとヴィーガン認証取得済みアイテムも紹介
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「ヴィーガンだけど、お酒は飲めるの?」
そう思っている方もいるのではないでしょうか。実は、アルコール飲料の中には、製造過程で動物性の素材を使用しているものも少なくありません。そこで今回は、ヴィーガンの方でも安心して楽しめる、おすすめのお酒を厳選してご紹介します。ワインや日本酒など、意外な銘柄もヴィーガンOKだったりします。ぜひ参考にしてみてください。
ヴィーガンとは?お酒は飲める?
ヴィーガンとは、動物性の食品を一切摂取しない食生活に加え、衣類や日用品など、生活のあらゆる面で動物由来の製品を避けるライフスタイルを送る人々のことを指します。近年、健康意識の高まりや倫理的な観点から、日本でもヴィーガンという言葉を聞くことが増えたのではないでしょうか。では、ヴィーガンの方はお酒を飲むことができるのでしょうか。一般的に、お酒は植物性の原料から造られるイメージがあるため、問題ないように思えるかもしれません。しかし、お酒の種類によっては、製造過程で動物性の素材が使われていることもあります。どのようなお酒がヴィーガンに対応しているのか、見ていきましょう。
結論から言うと、ヴィーガンの方でも多くのお酒を楽しむことは可能です。ビール、日本酒、焼酎、ワインといった代表的なお酒は、その製造工程で基本的に植物性の原料が使われています。しかし、すべてのお酒がヴィーガンフレンドリーというわけではありません。特に、ワインや一部のビールでは、製造過程で透明度を上げるための清澄剤として、ゼラチンや卵白、乳製品、魚の浮袋から作られるアイシングラスといった動物由来のものが使用される場合があります。
そのため、ヴィーガンの方がお酒を選ぶ際には、ボトルの裏ラベルに記載されている原材料や、製造元のウェブサイトなどで製造工程について確認することが重要です。最近では、ヴィーガンに対応したお酒であることを示す認証マークが付与されている商品も増えており、これらを目安に選ぶのも良い方法です。
ヴィーガンの認証マーク
ヴィーガン製品を見分ける上で、認証マークは非常に役立ちます。これらのマークは、特定の基準を満たした製品に対して付与されるものであり、消費者が安心してヴィーガン対応の商品を選択するための信頼できる指標となります。海外では様々なヴィーガン認証マークが存在しており、それぞれの団体が独自の厳しい基準を設けて製品の製造工程や成分をチェックしています。
日本のスーパーなどではまだ見慣れないマークもあるかもしれませんが、近年は日本独自の認証マークも登場し、徐々にヴィーガン対応製品が探しやすくなってきています。次の項目では、代表的なヴィーガン認証マークをいくつかご紹介し、それぞれの特徴について詳しく解説していきます。
EVEVEGAN(イブヴィーガン)
EVEVEGANは、2016年にフランスで設立されたヴィーガン認証機関。Expertise Vegane Europe(エキスパルティーズ・ヴェガン・ヨーロッパ)によって運営されており、国際的に信頼されている認証の一つとされています。EVEVEGANの認証基準は厳格で、 動物由来の原材料を使用していないこと、製品開発から製造、販売に至るまでの全ての段階で動物実験を行わないことなどを定めています。また、GM(遺伝子組み換え)作物を使用しないことも基準に含まれています。
TheVeganSociety(ヴィーガンソサイエティ)
TheVeganSocietyは、1944年にイギリスで設立された世界で最も歴史のあるヴィーガン協会。ヴィーガンという言葉を生み出した団体としても知られており、その認証は国際的に高い権威を持っています。この認証の基準は非常に厳格で、動物由来の成分や副産物を一切使用しないこと、製品開発や製造の過程で動物実験を行わないことなどが詳細に定められています。
TheVeganSocietyの認証を受けた製品には、「ひまわりマーク」と呼ばれる特徴的なロゴが表示されます。このマークは、消費者がヴィーガン製品であることを一目で認識できるようデザインされており、このマークが付いたお酒は、ヴィーガンの基準に沿って製造された信頼性の高いものであると言えます。日本でも、VeganSocietyの認証を取得している日本酒などが登場しています。
(参考)
ヴィーガン認証を取得した岩手県の銘酒「南部美人」
V-Label(ヴィーラベル)
V-Labelは、1996年にスイスで設立された、ヴィーガンおよびベジタリアン製品のための国際的に認知されたライセンス認証機関。欧州ベジタリアン連合(EVU)が管理する国際的なライセンス認証であり、消費者が製品を選択する際の信頼できる目安となっています。
この認証には、「VEGAN」と「VEGETARIAN」の2種類のラベルがあります。ヴィーガン対応製品には「VEGAN」と明記されたラベルが付与されます。主な対象は食品や化粧品ですが、アルコール飲料では特にヨーロッパのワインなどでこのマークを目にする機会が多いです。製品にV-Labelが付いている場合、ヴィーガンの基準を満たしていると判断できます。
VEGANOK(ヴィーガンオーケー)
1999年にイタリアで設立されたヴィーガン認証機関。イタリア農林食料政策省からの承認国際規格であるISO9001およびISO17065に則った認証手順です。認証基準は、動物由来の成分を一切使用しないことや、製品開発から製造工程において動物実験を行わないことなどが含まれます。現在、食品、飲料、化粧品、衣類、家庭用品イタリア産のワインや食品などに、17,000以上の製品にVEGANOKのマークが付けられている。
Vegecert(ベジサート)
Vegecertは、カナダ発祥の非営利団体が運営するヴィーガンおよびベジタリアン認証機関。北米を中心に国際的に展開しており、信頼性の高い認証の一つとされています。Vegecertのヴィーガン認証は、製品に動物または動物由来の副産物(乳製品や卵を含む)が一切含まれていないことを厳しく審査します。具体的には、動物由来の添加物や、カルミンやコチニール(E120)、食用骨リン酸カルシウム(E542)、イノシン酸ナトリウム(E631)、蜜蝋(E901)、シェラック(E904)といった成分が使用されていないかなどを確認します。また、製造過程での交差汚染防止策なども審査の対象となります。
ヴィーガンと飲食店の関係
近年、日本でもヴィーガンに対する関心が高まり、外食産業でもヴィーガンフレンドリーな取り組みが増えています。消費者の多様なニーズに応えるため、ヴィーガン対応メニューを提供したり、ヴィーガン認証を受けた食材やお酒を導入したりする飲食店が増加傾向にあります。これは、ヴィーガンの方だけでなく、健康志向の方やアレルギーを持つ方など、幅広い顧客層を取り込む機会につながるため、飲食店側にも大きなメリットがあります。
飲食店でお酒を選ぶ際は、メニューにヴィーガン対応の表記があるか確認したり、店員に直接尋ねてみるのが良いでしょう。製造過程で動物性由来の清澄剤が使われている場合もあるため、気になる場合は確認してみましょう。ヴィーガン認証を受けたお酒を扱っているお店であれば、安心して選ぶことができます。飲食店のヴィーガン対応は、今後もさらに広がっていくと予想されます。
ヴィーガンに好まれるお酒|代表的な4つの種類
ヴィーガンの食生活を送る方々も、ビール、日本酒、焼酎、ワインといった様々なお酒を楽しむことができます。これらの代表的なお酒は、基本的に植物性の原料から造られているため、多くがヴィーガンフレンドリーです。しかし、中には製造工程で動物由来の成分が使用される場合があるため、注意が必要です。
例えば、ビールの清澄剤として使われるアイシングラスや、ワインの清澄剤であるゼラチンや卵白、カゼインなどは動物由来です。また、日本酒でも清澄作業で動物性由来のものが使われることがあります。焼酎は比較的ヴィーガンフレンドリーなものが多い傾向にありますが、フレーバーによっては確認が必要な場合もあります。
4つの代表的なお酒の種類に焦点を当て、ヴィーガンの方が安心して楽しめるお酒の選び方や、それぞれの種類で特に注意すべき点について詳しく解説します。
ビール
ビールは、一般的に麦芽、ホップ、水、そして酵母といった植物由来の原料を主に使用して造られるため、基本的にはヴィーガンに適したお酒と言えます。しかし、ビールの製造過程において、透明度を高めるための清澄剤として動物由来の成分が使用されることがあります。特に、伝統的な製法で造られる一部のエールなどでは、魚の浮袋から抽出されるが使われることがあります。
ヴィーガンの方がビールを選ぶ際は、商品ラベルに「vegan」の表記があるか、または醸造元の公式ウェブサイトなどで製造工程や使用されている清澄剤について確認することがおすすめです。また、無濾過のビールは清澄剤を使用していないケースが多いため、選択肢の一つなるかと思います。
<原材料に動物性素材不使用のビール>
よなよなエール
インドの青鬼
水曜日のネコ
僕ビール君ビール
裏通りのドンダバタ
有機農法富士ビール
「有機農法富士ビール」は、日本ビール株式会社が製造するオーガニックビールです。日本が誇る葛飾北斎の「凱風快晴」(赤富士)をラベルにあしらったデザインも特徴的です。農薬や化学肥料を使わずに有機栽培された麦芽とホップのみを100%使用し、さらに有機JAS認定を受けた原料を使用しています。
このビールは、環境に配慮した栽培方法で作られた原料を使用しているだけでなく、製造工程においてもヴィーガンフレンドリーであることを目指して造られています。味わいは、オーガニック原料由来の自然な旨味と、すっきりとした飲み口が特徴。豊かな香りとバランスの取れた苦味が楽しめます。食事とのペアリングはもちろん、ビール単体でじっくりと味わうのもおすすめです。
レモンビール
日本ビール株式会社が製造する「レモンビール」は、天然レモン果汁を使用した爽やかなフルーツビール。ヴィーガン対応であるため、ヴィーガンの方も安心して選ぶことができます。
このビールは、レモンのフレッシュな酸味とビール由来の心地よい苦味が絶妙なバランスで調和しており、フルーティーで非常に飲みやすいのが特徴です。アルコール度数は4.5%と一般的なビールと比較してやや軽めです。シーフード料理やエスニック料理など、さっぱりとした味わいの食事と合わせることで、お互いの良さを引き立て合います。特別な日の乾杯や、リラックスしたいひとときにもぴったりの一本です。
龍馬1865
香料、保存料、着色料といった添加物は一切使用しておらずプリン体もゼロの「龍馬1865」は、日本ビール株式会社が製造・販売しているノンアルコールビールテイスト飲料。この商品は、品質にこだわり、原材料にはドイツ産の麦芽とホップのみを使用。
本格的なビールの風味やすっきりとした後味は、食事中や、リラックスしたい様々なシーンで楽しめます。健康志向の方や、アルコールを控えたいけれどビールの味わいは楽しみたいという方にもおすすめの製品です。
日本酒
日本酒は、米、米麹、水を主な原料として醸造されるため、その伝統的な製法においては動物性原料が基本的に用いられません。このため、ヴィーガンの方でも楽しめる銘柄が多いのが特徴です。しかし、ごく稀に、味わいや品質を安定させる目的で、動物由来の乳酸やその他の添加物が少量使用されているケースも見られます。懸念される場合は、念のため商品の表示を確認することが望ましいでしょう。
純米酒・純米吟醸酒・純米大吟醸酒などの「純米」と名の付くものは、醸造アルコール以外の副原料や添加物の使用が少ない傾向にあります。これらの区分は、米、米麹、水のみで造られているため、ヴィーガンフレンドリーである可能性が高い選択肢と言えます。日本酒を選ぶ際には、これらの種類を参考にすることで、より安心して商品を見つけることができるでしょう。
南部美人 特別純米
岩手県二戸市にある老舗蔵元、株式会社南部美人が醸す「南部美人 特別純米酒」は、日本酒としては世界でも珍しい、ヴィーガン認証を取得している代表的な銘柄です。国内ではNPO法人ベジプロジェクトジャパン、海外ではThe Vegan Societyの認証を得ています。岩手県産の米「ぎんおとめ」を100%使用し、米の旨みとキレのバランス良く調和した味わいが特徴。香りはおだやかで、普段使いしやすい純米酒として国内外で高い評価を受けている。冷酒ではキリっとした飲み口を、ぬる燗にすると米の旨みがより一層感じられます。幅広い温度帯で楽しめるため、様々な料理との相性も抜群です。
蓬莱 純米吟醸家伝手造り
岐阜県飛騨古川に蔵を構える渡辺酒造店が手掛ける「蓬莱 純米吟醸 家伝手造り」は、伝統的な手造りにこだわった純米吟醸酒。このお酒は、その製造工程において動物由来の成分を一切使用していないため、ヴィーガンの方にも安心して楽しんでいただけます。
酒米には、地元産の品種を中心に丁寧に精米した米を使用。精米歩合は55%で、吟醸造りという製法を用いて低温でじっくりと発酵させています。これにより、口に含むと華やかな吟醸香が広がり、米本来のふくよかで深みのある旨みが感じられます。雑味のないクリアな味わいは、和食全般との相性が良く、特に繊細な野菜の炊き合わせなどと合わせることで、お互いの風味を引き立て合うでしょう。国内外のコンテストでも受賞歴があり、その品質の高さが評価されています。
龍力 特別純米 山田錦生酛仕込み
兵庫県姫路市に蔵を構える株式会社本田商店が醸す「龍力 特別純米 山田錦 生酛仕込み」は、酒米の王様とも称される「山田錦」を100%使用し、伝統的な「生酛造り」で醸されたヴィーガン対応の日本酒。
生酛造りは、自然の乳酸菌の力を借りて酒母(酛)を育てる昔ながらの製法で、人工的な乳酸を添加しない場合が多いのが特徴。これにより、複雑で深みのある味わいと、乳製品のようなクリーミーでまろやかな香りが生まれます。米の旨みがしっかりと引き出されつつ、キレの良い後味も楽しめます。冷やしても温めても美味しく、幅広い温度帯で山田錦と生酛造りならではの奥深い風味を堪能できる一本です。
焼酎
焼酎は、米、麦、芋、そばなど、基本的に植物性の原料を発酵させ、単式蒸留または連続式蒸留によって造られるお酒。この製造工程において、動物由来の成分が使用されることは極めて稀であるため、多くの焼酎はヴィーガンフレンドリーです。
甲類焼酎、乙類焼酎(本格焼酎)のどちらのタイプも、主原料は植物性であり、ろ過やその他の工程で動物由来のものが添加されるケースは少ないです。そのため、ヴィーガンの方にとって焼酎は比較的安心して選択できるお酒の一つと言えます。
ただし、近年ではフレーバー付きの焼酎やリキュールに近い製品も登場しており、これらは製造過程で動物性由来の添加物が使用されている可能性もゼロではありません。フレーバー付きの商品を選ぶ際は、念のため原材料表示を確認することをおすすめします。熊本県の球磨焼酎のように、ヴィーガン認証を取得している銘柄も存在し、これらは特に安心して選ぶことができます。
白岳 しろ
熊本県人吉市に本社を置く高橋酒造株式会社が製造する米焼酎「白岳 しろ」は、ヴィーガンの方も安心して楽しめる銘柄。厳選された米を原料に、フルーティーで上品な米の香りとすっきりとした飲みやすさが特徴。軽やかな口当たりで、飲み飽きない味わいです。
ロックや水割りでその繊細な風味をじっくりと味わうのはもちろん、柑橘類を添えてハイボールにするのもおすすめです。食事との相性も良く、和食だけでなく様々な料理に合わせて楽しむことができます。米焼酎の代表的な銘柄の一つとして広く親しまれており、ヴィーガンフレンドリーな選択肢としてもおすすめです。
繊月
熊本県球磨郡多良木町に蔵を構える繊月酒造株式会社が製造する「繊月」は、米を原料に造られる長期熟成タイプの本格米焼酎で、ヴィーガン対応も確認されています。厳選された米と球磨川の伏流水を使用し、単式蒸留でじっくりと造られた後、長期間貯蔵熟成されています。
この長期熟成により、米本来の芳醇な香りとまろやかでコクのある味わいが生まれます。口当たりは非常に滑らかで、米焼酎ならではのふくよかな甘みと旨みが感じられます。ロックでじっくりと味わったり、お湯割りで香りを立たせたりと、様々な飲み方で楽しめます。食事とのペアリングとしては、米の風味を活かした和食全般によく合います。
彩葉
深野酒造株式会社が製造する米焼酎「彩葉(さいば)」は、ヴィーガンの方にもおすすめできる本格焼酎です。熊本県の人吉・球磨地方で造られる「球磨焼酎」の一つであり、この地域で造られた米焼酎のみが名乗れる呼称です。原材料には厳選された国産米と国産米麹のみを使用し、球磨川の良質な伏流水を用いて丁寧に造られています。
伝統的な単式蒸留と減圧蒸留を組み合わせることで生まれる、マイルドでフルーティーな香りとすっきりとした味わいが特徴。米本来の柔らかな甘みと、白麹由来のキレの良い後味が感じられます。和食、洋食、中華など、幅広い料理との相性が良く、特に食中酒としておすすめ。ロックや水割りでじっくりと、また柑橘類を加えても美味しく楽しめます。清澄剤など動物由来の成分は使用しておらず、安心してヴィーガンの方に楽しんでいただける焼酎です。
ワイン
ワインは、ぶどうを原料として造られますが、製造工程での「清澄」という作業で動物由来の成分が使われることがあるため、ヴィーガンの方が最も注意する必要があるお酒の一つです。清澄はワインの濁りを取り除き透明度を高める工程で、伝統的にはゼラチン(動物の皮や骨から抽出)、卵白(アルブミン)、カゼイン(乳タンパク質)、魚の浮袋から得られるアイシングラスといった動物由来の清澄剤が使用されてきました。
しかし近年、ヴィーガンやベジタリアンの増加に伴い、動物性由来の清澄剤を使用しない(ヴィーガンワイン無清澄(ノンコラージュ)が増えています。ベントナイト(粘土鉱物)や植物性タンパク質(豆由来など)を代替とする方法や、清澄自体を行わないのワインも造られています。ヴィーガンワインを選ぶ際は、前述のヴィーガン認証マークや、ワイナリーのウェブサイトなどで「vegan」と明記されているか、あるいは「unfined/unfiltered」(無清澄・無濾過)の表示を確認することが重要です。
ロリマーブリュット/デボルトリ
「ロリマー ブリュット」は、オーストラリアのワイナリーであるデ・ボルトリが手掛けるスパークリングワイン。白ワインに分類され、主にシャルドネやピノ・ノワールといったブドウ品種が使用されています。このワインは、ヴィーガンに適した方法で生産されており、ヴィーガン認証は取得していませんが、ワイナリーはヴィーガンフレンドリーであることを公表しています。
フレッシュな柑橘系の果実味と、きめ細かく立ち昇る泡立ちが特徴です。酸味と果実味のバランスが良く、爽やかな味わいです。価格もお手頃で、普段使いにもぴったりです。乾杯の一杯としてはもちろん、食事の最初にもおすすめです。
ラ・ジャラピノ・グリージョロゼスプマンテブリュット
イタリアのワイナリー「ラ・ジャラ」が手掛ける「ラ・ジャラ ピノ・グリージョ ロゼ スプマンテ ブリュット」は、ロゼのスパークリングワインです。主要なブドウ品種としてピノ・グリージョを100%使用。ラ・ジャラは2000年よりICEAのオーガニック認証を取得しており、ビオロジック農法でブドウを栽培しています。このワインはヴィーガン対応で、ヴィーガン認証も取得。
ピンクグレープフルーツやラズベリーのようなチャーミングなベリー系の香りが特徴で、爽やかな酸味とドライな飲み口が魅力です。アペリティフとしてはもちろん、軽やかな魚料理や野菜料理との相性も抜群。春の季節にもぴったりの、華やかでフルーティーな一本です。
フィアソーヴィニヨンブラン/フィア
「フィア ソーヴィニヨン・ブラン」は、ニュージーランドのマールボロ地方にあるワイナリー、フィアが手掛ける白ワイン。主要なブドウ品種としてソーヴィニヨン・ブランを100%使用。フィアはヴィーガンフレンドリーなワイン造りを行っており、公式サイトなどでヴィーガン対応であることを公表している。
このワインは、ソーヴィニヨン・ブランらしいハーブや柑橘系の爽やかな香りが豊かで、生き生きとした酸味とミネラル感が特徴です。全体的にフルーティーでバランスの取れた味わいは、魚介類、特に白身魚の料理や生牡蠣、またサラダなどの野菜料理との相性が抜群です。キリッと冷やして飲むことで、より一層その魅力が引き立ちます。普段の食事にはもちろん、軽やかなアペリティフとしてもおすすめです。
エルコンベルティードベルデホ/デハーンアルテス
「エル・コンベルティード ベルデホ」は、スペインのワイナリー「デ・ハーン・アルテス」が手掛ける白ワイン。主要なブドウ品種として、スペイン原産のベルデホが100%使用されています。このワインは、ヴィーガン認証とオーガニック認証の両方を取得しているため、ヴィーガンの方だけでなく、オーガニック製品に関心のある方にも安心して選んでいただけます。
フレッシュな柑橘系の果実味に加え、ベルデホ特有のわずかなハーブのようなニュアンスと感じられます。口に含むと、程よい酸味とミネラル感が広がり、バランスの取れた味わいです。後味には心地よい苦味が感じられ、食欲をそそります。特に、スペイン料理との相性が良く、魚介のアヒージョやパエリアなどと合わせるのがおすすめです。温度は、10℃程度に冷やして飲むのが適しています。
エアリー・バンクカベルネ・フラン/エアリー・バンク
オーストラリアのワイナリーであるエアリー・バンクが手掛ける「エアリー・バンク カベルネ・フラン」は、カベルネ・フラン種を100%使用したヴィーガン対応の赤ワイン。エアリー・バンクは環境に配慮したワイン造りを行っており、このワインも動物由来の清澄剤を使用せずに造られています。
カベルネ・フラン種の特徴である、青みがかったハーブやピーマンのような香りに、チェリーやラズベリーのようなエレガントな果実味が加わった複雑な香りが楽しめます。口当たりは滑らかで、程よいタンニンと酸味がバランスよく調和しており、しっかりとした骨格も感じられます。鶏肉や鴨肉といった軽めの肉料理、またはキノコを使った料理などと非常に相性が良いです。
ヴィーニャ・エスメラルダ ロゼ/トーレス
「ヴィーニャ・エスメラルダ ロゼ」は、スペインの有名ワイナリーであるトーレスが手掛けるロゼワイン。このワインは、主にスペイン原産のガルナッチャ種を100%使用しており、ヴィーガンフレンドリーな製法で造られています。
夕日に輝く地中海をイメージして造られたというこのワインは、ザクロやバラ、ラズベリーのような華やかでエレガントな香りが特徴。口に含むと、新鮮な酸と果実味がバランスよく調和した、フレッシュで飲みやすい味わいが広がります。キリッとした酸味がアクセントとなり、後味にはシトラスのニュアンスも感じられます。
ベインテミルレグアス/ドミニオデプンクトゥン
「ベインテミル レグアス」は、スペインのラ・マンチャ地方にあるワイナリー、ドミニオ・デ・プンクトゥンが手掛けるワインです。このワイナリーは、1868年からブドウ栽培を営んできた農家をルーツとし、現在の4代目にあたるスースとルース兄弟によって2006年に設立されました。約150ヘクタールの畑でビオディナミ農法を実践しており、有機栽培と自然のリズムを重視したワイン造りを行っています。彼らは、単にブドウを育てるだけでなく、ワイナリーとしての活動を通じて地球環境への貢献を目指しています。
この「ベインテミル レグアス」は、ヴィーガン認証とオーガニック認証の両方を取得。ワイン名「ベインテミル レグアス」はスペイン語で「20,000リーグ」を意味し、ジュール・ベルヌの小説「海底二万里」に由来。これは、彼らのワイン造りへの探求心と、自然の神秘への畏敬の念を表しています。品種構成によって赤、白、ロゼ、オレンジワインが造られていますが、いずれも人工的な介入を極力減らし、ブドウ本来の味わいを引き出すことに注力しています。品種によっても異なりますが、フルーティーでミネラル感のある味わいが特徴です。
最近聞く「ヴィーガンワイン」はオーガニックワイン?お店のメニューで上手に活用する方法
近年注目度が高まっている「ヴィーガンワイン」ですが、「オーガニックワインと同じなの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、この二つは異なる概念です。オーガニック認証は、ぶどうの栽培方法に焦点を当てたもので、農薬や化学肥料の使用を制限する基準に基づいています。
一方、ヴィーガンワインは、醸造過程で動物由来の成分や清澄剤を一切使用しないことを保証するものです。つまり、オーガニックワインであっても、醸造段階で動物性由来の清澄剤が使われていればヴィーガンワインとは言えません。ヴィーガンワインであるためには、清澄剤にベントナイトなどの植物性由来のものを使ったり、清澄作業自体を行わない「無清澄」で造られている必要があります。
まとめ
本記事では、ヴィーガンでもお酒を楽しむためのポイントを詳しく解説しました。お酒の種類によっては製造工程で動物性由来の成分が使われる場合があること、そして、安心して選ぶためのヴィーガン認証マークについてもご紹介しました。ビール、日本酒、焼酎、ワインといった代表的なお酒において、ヴィーガンフレンドリーな商品の選び方や注意点についてもご理解いただけたことと思います。ヴィーガンというライフスタイルを選択していても、お酒の楽しみを諦める必要はありません。様々な選択肢の中から、ご自身の好みに合ったヴィーガンのお酒を見つけ、より豊かで楽しい食生活を送るきっかけになれば嬉しく思います。