FOODEX JAPAN 2023から読み解くヴィーガンライフの未来

公開日: 2023.3.10

代替食品

特集

share

1976年より開催し、今年48回目を迎えたアジア最大級の国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN 2023」、4年ぶりにリアルで東京ビックサイトで開催となった。2000社以上、海外60カ国のメーカーが来日出展を行っている。実際にVEGAN'S LIFE編集部も取材に伺ってきました。

会場では、世界各国のパビリオンが並ぶ「海外出展ゾーン」、冷凍食品技術を紹介する「フローズンフード」、健康・美・グルテンフリー・ヴィーガン関連商品が並ぶ「オーガニック&ウェルネスゾーン」、全国各地のこだわり食品・飲料を一堂に集めた「全国食品博」といったテーマごとにエリアをわけ展示されている。

2023年3月7日(火)~10日(金) 10:00~17:00(最終日は16:30まで)開催され、9日時点で57,000人以上が来場登録を行った。4年ぶりに海外からの出展企業とのコンタクトが直接とれることもあり、各ブースがとても賑わっていた。

VEGAN’S LIFE編集部が注目した製品

チーズ大国「ギリシャ」から登場したヴィーガンチーズ“kourellas”


乳製品を使用せず発酵ココナッツオイルで作られたチーズたちは、ココナッツの香りは一切せずしっかりとしたコクのあるチーズ。クセがないので、料理にはもちろんのことそのまま召し上がることもできるが特徴です。また、チーズ内にビタミンB12が配合されているのでヴィーガンライフで不足しがちな栄養成分も摂れるのがおすすめできるポイント!
お酒のおつまみや、サラダにトッピングするなどヴィーガン料理の幅が広がること間違いなし。パッケージもカワイイので、手土産にも。

https://kourellas.com/

オーガニック大国「オーストラリア」から登場の“Chef's choice(シェフズチョイス )”


オーストラリアにあるオーガニックブランドであるChef's choice(シェフズチョイス )は、世界中から厳選した食材を集めリーズナブルにも関わらず製造工程にもこだわり高品質な製品の提供をしていることからプロの料理家はもちろんのこと美容関心層、ママなど幅広い世代から支持されています。中でもRAW CACAOパウダーは、カカオの栄養成分を阻害することなく製品化されていることからローフードやヴィーガンライフを送る方からも注目を浴びています。

VEGAN’S LIFE編集部のヴィーガン男子もよくスイーツレシピなどで登場させていますのでぜひ使い方などぜひ参考にしてみてください。

https://vegans-life.jp/article/3018

https://www.chefschoice-japan.com/

「インドネシア」のママのレシピ!ギフトフリーなテンペチップス“mamame wholefoods”


日本人にもなじみが深い、納豆・豆腐・テンペなどを中心に豆を活かしたインドネシアのジャカルタで生まれたハンドメイドのチップスたち。テンペ料理が得意なママが子供たちへ愛を込めたブランドとして誕生しましたが、地球環境の問題や健康意識するためのメッセージが多く含まれたブランドです。ギルトフリーなチップスとして注目される日もそんな遠くない製品。

https://www.mamamewholefoods.com/

「リトアニア」から登場!オーガニック&ヴィーガンのパワースムージー“Startuper’s”


砂糖や保存料不使用で18カ月保存OKのエナジーチャージスムージー。マグネシウム、カリウム、亜鉛など72 種類以上のミネラルが豊富なことからサプリメントの代わりにもおすすめしたい製品。素材のカラーをそのまま活かしているため(合成着色料不使用)当日対応してくださったスタッフさんが色味を気にされていましたが、むしろ天然の色なので安心感があり全く気になりませんでした。こういった姿勢もオーガニック食材の文化が根付いているヨーロッパらしいさを感じ良いポイントだなと思います。各フレーバーの野菜や果物に加えチアシードがはいっているため腹持ちが良いのが特徴です。時間がない時に、つい適当になってしまうの食事替わりにもおすすめです。

https://startupersmoothies.com/

「タイ」のヴィーガンチップスと言えば“Veganic(ヴィーガニクス)”


日本ではあまりなじみのないタロイモ。里芋にも似たタロイモは、サツマイモよりもカロリーが低く、食物繊維を多く含んでおり、タイのソウルフードに使用されることが多いと言われています。そんなタロイモを使用したチップスやスイーツを作っているのが「Veganic」。タイのセブンイレブンではPB製品の展開、タイのスターバックスではタロイモを使用したチップスが展開されるなど、タイの農産物を世界に広める活動を同時に行っています。

https://www.veganicthai.com/

食べられるお花で、ヴィーガンスイーツをより華やかに!“クリーンファーム”


食べられる花「Edible(食べられる)Flower(花)」の文字通り、食用花を展開する「株式会社クリーンファーム」の色鮮やかな、お花たち。サラダやスイーツなどにトッピングすることで、より魅力的な製品に!繊細な色合いは、日本の技術だからできること。多くの方にエディブルフラワーの魅力を知っていただきたいです。

https://www.cleanfarm.co.jp/

本物に近づいた代替肉「ニクベジ」注目の新製品!



株式会社 Tastable(テイスタブル)が手掛ける代替肉フード。大豆ミートを使用していますが、大豆ミートが苦手な方もおいしくハンバーグを自宅で食べられること間違いなし。大豆ミートは、大豆の香りが苦手な方から懸念されることが多く、大豆ミートを使用する際に大豆臭をどのように消すことができるか?にフォーカスしがちですが、ニクベジの製品は大豆の香りを消すことにフォーカスするのではなく、コクをどのように出していくのか?にフォーカスし製品作りをしているとのこと。だからこそ、口いっぱいに広がる旨味・美味しさにまた食べたいと思える植物性のハンバーグが実現できているのではないかと思います。ヴィーガン初めましての方は、まずこちらのハンバーグを試してみてください。

https://www.tastable.jp/

どの企業様も共通して発信していたメッセージが「ヴィーガン対応・ヴィーガン製品は美味しくないというイメージがあり、それを払拭するために日々研究しています。日本文化である出汁を旨味成分としてどのように使うか、また食感がキーワードになってくるのではないか。」とのことでした。

“美味しい”という感覚を第一に大切にしているのは、やはり日本であるな、ということを改めて実感した展示会でした。

文化とこだわりをどのように表現し、コミュニケーションするかによると思いますが、日本のヴィーガン製品は、世界のヴィーガンマーケットにシェアを拡大できるのではないかと強く感じました。

関連コンテンツ

Article一覧へ戻る