原材料は米と米麹だけ。400年続く酒蔵・福光屋から植物性乳酸菌ドリンク「TAMEN」誕生

公開日: 2026.10.8

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発酵食品がますます身近になる中、「どんな素材から、どんな発酵の力を取り入れるか」という選択肢も広がっている。2026年10月8日、石川県金沢市の老舗酒蔵・福光屋から発売されたのが、米発酵由来成分100%の乳酸菌ドリンク「TAMEN(タメン)」だ。


原材料は、国産米と国産米麹のみ。動物性原料を使用せず、日本ヴィーガン協会の認証も取得している。
ただ、「TAMEN」の魅力は“お米からつくった植物性の乳酸菌ドリンク”というだけではない。その背景には、400年以上にわたり発酵と向き合ってきた酒蔵ならではの知見と、30年以上に及ぶ乳酸菌研究がある。

日本酒づくりの現場から見つかった植物性乳酸菌

福光屋は1625年創業。金沢で最も長い歴史を持つ酒蔵として、日本酒づくりを続けてきた。現在では、日本酒だけにとどまらず、米や発酵の技術を生かした食品や化粧品などにも事業を広げている。同社が乳酸菌の研究を始めたのは1992年。酒蔵から分離した37株の自社乳酸菌と、研究機関が保有する600株、あわせて637株を研究する中で見いだされたのが、植物性乳酸菌「FLBS-20」だ。

福光屋の日本酒の山廃酒母から発見した植物性乳酸菌「FLBS-20*」


この「FLBS-20」は、福光屋の日本酒づくりに使われる「山廃酒母」から分離された乳酸菌。2022年からは石川県立大学、石川県工業試験場との産学官連携による研究が進められ、その研究成果を生かして誕生したのが「TAMEN」だ。


酒を造るために育まれてきた発酵の知見を、毎日の食生活に取り入れやすいドリンクへ。長い時間をかけて微生物と向き合ってきた酒蔵だからこそ生まれた、新しい発酵食品といえる。

原材料は、国産米と国産米麹だけ

「TAMEN」の原材料表示は、とてもシンプルだ。使用しているのは、国産米と国産米麹のみ。
仕込みには、霊峰白山から長い年月をかけて酒蔵の地下へと辿り着く福光屋の天然水「百年水」も使用されている。乳酸菌飲料というと乳製品をベースにしたものをイメージする人も多いが、「TAMEN」は米と米麹からつくられた植物性のドリンク。

日本人にとって身近な米と、日本の発酵文化を支えてきた“麹”を組み合わせている点も興味深い。味わいは、乳酸菌由来の爽やかな酸味と、お米が持つやさしい甘み。さらっとした口当たりで、日常に取り入れやすく仕上げられているという。

「TAMEN」という名前に込められた意味

少し耳に残る「TAMEN」という名前には、独自乳酸菌「FLBS-20」が持つ“多面”性と、“溜めない=溜めん”という意味が込められている。研究段階にある内容も含まれるため、その働きを単純に健康効果として捉えることはできないものの、酒蔵から見つかったひとつの乳酸菌を長期にわたり研究し、商品として形にした背景には、発酵を単なる伝統産業として終わらせない福光屋の姿勢が感じられる。

日本に根づく発酵文化を、現代の選択肢へ

ヴィーガンやプラントベースという言葉から、大豆やナッツ、海外発の代替食品を思い浮かべる人も多いかもしれない。一方、日本では古くから、米や大豆、麹、味噌、醤油、日本酒など、植物性の素材と微生物の力を生かした食文化が育まれてきた。

「TAMEN」は、そうした日本独自の発酵文化を、現代のライフスタイルに合わせて再編集したプロダクトともいえそうだ。
新しい素材を加えるのではなく、米、米麹、そして酒蔵で受け継がれてきた乳酸菌という、ごくシンプルな組み合わせから生まれた一杯。発酵食品を日々の暮らしに取り入れたい人や、植物性の選択肢を探している人にとって、新たな選択肢のひとつになりそうだ。

【商品情報】
商品名:TAMEN(タメン)
名称:清涼飲料水
内容量:150g
原材料:米(国産)、米麹(国産米)
参考小売価格:540円(税込)
発売日:2026年10月8日
販売場所:福光屋公式オンラインショップ、直営店、一部健康食品販売店

https://www.fukumitsuya.co.jp/

服部めぐみ

VEGAN’S LIFE編集長

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ヴィーガン検定1級/発酵食品マイスター。美容・食・サステナブル領域を専門とするエディター。生産者やブランドの哲学を伝える取材・編集を行う。「未来に残したい価値を、読者の心に残るコンテンツへ。」をテーマに、プラントベースを軸とした新しいライフスタイルを発信している。

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