ホールフーズが発表!2026年の食トレンド予測|ヴィーガン&グルテンフリー視点で徹底解説
公開日: 2025.11.20
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ホールフーズが発表「2026年 食トレンド予測」
米国のナチュラル・オーガニックのリーディング企業 Whole Foods Market が、2026年の食トレンド予測を発表しました。世界中のブランドやバイヤーが注目する“未来の食ムーブメント”として毎年大きな話題となる本発表。本記事では、ホールフーズが選んだ 2026年の8大フードトレンド をヴィーガン&グルテンフリーの視点で徹底解説します。.jpg)
1. Year of the Female Farmer(女性農家の年)

多世代経営の農場が減少し、若者が農業を職業として選ぶ人が少なくなるなか、業界を変える人々を讃えることがますます重要になっています。消費者もすでに、メディア・イベント・ブランドのウェブサイトやパッケージで農業に携わる女性の存在増加に気づいているかもしれません。例えば、National Young Farmers Coalition(全米若手農業者連盟)は「Young Farmer Grant」プログラムを通じて助成金の50%を女性、ノンバイナリーおよびトランスジェンダーの農業従事者に提供しています。
また、Food and Agriculture Organization of the United Nations(国連食糧農業機関)は2026年を「国際女性農家年(International Year of the Woman Farmer)」と宣言。
ブランド側の参画と言えば、Lotus Foodsは、契約農場の女性をサポートするためにプレミアム賃金を支払い、地域コミュニティ改善に資金提供しています。Kvarøy Arcticは、水産養殖に特化した女性向けの国際奨学金・インターンシップ制度を設けています。True Moringaは、ガーナの女性樹木作物農家を支援し、農地提供、研修、灌漑施設、有機認証、子育て支援、医療保険など幅広い支援を行っています。
2026年は、女性・ノンバイナリー・トランスジェンダーなど、多様な農家に光が当たる年と予測されています。サステナビリティやエシカル消費を重視する今の時代と強くリンクする動きです。
・女性主導のプラントベースブランドの増加
・“作り手のストーリー”が購買要因に
・フェアトレードやオーガニックとの相性が高い
I'm donut?の新ブランド「グルテンフリー&ヴィーガン」東京・渋谷に登場。食の自由なドーナツ体験がはじまる
https://vegans-life.jp/article/3mxt-mm-jt6k
日本でも、エシカルな背景を持つブランドが支持され始めています。
2. Focus on Fiber(食物繊維が主役に)

プロテイン(タンパク質)が引き続き人気ですが、消費者は腸の健康(腸活)に関してもおすすめと言われている食物繊維に注目しています。ブランド側も「食物繊維多め」をパッケージで打ち出すようになり、パスタ、パン、クラッカー、バーなど、食物繊維追加の製品が店頭に登場しています。キャッサバ、チコリなどの根菜類はプリバイオティック飲料の原材料によく使われ、コンニャクは植物性・調理済みミールで食物繊維豊富な人気素材になっています。一方で、オーツ麦(オート)は「プリバイオティック繊維が豊富」「腸にやさしい」として次世代のパンテリー(食品)スターとなっています。おじいちゃん・おばあちゃん世代だけのものではなくなっていると言えるでしょう。
タンパク質ブームの次に来るのは “食物繊維”。
腸活文化の浸透により、より高機能なプレバイオティクス素材が注目されます。
・キャッサバ・チコリ・ルーツ野菜の再注目
・食物繊維強化のヴィーガンスイーツが増加
・砂糖控えめ×腸活がキーワード
腸活×ヴィーガンスイーツ初心者向けガイド
https://vegans-life.jp/article/nvtm-8_m4
腸活にうれしい糀あまざけ。老舗醤油メーカーが生んだプラントベース発酵ドリンク
https://vegans-life.jp/article/h2kv_3ksulkw
腸内環境を整えるプラントベース食品は、日本でも今後さらに広がる見込みです。
3. Kitchen Couture(キッチン・クチュール)

「ドーパミン・デコール」とも呼ばれる“心が高まるデザイン”コンセプトは、暮らしの中のキッチンカウンターにまで広がってきています。パントリー(食品庫)で缶や容器を隠す時代は終わりを迎え、パーティーのときに商品をパッケージから出す必要もありません。消費者は、“目を惹くアートワーク”を、日常の食品や定番アイテムにも求めています。ブランドはこの流れを受け、鮮やかな大胆な色使いやデザインを取り入れ、キッチンの棚やカウンターを彩る“ちょっとした贅沢”を提供しています。
“見せるキッチン”としての美しさが、食選びの軸に。
・パッケージデザインの価値が急上昇
・SNS映えする食材・調味料が人気
・キッチンと世界観を揃える消費が増加
ヴィーガンスイーツも「可愛いパッケージ」「飾りたくなる食品」が選ばれる時代へ。
編集部スタッフがおすすめする、ヴィーガンスイーツ
https://vegans-life.jp/tag/02jo8hquahb0
4. Freezer Fine Dining(冷凍食品のアップグレード)

食料品棚で“熱い”のは冷凍コーナーです。新しい冷凍ミール、前菜、サイドディッシュの波がやってきており、レストラン品質の食体験を家で楽しみたい消費者にとって吉報です。こだわりの高品質な素材と世界の味わい、そして時間節約を求める人たちにとって、これらの冷凍オプションはまさに理想。エアフライヤーで仕上げれば、まるで高級レストランのキッチンから出てきた料理のよう。
冷凍食品が“手軽さ”から“贅沢”へ進化。
家庭でレストラン級の味を体験できるプロダクトが急増します。
・世界の料理を再現した冷凍ミール
・植物性ミールの高品質化
・冷凍ヴィーガンスイーツの需要増
プラントベースアイス(トップバリュ)からも登場
https://vegans-life.jp/article/tva069nex0
冷凍で届く、プラントベースのシナモンロールも登場
https://vegans-life.jp/article/w1v67hp7wae
冷凍スイーツはギフト・ストックとしても人気上昇中。
5. Very Vinegar(酢の再評価)

飲むトニックから、砕いた果実を漬け込んだもの、生ろ過バージョンまで、酢に対する消費者のクリエイティブな使い方が広がっています。深みと複雑さをもたらしつつ、プロバイオティックのような恩恵も期待できる酢。かつて「酸っぱいワイン」と呼ばれ、数千年前から薬用としても使われてきた“機能性食品”とも言える存在。最近では、あるコンテンツクリエイターが食前にピクルスの漬け汁を飲んで血糖値を安定させると語っています。今、酢の現代的な再生が進み、プレミアム・少量生産・大胆な新フレーバー・革新的なフォーマットが、家庭料理からクラフトカクテルやモクテル(ノンアルカクテル)メニューまで広がっています。酢がクリーミーな調味料領域に侵入し、マヨネーズにビネガーを加える使い方も出てきており、ブランドはパッケージ上で「こんな使い方もできます」と提案しているケースも増えています。
酢が、ヘルシーでモダンな発酵調味料として、改めて再注目を集めています。
・クラフトビネガー・果実酢が人気
・ビネガードリンクの進化
・発酵×植物性の組み合わせが強化
発酵文化のある日本では、甘酒・糀・果実酢を組み合わせたヴィーガン商品が伸びる可能性が高いジャンルです。
チーズの代わりに!ヴィーガン対応の発酵調味料「みそぶし」とは?
https://vegans-life.jp/article/2j478dlg2ic0
6. Sweet, But Make It Mindful(意識高いスイーツ)

甘いものは決して廃れないですが、砂糖の摂取を意識する消費者が増え、精製された糖の代わりにリアルな原料を使った甘みを好む傾向が出ています。例えば、ジャム、チョコレート、グミなどが高糖度砂糖ではなく果実丸ごと、蜂蜜、メープルシロップで甘みをつけるケースが増加。
2026年のスイーツは、“素材の質”が主役。
・果実本来の甘味
・天然甘味料(メープル・椰子糖・甘酒)
・クリーンラベルで身体に優しいスイーツ
今、日本でも「素材を楽しむ」スイーツが増えています。
→ 注目のヴィーガンスイーツ特集はこちら
https://vegans-life.jp/article/li-ny025x
7. Instant Reimagined(即席の再定義)

かつて“電子レンジ用・便利さ”を意味していた「インスタント」という言葉に、ブランドが新たな価値を与えています。今、消費者は「職場のキッチンで出したい」「長距離フライトで食べたい」ようなインスタント製品を探しており、TikTokでは旅行用・バリスタ級のラテや「デスク引き出しラーメン」を自慢するクリエイターも。ブランドも、一杯分のプレミアムドリップラテ、流行のミールインカップ、より調理が簡単な常温保存ミールソリューションなどを展開中。従来式の「お湯を注ぐだけ」が、待望のアップグレードを遂げています。
インスタント食品が「早い・楽」だけでなく “高品質・ヘルシー・本格” へ進化しています。
・高タンパク・高食物繊維の即席ミール
・世界の味を再現したヴィーガン食品
・忙しい人のための栄養設計
日本市場でも、カップ入りヴィーガンスープや即席粥などが伸びています。。
8. Tallow Takeover(タロウの再評価)

ヴィーガンと直接は結びつかないトレンドですが、
「脂質の質を見直す」ムーブメントとして植物性食品にも大きなヒントがあります。
- 高品質な植物性オイルへの関心が高まる
- ココナッツオイル・米油などの再評価
- スイーツや焼き菓子での新しい活用が期待される
まとめ:2026年は“素材・腸活・デザイン”が鍵に
ホールフーズ発表の2026年トレンドから読み取れるキーワードは以下の3つ。
・素材の質(食物繊維・発酵・植物性)
・腸活・健康意識の深化
・体験価値(見た目・冷凍の贅沢化・即席の進化)
これらは日本のヴィーガン&グルテンフリー市場にも強く影響します。
ヴィーガン&グルテンフリーの具体例と日本市場の動き(総まとめ)
ヴィーガン×食物繊維の拡大
・キャッサバ粉のグルテンフリー焼き菓子
・ソイファイバー入りのヴィーガンバー
・甘味控えめの腸活スイーツ
参考:
https://vegans-life.jp/article/nvtm-8_m4
冷凍×植物性の急成長
・冷凍ヴィーガンタルト
・冷凍プラントベースミール
・冷凍の“手土産スイーツ”が増加
参考:
https://vegans-life.jp/article/4z46-bb8y8
即席×ヘルシーの強化
・ヴィーガンカップ麺・スープ
・米粉のグルテンフリー即席粥
・シリアル・オートミールのプレミアム化
参考:
https://vegans-life.jp/article/tua4c-y55ga
ビネガー×植物性スイーツ
・フルーツビネガーのジェラート
・酢×甘酒の発酵ドリンク
・ビネガー入りヴィーガンチョコ
https://vegans-life.jp/article/kv3yhzqh96su
日本市場の最新トレンド
・プラントベース商品がコンビニでも定着
https://vegans-life.jp/article/y3e462dm1tc
・グルテンフリー専門店の増加
https://vegans-life.jp/article/3mxt-mm-jt6k
・和×植物性の新しいスイーツが成長中
https://vegans-life.jp/article/uiwfornle
・発酵×植物性美容の注目度も上昇
https://vegans-life.jp/article/f1gyfjlo1
https://media.wholefoodsmarket.com/whole-foods-market-forecasts-the-top-food-and-beverage-trends-for-2026/


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